詳細カテゴリ:[MONSTER]原作・キャラ語り
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備忘録を兼ねた時系列考察その3です。今回はミュンヘン編、ヨハンがシューバルトに近づく辺りからミュンヘン大学図書館火災事件まで。
ものすごく遅くなったけど、UPできてよかった…。コメント下さった方、ありがとうございます。
当然ネタバレなのでご注意ください。年月など『ANOTHER MONSTER』を参考にしている箇所もあります。年齢は多少前後しているところも。基本的には、人名や巻数などは完全版ではなく旧版単行本に沿っています。わかりにくいエピソードのみ、巻数の注釈あり。内容が複雑なため、後で訂正、追記をこっそりすることがあります。
腐向けではないですが、キャラ好きが高じた結果、想像・推測を越えて妄想になっている部分もあります。苦手な方はご注意ください。
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続きを読む >>今更ながら、ヨハン時系列考察 その1に追記を加えました。
『ANOTHER MONSTER』では双子の誕生月が5月とある訳ですが、漫画を読む限りどうしてもそう思えないんですよね。やっぱり3月辺りが妥当な気がする。
具体的な日付等は描写されないことが多いMONSTER。旧単行本冒頭の人物相関に何年の出来事だったかわかるくらいで、あとは登場人物の台詞やら墓石やらで推測するしかない。
とはいえ、これまでの浦沢先生のインタビューなどから判断すると、年表は作ってあると思います。キャラクターの人物像や背景が細かく設定され、削ぎ落としたエピソードもかなりあるそうなので、時系列なら尚更あるんじゃないかと。
なのにどうして齟齬が生まれるのか。
『ANOTHER MONSTER』は翻訳という体裁を取っていますが、ぶっちゃけると長崎さんが書いた本です。長年浦沢さんの編集をしてきた長崎さんが年表の存在を知らないとは思えない。
つまり『ANOTHER MONSTER(もうひとつのMONSTER)』は名前の通りパラレルとして書いたものであって、日付もあえて変更した、というのが私の見解です。
そもそも少年ヨハンの手術時期からして原作とANOTHERで違うようだし、ルーエンハイムも1998年11月に起きたとは思えないしなぁ。
ああでもテンマ先生の誕生日は1月2日だと今でも信じているし、日本での過去やら家族のことなんかもあの通りだったらいいなと思っています。ボナさん関連も。
もーここまで悩ませるMONSTERまじMONSTER。
世田谷文学館で開催されている浦沢直樹展に行ってきました! 土曜午後でそこそこ混んでいたけど、遅い時間だったので閉館時間近くになるにつれ空いてきてゆっくり見ることができました。
↓↓↓一応注意書き。以下MONSTERのネタバレを含みます。
1階ロビーにあった、なまえのないかいぶつ。
階段付近にあった個展のイメージイラストと滋悟郎さん。
2階に進み、受付を済ませると早速ヨハンが出迎えてくれます。心の中で「ただいま」。 わくわくしながら展示場へ。
テレビ東京のドキュメンタリー『クロスロード』でも浦沢先生が言っていましたが、とにかく凄い熱量を受け取りました…! 壁に飾られた生原稿やカラーイラスト、ケースの中にあるネームの山、山、山。そしてそれに見入っているたくさんの人たち。
壁一面に終わりの風景はニヤニヤしちゃいます。圧巻はMONSTER18巻まるごと生原稿を読めたこと。みんな上から下までじっくり読んでいて牛歩だったけど、この作品を他の人と共有できたのがとても嬉しい時間でした。
中でも一番よかったのが、最後の病室でヨハンがテンマに「どっち……?」と問うコマ。
ヨハンの下唇まで描かれてるよ…!
単行本だと断ち切りで見えなかったので、下唇があるのとないのとじゃ印象がかなり変わる気がします。ちょい大人っぽい?ヨハンもいい…。
原稿はとても綺麗でした。貼り付けられた写植、修正液の跡、水色の色鉛筆で指定されたトーンの番号や影の位置がリアルで、こうやって描かれていたんだ~と感動。
テンマ先生の黒髪もベタで真っ黒じゃなくて、さっと塗った感じなんですね。
ネームは台詞を棒線で消して訂正が入っていたり、台詞ひとつにも気を遣っているのがわかります。
ただ、この展示で唯一残念だったのが、モンスタ完全版、カラー以外の描き下ろし原稿がなかったことでしょうか。(見逃している可能性もあるけど、たぶんなかったはず…)
ほんっと贅沢なんですが、欲を言えば1巻処刑の夜の描き下ろしヨハンやサントラ2ジャケットのアンナも展示してほしかった…!
