詳細カテゴリ:[エンタメ]アニメ・漫画
- 映画『ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵』 予告編 (2011/11/06)
- 最近の萌え(デスノとかあらよるとか魔性の子とか) (2007/04/12)
- 『PLUTO』 3巻&連載立ち読み (2006/03/31)
- ももも萌えバトン (2005/07/30)
- 今度はBook Baton (2005/07/10)
- 「ふたつのスピカ」etc. 最近観ているアニメたち。 (2005/05/15)
- 「赤い群集」 藤田貴美 (2005/03/16)
- プラネテス 最終話「そして巡りあう日々」 (2005/02/03)
- プラネテス 第25話「惑い人」 (2005/01/21)
- プラネテス 第24話「愛」 (2005/01/16)
- プラネテス 第16話「イグニッション」 (2004/11/21)
映画版最新トレイラーきたー!
まず気になったのはやっぱり声。キャストがTVアニメ版より刷新ということで残念…。とくにグリフィスは森川智之さんがよかったなぁ……。ベルセルクはアニメから入ったので、グリフィスと言ったらあの声しか考えられないんですよね。原作を読んでも脳内ではあの声で再現されます。
リッケルトやジュドー、コルカスもTV版が好きだったのでどうなるのか心配。逆にキャスカはこっちのほうが凛々しくて好きです。パックは登場するのか声もどうなるのか今から気になってます。
主題歌は平沢進師匠で変わりないのでほんと嬉しい!
トレイラーでも『Aria』が少しだけ聴けます。早くフルで聴きたいなー。劇場で聴けたら感極まりそう。
師匠は『BERSERK -Forces-』とか『Sign』『INDRA』(ゲームはやってないけど)が大好きです。あの声と世界観はほんと凄い。
原作は話の進まなっぷりに今は読むのをちょっと断念してますが(笑)それでも映画は楽しみです。TV版と比べると映画は絵がかなり綺麗ですね。綺麗すぎるきらいもありますが、戦闘シーン、合戦シーンは止め絵が多かったTV版を越えてくれるのを期待しています。あと蝕はどうなるんだろうなぁ…。
ここでTV版アニメの話も。
日テレ火曜深夜枠アニメといったら元祖はこれ、『剣風伝奇ベルセルク』です。再放送の後の次クールが『MASTERキートン』だったのもよく覚えています。『MONSTER』もこの枠で嬉しかったなぁ。今は『カイジ』に続けて『ちはやふる』も見てます。実は『ちはやふる』の監督がMONSTERのOPを手がけた浅香守生さんなのも個人的に注目していたり。あのOP同様、美麗な映像が素敵なアニメです。原作はまだ読んでません。小学生千早がショートで可愛い。
で、TV版ベルセルクの話に戻って。
アニメはたまたま途中から観始めたんですが、原作の内容を知らなかったので、最初は中世の騎士物なのかな?と思っていたんですよね。鷹の団のメンバーが個性的なキャラばかりで面白いなと。そして終盤の展開に当然のごとく度肝を抜かれたという…。
もうすごい衝撃でした。まさに雷に打たれたような。あの後彼らはどうなったの~!と気になり、一気に単行本を集め、アニメは単なる過去編だったのかとようやく思い知ったわけです。
本編は大人向けの骨太ファンタジーですね。ガッツとグリフィスの確執に、それはもう魅了されていきました。二人の友情と裏切り、愛憎が心を揺さぶられるわ切ないわでたまりません。
まあ、これくらいTV版と原作に思い入れがあるので、映画版は不安もあります。上にあるように声も一部は不満ですし…。でもたっぷり予算もかけられるみたいなので、2月の公開を楽しみにしておきます。