とはいえ『クロスロード』によると、原稿の展示も最初は高い位置だったのを、女性が見づらいだろうということで、先生自ら低い位置に提案してくれたんですよね。私も背が低いので、これにはほんと拝みたくなりました。ありがてぇありがてぇ…。
あのなまえのないかいぶつフィギュアも先生の私物なんですね。他の撮影スポットと同じようにこれも写真に撮りたかった…かいぶつ、どこから見ても可愛すぎるw
展示場の隅には浦沢先生へのメッセージを書けるスペースも。ノートには皆さん思い思いのメッセージやイラストが鉛筆や色鉛筆で書いてありました。私もちょこっと書いたんですが、こう胸がいっぱいであんまり大したこと書けてない…。
世田谷文学館には喫茶店も併設されていて、名前が「喫茶どんぐり」。 遅い時間に行ったのでお店に寄る余裕はなかったんですが、なんか妙にどきどきしましたw
1階グッズ売り場で公式本とグッズも購入。ポストカードとクリアファイル中心ですが、モンスタグッズが買えて感涙。ヨハンのポストカードとか超貴重すぎてうわあああ…!
帰る時に入口をパチリ。もうすっかり暗くなってました。
◆『浦沢直樹オフィシャルガイドブック 描いて描いて描きまくる』
公式本もこれまた凄い熱量で一度に読み切れないほどのテキスト満載です。とにかく濃いインタビューで、モンスタなんて雑誌掲載時の原稿から下書き、ネーム、プロットメモまで載っています。ネーム右上に小さくあった「だめだよ。取り戻せないものがある」のヨハンとか下書きからして美人さん。
意外な裏話も。ロベルト=アドルフ・ラインハルトが後付け設定だったとか、その偶然がむしろ凄いw
ロベルトといえば、P137のプロットメモ。ロベルトの顔の横に「東独で資格」とあるわけですが。漫画を読んだ時はただ弁護士の振りをしていただけだと思ったんだけど、本当に弁護士資格持っていたんですね。優秀なんだなぁロベルト……そりゃヨハンも重宝するわけだ。
インタビューの聞き手が女性の方だからか、モンスタの項ではイケメン談義がw イケメン好きで、すみませんほんと…。
ところで個展のイメージイラストにもなっているこの表紙。浦沢キャラ大集合ですごくいい絵なんですが…
これもサントラ2と同じくニナと見せかけてヨハンですよね、そうですよね! 愁いを帯びた伏目のこの表情、絶対ヨハンですw 美しい…。
◆TOKYO MXでアニメ再放送
祝アニメ再放送!
1月から始まり、毎回録画して観ています。今は9話の『老兵と少女』が終わったところ。画質が悪いのが残念ですが、やっぱりすごく面白いです。74話もあるのに週一のペースなので、これもまた1年半楽しめるんですよね。
長丁場の再放送を決めたのは、個展のこともあるんだろうけど、水面下で海外ドラマの話が進んでるからじゃないのかな~と淡い期待を抱いてます。1年後くらいにはドラマの続報があるといいなぁ。
備忘録を兼ねた時系列考察その2です。双子の別れからトルコ人街焼き討ち事件、ロベルト登場まで書いているのでとにかく長いです。
当然ネタバレなのでご注意ください。年月など『ANOTHER MONSTER』を参考にしている箇所もあります。年齢は多少前後しているところも。基本、人名や巻数などは完全版ではなく旧版単行本に沿っています。わかりにくいエピソードのみ、巻数の注釈あり。
腐向けではないですが、キャラ好きが高じた結果、想像・推測を越えて妄想になっている部分もあります。苦手な方はご注意ください。
↓↓↓「続きを読む」をクリックしてください。
続きを読む >>二次創作やツイッターで呟いていたものをきちんとまとめたくなったので、備忘録も兼ねてヨハン考察です。双子が誕生してから時系列に追って書いているため、非常に長いです。
当然ネタバレ、年月など『ANOTHER MONSTER』を参考にしている箇所もあります。年齢は多少前後しているかも。人名や巻数などは完全版ではなく旧単行本に沿っています。わかりにくいエピソードのみ、巻数の注釈あり。内容が複雑だけに、間違いを後でこっそり訂正することもあるかもしれません。
腐向けではありませんが、キャラ好きが高じた結果、想像・推測を越えて妄想になっているところもあります。苦手な方はご注意ください。
↓↓↓「続きを読む」をクリックしてください。
続きを読む >>絵本についてはアニメ感想やキャラクター語りで何度か触れたことはありますが、まとめて考察したことがなかったので、この機会に書いてみたいと思います。
↓↓↓以下はネタバレですのでご注意ください。
『なまえのないかいぶつ』、『めのおおきなひと くちのおおきなひと』、『へいわのかみさま』……。
『MONSTER』において、これらの絵本は二重の意味を持っています。
ひとつは、人を洗脳するためのアイテムであるということ。
もうひとつは、『MONSTER』という物語のメタファーになっているということ。
ひとつめ。
赤いバラの屋敷で行われていたフランツ・ボナパルタの朗読会などは、洗脳のために使っていたことは言うまでもありません。
さらに、「母親の選択」のあと一人残され、『なまえのないかいぶつ』を一人で読んでいたヨハンにも多大な影響を与えました。絵本と自分を重ね合わせ、錯覚したのです。ヨハン自身が“なまえのないかいぶつ”であるかのように。