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MONSTERの他にも、萌えて萌えて仕方ない作品とキャラが最近多すぎる……! ということで以下は女性向けの腐った雑記です。苦手な方はご注意ください。ネタバレもしています。
↓リンクをクリックすると直接ジャンプします。
▼『デスノート』
▼『あらしのよるに』
▼『魔性の子』
わぁなんてわかりやすい作品群。どれも萌え度がすごいです……。
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待ちに待ったPLUTO3巻は、通常版のほうを購入。新しいキャラクターが何人も登場し、期待を裏切らない面白さでした。各キャラサイドからストーリーを組み立てるという構成はMONSTER同様で、やはり浦沢さんだなあと。
↓↓↓以下はネタバレですので、未読の方はご注意ください。
ヨハンにそっくりだという評判を前から聞いていたので楽しみだったエプシロン。
あー確かにヨハンです。髪が長く(しかもニナっぽい髪型)、大人びたヨハンといった感じで、何だか妙に笑いがこみ上げてきます。なぜか登場するたび発光して空から降ってくるし、ヨハン似の外見のくせして平和主義者だし。
ゲジヒトさんはじめ渋い中年キャラも大好きですが、やっぱり美形キャラがいると華があります。彼のストーリーも早く知りたいなぁ。孤児たちとどんな会話するのか見てみたい。
しかし、この中身にして、あの外見。作者は間違いなく確信犯(誤用)ですね。
原作の『地上最大のロボット』は未読ですが、ネットで見ると手塚エプシロンの外見は、浦沢版とは似ても似つかないようです。わざわざヨハン似にしたのはもう狙ってるとしか。BJや白いライオンを登場させたりと手塚ファンへのサービスが見て取れるPLUTOですが、浦沢作品のパロディも実は含まれているのかもしれませんね。
浦沢さんが美形の青年を描くとあの顔になってしまうというのもあるとは思うけれど、だったら髪の色や髪型をもっと別のものにすればいいわけですし。
(パロといえばP112にギーレンさんが何気に登場して笑いました(笑) あれどう見てもDr.ギーレンですよね)
今回、エプシロンの他にもうひとつ萌えたのが、ウランちゃんとプルートゥの交流。かわいい女の子とおじさんの組み合わせってものすごい好きなんですよ。プラネテスのノノとハキム、十二国記の珠晶と頑丘みたいな。傍から見たら懐いているのはウランちゃんのほうなのに、心配するアトムに「やっとなついてきたとこ」とか言ってるのがかわいいです。
しかも敵役とは知らずに心を通わせるというシチュエーション。あーもうだめだ。こういうのにすごく弱いです……。“彷徨える魂”のプルートゥを救えるのはウランちゃんしかいないのですよ、きっと。
でもあのおじさんの姿は今回これっきりなんでしょうか。くたびれた姿がちょっとテンマを思わせて好きだったのに~。また今度本体以外で登場する時は、似たタイプのロボを遠隔操作してください。
そう言えばプルートゥが壁に描いた花畑の絵、豪華版では色が付いていたみたいですね。通常版じゃ白黒だったので想像するしかないけれど、きっと色とりどりできれいなんだろうなぁ。ここは妄想で補完。
連載(7号/Act.28「緊急コールの巻」)も立ち読みしました。
↓↓↓以下ネタバレ。
ててて天馬博士がついに姿を現した…!(アトムは漫画もアニメもあまり見ていないんですが、なぜか天馬博士は知っている…)
テンマにそっくりだったらいーなーなんて夢を見ていましたが、原作に沿ったお姿のようで。回想じゃなく、実際に登場するのは4巻とか5巻の最後辺りなのかも? 早くその歪んだ性格を見せてください、博士。
ゲジヒトさんとアドルフさんの関係も新展開ですね。アドルフさんの焦りっぷりと不本意っぷりが楽しみで仕方ない次回。早く4月5日になって…!