そしてふたつめ。
『MONSTER』では伏線が散りばめられ、一度読んだだけでは理解できないことも多いのですが、その難解さは絵本そのものが比喩となっているところにあります。
登場人物の背景、行動、心情など、絵本を手がかりにして込められた意味を読み解かなければならないというところが、難しくもあり、『MONSTER』の面白いところでもあります。
以下は絵本ごとの考察です。
■なまえのないかいぶつ/エミル・シェーベ(エミル・セベ)
せっかくなまえがついたのに、だれもなまえをよんでくれるひとはいなくなりました。
ヨハン、すてきななまえなのに。
『なまえのないかいぶつ』は、なぜヨハンが次々に養父母を殺していくのか、名前が無いこと=存在していない者であることと合わせて示唆した絵本です。
その人間を知る者すべてがいなくなれば、存在していないことになる――。
始まりは、怪物(=フランツ・ボナパルタ)に見つからないように、怪物から逃げるためにしたこと。「遠くへ逃げるんだ……。できるだけ遠くへ……」というボナパルタのニナへの言葉を、伝え聞いたヨハンが曲解してしまったのです。
そうして里親を殺し続け、双子の存在を抹消させて、511キンダーハイムでアンナと怪物以外の記憶を失うことで、怪物としてのヨハンが完成しました。
ルーエンハイムの殺戮や赤いバラの屋敷の惨劇も、それぞれヨハンやボナパルタが起こした理由はともかく、行動原理は『なまえのないかいぶつ』の延長線上にあると言っていいと思います。ヨハンは完全な自殺を行うため、ボナパルタは双子と双子の母親を助けるため。
二人とも『なまえのないかいぶつ』に支配されていたからこその行動でした。
また、なぜヨハンはヴォルフ将軍など執着する人物の周囲の人間だけを殺害していくのか。
もはや、なまえのないかいぶつとなったヨハンには、人を殺す以外に何もできないからです。“バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン”というふうに。
だから名前を与えてくれた将軍を独りにし、自分が見た孤独な風景を“唯一の愛情表現”として同じように見せることしかできなかったのです。
同様に絵本でも、名前がほしかったかいぶつは、突き詰めていくと“親”を探し求めていたのではないでしょうか。自分に名前を付けてくれて、無条件に愛してくれる、そんな存在を。
もちろん、かいぶつにそんな自覚はないでしょう。そもそも親という概念さえ知らなかったのかもしれません。
西へ行ったかいぶつは「なまえなんていらないわ。なまえなんてなくてもしあわせよ。わたしたちは、なまえのないかいぶつですもの」と現状を受け入れていたようですが、東へ行ったかいぶつはどうしても名前がほしかった。でもかいぶつは人を食べていくことしかできない怪物だから、その願いは叶わない。
名前は無理やり手に入れるものではなく、親に名付けてもらうもの。
本編ラストでテンマに母の愛を問うヨハン。
『MONSTER』のテーマに親子愛が大きくかかわっていることが、こうして絵本からも読み取ることができます。
■めのおおきなひと くちのおおきなひと
/ヤコブ・ファロベック(ヤクプ・パロウベック)
とりひきだ。とりひきをしよう。
あくまがいいました。
『めのおおきなひと くちのおおきなひと』は悪魔との取り引きに応じた者と、応じなかった者のお話です。
あくまを拒絶しためのおおきなひとも、受け入れたくちのおおきなひとも、最後は不幸になってしまう、そんな救いのないストーリーです。
私はこれで、『MONSTER』のラストでボナパルタの実験に乗り、双子の片方を差し出してしまったあの母親を思い浮かべてしまいます。
「私が死んでも……この私の中で、どんどん大きくなっていく子供達が……必ずあなたに復讐する」
双子がお腹にいた頃からすでにボナパルタへの復讐心に囚われていた双子の母親。ボナパルタたちが三匹のカエルに現れた時、一度は子供たちを守ろうとしていたのに、「これは実験だ」と取り引きを持ちかけられた途端、片方の子を復讐の怪物にするために差し出したその姿は、あくまと取り引きしたくちのおおきなひとのようでした。
そして、のちに年老いた姿で登場し、今も生きている双子のことを想い涙を流したその姿も、「あくまととりひきなんかしなければよかった」と泣くしかなかったくちのおおきなひとと重ねて見てしまいます。
ちなみにこれは推測ですが、双子の母親アンナも名前を奪われていたようですし、彼女もこの『めのおおきなひと くちのおおきなひと』を洗脳の過程で読まされていた可能性もあるのではないでしょうか。
だから「これは実験だ」と言われた時、悪魔との取り引きに応じなければめのおおきなひとのように「あくまととりひきすればよかった」と後悔するのを恐れたのではないかと思うのです。
どちらを選んでも不幸になる。あの時の彼女には、そんな強迫観念さえ感じられます。
■へいわのかみさま/クラウス・ポッペ
かがみのなかのあくまがいいました。きみはぼく、ぼくはきみ。
どうしよう。このあくまがいたらみんながへいわにくらせない。どうしよう、どうしよう。
こまったかみさまは……
三匹のカエル、赤いバラの屋敷、“まるで世界に二人だけみたいだった”孤独な国境越え、記憶を失わせる511キンダーハイム……。何度も体験してきたつらい出来事から逃げるように、お互いを鏡のように思っていたヨハンとアンナ。
まさにこの双子が『へいわのかみさま』のモチーフであり(作中では双子が生まれる前に描かれた設定ですが)、殺人を繰り返していたヨハン=あくま、何も知らなかったアンナ=へいわのかみさまであると、リーベルト夫妻殺害のあの夜にお互いの認識を決定づけたのは、この絵本によるものでした。
なまえのないかいぶつとなったヨハンにも、自分のしてきた行為がどんなに忌むべきものであるかは、きっとわかっていたのだと思います。それがどんなにアンナに拒絶されるべきものなのかも。
だからこそ、この言葉を言うしかなかった。額に指を差して、「僕を撃てよ」と。
そしてその関係はテンマに移っていくわけです。
運び込まれたヨハンを助けることで医者の本分に気づいたテンマ。
人の命は平等であると気づかせてくれた象徴のような存在が、実は殺人を何とも思わないモンスターだったと知った時、おそらくアンナと同じ気持ちだったと思います。
テンマの言い放った「あんな奴、死んだほうがマシだ!」をその言葉通りに実行し、ハイネマン院長ら三人を殺害していたのがヨハンだったと知った時、ヨハンの中に自らの悪魔を見たのではないでしょうか。
ルーエンハイムで対峙したシーンでは、あの日の夜のヨハンとアンナの立ち位置が、そのままヨハンとテンマになっているのもその証しだと思います。
余談ですが、漫画版と違って絵本の『へいわのかみさま』では、最後が破かれたようになっていました。こういう凝ったギミックは面白くて好きです。
■めざめるかいぶつ/作者不詳
この絵本は本編には出ていないので、扱いが難しいですね。なので少しだけ。
『ANOTHER MONSTER』の感想にも書きましたが、これは新たな怪物=ヘルマン・フュアーが自分自身のことを描いたものだと思っています。
まだ物語は終わらないという、いわばホラーの王道のようなものじゃないでしょうか。
■感想
どの絵本も暗いし、不気味だし、最後はみんな不幸になるしで、内容的に苦手な人も多いだろうと思いますが、こうやって考察していくとむしろどんどん切なくなってくるから不思議です。そしてなまえのないかいぶつが愛おしくていとおしくてたまらなくなるという。
名前付けたるからこっちこいやぁ!とか言っても、きっとすぐ食べられちゃうんでしょうけどw かいぶつ怖かわいいよかいぶつ。
そして、よく考えて作られたこの絵本たちと密接に関わっている『MONSTER』のすごさにもあらためて気づかされました。
単純だけど、深い絵本。難解だけど、純粋に面白い漫画。
やっぱり大好きな作品です。
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こんなブログをやっといて今更なんですが、絵本の『なまえのないかいぶつ』をようやく購入。しっかりした作りのハードカバーで、表紙のかいぶつはCGぽく立体的になってます。
さらに表紙を開けてみると……裏表紙にとことこ走ってるかいぶつの姿が!!
か…かわいいいいいいいいいいい!!
これが絵本の第一印象でしたw
後ろの裏表紙にもBye-Byeしているかいぶつがいて、とってもラブリーです。かいぶつ怖かわいいよかいぶつ。
絵本は表題の『なまえのないかいぶつ』のほか、『めのおおきなひと くちのおおきなひと』、『へいわのかみさま』、『めざめるかいぶつ』の4本立てでした。基本的にはカラーで、なまえのないかいぶつの後半だけ2色刷りになっています。
さらに『ヘルムート・フォス スケッチ集』(原作にも登場している、双子や双子の母親のスケッチ)や、長崎尚志氏による解説が付いていました。
私は公式の絵本の解釈を知りたかったんですが、解説にはそういうことは書かれておらず、『ANOTHER MONSTER』の続きのような文章でちょっとがっかり。まぁヨハン事件は終わっても、別の怪物の連鎖はまだ終わっていないよということでしょうか。
ちなみに、エミル・シェーベがエミル・セベだったり、ヤコブ・ファロベックがヤクプ・パロウベックだったりと、ペンネームの読みが変わっていました。表紙ではエミル・シェーベですが。
実は一番驚いたのが、中表紙の次ページにある『なまえのないかいぶつ』の著作権表示。
「Text&Illustrations (c)1977 EMIL SEBE」とあります。えっ1977年発売? ヨハンとアンナが生まれたのは1975年の設定だから、双子の誕生後に描かれたものなの?という疑問が。
でも単行本16巻のP127~128には双子が生まれる前にペトル・チャペックに見せているようだし、やっぱり『なまえのないかいぶつ』はボナ博士がヨハンとアンナをモデルにして描いたというわけじゃないんですよね。
それとも…妊娠して双子だとわかった時に、お腹の中にいる双子をモデルにして描いてみたということなのかも? で、チャペックに見せたのは発売前の本だったとか。
個人的には『なまえのないかいぶつ』はヨハンとアンナのために描かれたものと思いたいのですが、うーん、どうなんでしょうか。
絵本自体にはとても満足なんですが、読んでいるとアニメ版の声で脳内再生されていることに気づきます。
ずっと念願だった絵本がこうして発売され、贅沢でワガママな要望なのはわかっていますが、できればニナ(能登麻美子さん)とリプスキーさん(平田広明さん)朗読のDVDかCDも付けてほしかったなぁ。多少高くてもいいから。アニメ版の凝った映像と二人の静かな朗読、大好きです。
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えーと久しぶりの更新です。
完全版に描き下ろしがあると知って1巻だけ購入してみました。1500円と高いのがネックです。
まず表紙。
テンマ先生かっけー! さすが主役。単行本18巻といいサントラといい、浦沢さんにとってテンマは赤いイメージなのかも。
そして幼少双子がどちらも美人! 本編では幼少双子の描き下ろしはなかったんで、この顔で本編もちょっと見てみたかった……。冒頭テレビに映る二人とか。
気になるのは顔の下半分隠れたキャラ。これはニナ? ヨハン? 1巻の内容を考えるとニナなんだろうけど、私は勝手にヨハンだと思っておきます。
一番気になる本編の描き下ろし。
主人公のテンマを除くと、脇ではルンゲ警部が一番多かった気がします。初登場のページ辺りは描き下ろしルンゲだらけで作者からの愛を特に感じました(笑)
対してニナの描き下ろしはまったくなかったような? 愛がないというわけじゃなく、ただ描き直す必要がなかったからなんでしょうが(これはこれでかわいいし)、今の浦沢さんのニナも見てみたかった。
一番期待していた大人ヨハンの初登場顔見せシーン。やっぱり新しく描かれていました!
びびび美形だ! これぞヨハン!というほどの美しさ。気合い入れて描いたぞ~という作者の思いが伝わってくるようでした…。ホレボレ。そういえば前髪も元のより長くなってましたね。
あと、カラーページ収録でわかったことといえば、エヴァの髪はやっぱりブラウンだったということ。アニメはどうして金髪だったんでしょうね?
他、単行本からの変更が少しだけありました。
ユンケルスさんがユンカースに、ベアーデがベアーテと名前を変えられていたり、単行本では漢字だった台詞の一部が完全版ではひらがなだったり、その逆もあったり。これは何ででしょうね。名前はこちらのほうがドイツ語の発音に近いとかなんでしょうか。
あと章のChapterがKapitelに変更されていましたが、それなら表紙裏の英文とヨハンからニナへのメールもドイツ語にしてほしかったかなと。
でも一番の要望は記念の応募者全員プレゼント。もっと違うのが良かったです……。ANOTHER持ってるからめざめるかいぶつのポストカードなんて別に……となっちゃう(笑)
でも1~4巻まで購入した方と書かれているので、5巻以降はまた別のプレゼントが用意されているのかもと期待しておきます。ってもしかしてなまえのないかいぶつポストカードとか? むしろ絵本そのものが欲しいんですが…!
■キャラ語りに追加
MONSTERのニナ考察記事に萌え語りを追記しました。
最近ニナ萌えが急激に高まってます。漫画とアニメを見返しては萌え和む毎日。あーかわいい。
■テンマとヨハンの絵
また二人の絵を描いています。今は下書きが終わったところ。ものすごく遅筆なので3月中にアップできればいいなあと思ってます。
■映画『善き人のためのソナタ』(原題:Das Leben der Anderen)
『善き人のためのソナタ』公式サイト (ちょっと重いです。音が鳴るので注意。)
祝・07年アカデミー賞外国語映画賞受賞!
「1984年当時の東ベルリン」「国家保安省」「シュタージ」、それと「(ピアノ)ソナタ」といったフレーズに惹かれて最近観たドイツ映画ですが、予想以上にとても良い映画でした。社会派ヒューマンドラマで、最後のシーンではじわっと涙が溢れてくるくらいに感動。観ていない方もぜひ! おすすめです。
ついでにモンスタと絡めた話。
当たり前ですが全編ドイツ語だらけでそれだけでもハァハァものでした……。テンマも双子もみんなあの言葉を話してたんだーと思うとドキドキ。「Nein(ナイン)」とか「Ja(ヤー)」とか自分でもわかる単語が出ると聴き取れたーと心の中で喜んでました(アホ)。「Hilfe(ヒルフェ)」も出てたかな。字幕で「孤児院」も一回出てきたんですが、「キンダーハイム」と言ったかは不明。
双子を拾った時のヴォルフ将軍と似た格好をした人物(モブキャラ)も所々で登場。ブーツを履いてたか履いてないかの違いくらいかな。やっぱりあの軍服は格好良い…! 萌えます。
映像がまた薄暗くて、東ドイツのあの時代をモンスタキャラたちも生きてたんだなぁ…と感慨深かったです。無知なので東ベルリンがどんな雰囲気なのか漠然としか知らなかったんですが、この映画のおかげで少し理解できたかも。
1984年というと、ヨハンがまだ511キンダーハイムに入れられる前でしょうか。アンナと二人でチェコスロバキアを転々としてた頃かな。グリマーさんは諜報活動の真っ最中でしょうね。
そうそう、偶然知ったのですが、この映画に記者役でヘルベルト・クナウプという役者さんも出てたそうです。なんとルーエンハイム編で登場するヴィムの父親と同じ名前ですよ。もしかして浦沢さんがこの俳優のファンで、彼から名前を拝借したということなんでしょうか?
こんな感じでモンスタファンにもおすすめの映画です。私もまた観に行きたい。
ヨハン+ファンで略してヨファン。ヨハンに関するあれこれ、答えてみました~。
質問の関係上、ネタバレ+妄想だらけですので、苦手な方はご注意ください。
■基本編
1Q では、最初にHNをおうかがいします。
どんぐりです。
2Q いつMONSTERを知りましたか?
作品の存在を知ったのは、95~96年くらい。『YAWARA!』を描いた漫画家が今度はサイコサスペンスをやるということで気になっていました。ただその時は結局手を出さずにいて、04年のアニメで一気にはまりました。新聞に大々的に宣伝されていてアニメ化を知り、1話から録画。ディーターの登場する辺りで知人から漫画全巻を借り、後から少しずつ買い集めました。
3Q いつからヨハンが好きだと気づきましたか?
うーん……。いつからなのか、実は自分でもはっきりとわかりません。漫画を読んでいた時はテンマが一番だったし、今も一番好きなのは、と訊かれたらやはりテンマと答えるんですが、ヨハンはヨハンで胸がきゅーんとなるんです。
18巻を読み終わった時に浮かんだ疑問を解消すべく、物語を理解するために何度も何度も読み込んでいたらいつの間にか彼がフトコロに入ってきた……。そんな感じです。アニメ感想を読んでもヨハンに対する扱いが変わっていってるのが見て取れるかもしれません(笑)
4Q 何巻のどのシーンのヨハンがお気にいり?
9巻、テンマに対して、ライフルのスコープ越しに笑みをたたえるヨハン。反則的な美しさ。
18巻、「Dr.テンマは僕を撃つんだ。そうでしょ?」のシーン。いつもとは明らかに表情が違い、テンマに救いを求めている必死なヨハンがとにかくかわいそうで。あれがヨハンの本当の素顔。
これも18巻、最後の病室で、テンマが「あれからずっと眠り続けているね……」と言っている時のヨハンの寝顔。無防備で儚さが感じられて好き。
あとは、11巻、女装バレの時のとんでもない笑顔と、16巻、赤ん坊が殺されて怯えるペトル・チャペックの回想に出てくる、冷徹な目をしたヨハンも外せません。あんな表情のヨハンに見つめられて、チャペックいいなあ…なんて思ってしまったです。
5Q ヨハンはカワイイ系?カッコいい系?
どっちかというとカワイイ系だけど、キモキレイカワイイかな。
6Q ヨハンが言った、言葉の中で一番印象に残ったのは?
「母さんは僕を助けようとしたの……? 僕と妹を間違えたの? どっち……? いらなかったのは、どっち……?」
やっぱりこれですね……。それまでは冷酷なモンスターとして描かれ、何を考えているのかもわからなかったヨハン。生きることを放棄するかのように眠り続けていた彼が、最後の最後に発したのが母の愛を問う言葉だったというのがひどく印象深いです。
「愛していたのはどっち?」じゃなく、「いらなかったのはどっち?」と言う辺りにも、ヨハンの深い傷が垣間見えますし。この台詞をテンマに投げかけたという面でも、大きな意味を感じています。
7Q 佐々木さんの声はヨハンのイメージに合っていると思う?
はい、今じゃ佐々木望さんしか考えられません。とは言っても4話「処刑の夜」の時は声が高すぎてあまり好きではなかったんですよ。はっきり言うとキモイなーなんて思ってて……。でも中盤から終盤は間違いなくヨハンのイメージにぴったりだったと思います。73話「終わりの風景」、74話「本当の怪物」の演技なんて神。
8Q ヨハンのイメージを動物にたとえると?
うーん………青い目をした白い猫……ですかね。スマートで毛並みのいい綺麗な猫。可愛がってかまってあげてもぷいっとあしらわれちゃう。
9Q ヨハンのイメージソングは?
とくにありません。でもこの辺りの歌詞だけはちょっとヨハンぽいなーという曲は結構あります。
10Q ヨハンのイメージカラーは?
エメラルドグリーン。アイスブルー。白。
■終了後編
11Q ラストシーンでヨハンはどこへ行った?
お母さんのところ。
ヨハンの能力を考えれば母の居場所を知ることなんて容易だったはずなのに、会うのが怖くて意識的に避けていたのが以前のヨハンだったんでしょう。せいぜい赤いバラの屋敷の母の肖像画に声をかけることしかできなくて。
けれど病室でテンマの言葉を聞いて、ようやく母と向かい合おうという気持ちになったんだと思います。
で、会ってどうするのか。殺すのか、殺さないのか。私は後者だと信じたいです。
年老いて弱々しくなった母の姿を見て、母に対する恐怖が薄れたことにヨハンは気づくんじゃないかと。結局テンマに問いかけた言葉は口にせず、二言三言交わしただけで別れる……というのが私の想像です。いや、一緒に暮らしてもいいですが。
あるいは、一度は手にかけようとしたものの、もう人を殺せないと悟ったヨハンはその場を去る、というのもありかなと思っています。
12Q 先生とは、あの後どうなった?
いやあ、先生と一緒に暮らしてくれればもう言うことはありません。過去が過去だけに、ぎこちない疑似家族で。最初は大変だろうけど、天才同士、案外うまくいきそうな気もします。
13Q 二ナとは、あの後どうなった?
「君は僕で、僕は君」。今まではそう思って生きてきたけれど、そうじゃないことがわかってからは一歩置いたような関係になる。とは言え、今度はニナのほうから積極的に関わろうとするので、距離感のつかめないヨハンは少し戸惑ったりするのかも。
ニナ……アンナは大切な妹で、でも母のことでわだかまりもあって、嫉妬もして、だけどやっぱり大切な、そんな存在。
ていうか一緒に暮らしてるといいなあ。双子が仲良くしてるところを見たい。
14Q アンナ(双子のお母さん)とは、あの後どうなった?
上記に書いたように一度会った後にそのまま別れるか、もしくは一緒に暮らすか、どちらかだと思います。ヨハンは母親を憎んではいないと思うので。
15Q もし、ボナパルタが生きていたら、あの後どうなった?
ヨハンにとっては怪物以外の何物でもないですからね……。会わない。ただそれだけでしょう。
16Q もし、ロベルトが生きていたら、あの後どうなった?
これは……。ヨハンから率先して会うとは思えないし、どうなるんでしょうかね? むしろロベルトストーカー化? 「終わりの風景を見せてくれ……」って追いかけまわすんですよ。怖っ。
ってそれは置いといて、普通に考えたら警察病院に収容されて回復したのち逮捕されるって感じでしょうか。でもヨハンのためを思って、あのユルゲンスみたいに自殺しそう……。なんかロベルトがかわいそうになってきた。
17Q ヨハンの本当の名前はなんだったと思います?
お父さんがドイツ系チェコ人だったから、やっぱりドイツ名だったのかなあと。父親の名前をそのままもらうというのもありうることですしね。だとすれば本名がヨハンでもおかしくないわけで。もうヨハンはヨハンしか考えられません。
18Q どうしたらヨハンは救われるでしょうかねえ?
テンマとニナが鍵を握っていると思います。ヨハンを救えるのは、あの二人しかいない。
19Q あの後のヨハンに必要なものは?
愛情以外にないでしょうね。
「人間として成長していくには、愛情しかないのよ……」
3巻、孤児院のエルナ・ティーツェ先生の台詞ですが、ヨハンにも絶対当てはまるはず。
20Q ヨハンはあの後、しあわせになれる?
私がどんなに希望的観測を書き散らしても、あれほどまでに凄惨な経験をし、人を数え切れないくらい殺してきたヨハンを思えば、しあわせになるなんてほとんど不可能なんじゃないかと正直思ったりもします。……しますが、それでもゆるやかに流れる時間が彼の苦しみを和らげてくれればと思うのです。そしてそばにはテンマとニナの笑顔があればもっといいなあと。……夢を見たっていいじゃない。
■もしも編
21Q 今先生とヨハンが家の近所に住んでいたら
ブフー。ニヤケながら遠くから眺めると思います。ピンポンダッシュ(古)はヨハンが怖いのでしません。
22Q もし、ちびヨハン(子供のころのヨハンのこと)がうちに遊び来たら。
あたまなでたい。ほっぺさわりたい。手をにぎにぎしたい。かまいすぎてぷいっとあしらわれちゃう。やっぱり猫。そして瞬殺される……。
23Q 先生とヨハンが二人一緒にいます。さてどこだ?
海!海!海! 閑散として誰もいない浜辺。
24Q ヨハンにはどんなコスプレ(え?)が似合いますか?
もーなんでも合うと思いますが、とりあえずエプシロンの格好をさせてどこまでソックリなのか確かめたいです。あとアンナになっていくところを目の前でじっくりと見てみたい。
25Q ヨハンが本を読んでいます。どんな本だ?
『闇のドルン』。……じゃなくて株の本とか。日本語をマスターして日本の本も読んでいたり。
26Q ヨハンになにをプレゼントされたらうれしい?
毒入りキャンディとか毒入りウィスキー・ボンボンじゃなかったらなんでもいいです。
■どうなんだろう?なんだろう?編
27Q ヨハンにとって、先生はどんな存在?
親であり、親以上の存在であり、特別な人。一番近くて、一番遠い人。
28Q ヨハンにとって、ロベルトはどんな存在なんでしょうかねえ?
捨て駒。ロベルトもそれはわかっていたと思う。
29Q 自分の中のヨハンはどんな存在?
あれこれと考察するのにここまで悩ませる困った存在。だけどそれ以上にいとおしい存在。
30Q 最後に、ヨハンへの愛をぶっちゃけ語ってくださいなっ。
綺麗で、怖くて、変で、かわいそうなヨハンが大好きです。
ヨハン……恐ろしい子…!
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ひっそりと2007年初の更新です。って更新せずにはいられないほど興奮してますから自分。
NHK! 良い番組をありがとう! 前振りからてっきり20世紀少年の特集だけかと思っていたのに、PLUTOの原稿からMONSTERのことまで触れてくるなんてびっくりですよ。
まずMONSTER。
「心に闇を持つ冷酷な殺人鬼と、それを追う日本人医師。人間が持つ善と悪の二面性を真正面から描いたこの漫画」。このナレーションだけでごはん3杯はいけます。
そして極めつけはボナ博士とヨハンのどアップ。これはやばいです。私が。
主人公のテンマは1回くらいしか映らなかったのに、ボナ博士とヨハンのシーンは無駄に何回も出ているし。スタッフにファンがいるんでしょうか…。ボナ博士なんて地味な扱い受けて当然の人なのに…。「人間はね……何にだってなれるんだよ」という重要な台詞を言っていたシーンが画面映えするということで引用されたんでしょうかね。
ヨハンもね、「誰にも平等なのは……死だけだ」ってあのシーンばかり映ってもう鼻血ものでした……。カメラもこれ以上ないというくらいにどんどん寄っていくし、ヨハンのアップがあんなに拝めて、あーほんとに綺麗だなこの子は~と改めて思いましたです。
絵を描くうえで最もこだわっているのがキャラクターの表情だと浦沢さんは言っていたけれど、これにも納得。表情を読むだけでもどんどん考察が膨らむくらい、ヨハンやテンマ、どのキャラもみんな表情が深いですよね。
これ以外でも、発言全部をMONSTERに当てはめて受け取ってしまってました。
たとえば、脳と右手が一体化し、するすると絵が描けるという瞬間。MONSTERじゃどのシーンだったんでしょうね。想像では、18巻はそんなシーンの連続だったのかなぁと思っています。
また、20世紀少年の連載冒頭について浦沢さんと長崎さんで意見が分かれていたけれど、MONSTERでも当然そういうことは何度もあったんでしょうね。突き詰めていけばMONSTERという作品だって、二人の中で別々のものかもしれないですし。(まあ、あの『ANOTHER MONSTER』が長崎さんにとっての『MONSTER』なのかなとも思いますが)
ていうかテレビを観ていて、お二人にMONSTERのその後をどう捉えているのか尋ねたい気持ちに駆られてしょうがなかったです。ぶっちゃけヨハンのその後なんですが。
おそらく連載時、この番組のようにあーでもないこーでもないと話し合って結局あのENDに落ち着いたんでしょうが、二人とも個人としてはどう考えているのか。答えなんて知りようもないことはわかっていますが、それでもこうして書かずにはいられないのです……。
そういえば「ハリウッドで映画化が進むMONSTER」と堂々と番組で言っていたので、映画公開もこのまま期待していていいということですよね? 権利だけ取って映画化しないということもあるのかもしれないと不安だったので、そこは少しホッとしました。…まあ、まだわかりませんが。
MONSTERの次に嬉しかったPLUTO。
コミックス未収録分の、怖い顔のゲジヒトと放心状態のエプシロン。コミックス派にはネタバレもいいとこですよね(^^; 私は立ち読みで連載も追いかけているので大丈夫でしたけど。
これもエプシロンの顔がたくさん映って満足。(未収録分ややネタバレ→)
それにしても浦沢さんが気に入っている描線の絵というのがゲジヒトさんで、やっぱりこの人は親父キャラが好きなんだなぁとしみじみ思いました。なんてわかりやすい…。
20世紀少年は読んだことがないんですが、去年に連載を休止したのは体の激痛のためだったんですね。でもそんなこと誌面では触れていないんですよね? 休止の際に普通だったら病気のためとか何か理由を書くはずなんですが、それをしないなんてある意味プライドの高い人だなあとも思ったり。
戦う相手が自分、目指す頂点は辿り着けない憧れの存在というところは、少し中村俊輔を重ねて見てしまいました。(俊輔は頂点がマラドーナだって絶対言うはず(笑))
二人とも、努力の天才なんでしょうね。
しかし浦沢直樹、47歳にはとても見えません。肌がきれい…。
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