話はPLUTOと打って変わりますが、今夜から二夜連続で『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』の放送ですよ! むきゃー楽しみ! 某所の実況も盛り上がるんだろうな~。明日になるけど後編の「Deaaaaath!!」の時とかすごそうです。
「三匹のかいぶつ」のりゅかさんから萌えバトンなるものが回ってきました。本や音楽のみならず萌えまでがお題になるとは世界は広いなぁ。
これにかこつけて自分の中の萌えを思う存分吐き出してみようと思います。
お題の性質上、痛い回答になることは必至ですので、この手のものが苦手な方はスルーでお願いします。
■属性を正直に告白せよ(妹属性とかメガネ属性とか)
とにかく頭のいい人に萌えます。
先生(ルーピン先生、スネイプ先生「ハリポタ」/テンマ「MONSTER」)、博士(フランツ・ボナパルタ「MONSTER」)、軍師(シュウ、マッシュ「幻想水滸伝」)などなど。
さらに、外見に無頓着だったりシンプルな糸目だったりと一見冴えないのに実は切れ者という意外性のある人にものすごく弱いです。普段飄々としているのに、いざという時に格好良かったりするともうメロメロ。
「ベルセルク」のセルピコ、「銀英伝」のヤン・ウェンリー提督、「幻水1」のグリフィス・「幻水2」のフィッチャーの天立星ズなんてたまらんとです。ルーピン先生も意外性のある人ですね。
黒目黒髪、甘党、変人だとさらに○。(ああ、これって「デスノート」のLじゃないですか)
内面的には、いつも葛藤していたり、何かを背負っていたりと悲愴感のある人にときめきます。こういう人から漂う色気は尋常じゃないと思う。(上記の人たちに加えて、ファラミア「LotR」、月渓「十二国記」などですね)
上に挙げたのは単体のキャラ萌えの場合ですが、他には特に萌える関係というのもあります。それは、双子や姉弟を見守る大人の男というシチュエーション。
これってまんま「MONSTER」(ヨハンとニナとテンマ)ですね。「見守る」というとちょっと語弊がありますが、3人の因果な関係に惹かれます。
幻水2の主人公とナナミ(この二人は血のつながらない姉弟だけれど実際は双子に近いと思う)、軍師シュウの関係もこれに当てはまると思っています。逃亡イベントやグッドEDではこの人たちに心を揺さぶられました。
その他箇条書き。一人称「私」。鎖骨。首筋。骨張った細長い指。渋い親父。男装の麗人。年齢差。身長差。実の兄妹。愛と憎しみは紙一重。
結論。萌え属性多すぎ。
■萌え衣装を答えよ(メイド服とか背広とか)
制服(とくに駅員)、軍服、スーツ、ロングコート。きりりとした格好はそれだけで萌えます。
あとはボタンを少しだけ開けたスタンドカラーのシャツとか。
■萌え小道具を答えよ(包帯とか首輪とか眼帯とか銃とか)
ハーモニカ。自転車。花。童話。星。
銃、剣、日本刀。手錠、足錠。鎖。鍵。
チョコレート。(ルーピン先生限定)
■萌え仕草を答えよ(受でも攻めでもどっちでもいい。ときめく仕草)
本を読む。書き物をする。
髪を梳かす。手をつなぐ。きつく抱きしめる。
ピアノを弾く。ネクタイを片手でほどく。
敬礼する。銃を構える。剣を高く掲げる。
でもいちばんは柔らかな笑顔。
静かでやさしい仕草が好きです。
■萌え場所を答えよ(海とか山とかその二人がここにいると最高にいいっての)
水辺のある街。夕陽が綺麗だったりするとなお良し。海や湖、川そのものにというより、風景として好きです。
駅、電車、線路。この3つはセットで大好き。たぶんドラマ「青い鳥」や「千と千尋の神隠し」の影響が強いのかも。
階段。学校の図書室。神社の境内。森。
乙女が原。(ドラマ「青い鳥」限定) 一度は行ってみたいなぁ。
■バトンを回す5人
バトンのお題がお題なだけに、簡単には回せないな~(^^;
ってことで受け取りたい方はお気軽にバトンを持っていってください。その時はコメントやトラバをお願いしますね。
追記:
バトンを受け取ってくださった方、ありがとうございました。
- 春木屋「奪取:萌えバトン」 sugさん
- 古びた森小屋「萌えバトン」 綾里未優さん
- きんとのお気に入り!「『萌えバトン』行きまーす!」 きんとさん
- Saicish「萌えバトン」 サイコさん
- 水深3.6メートル「萌えバトン」 二尋さん
関連記事:
トラックバック:
「古びた森小屋」の綾里未優さんからBook Batonが回ってきました。最近流行っているバトンモノの書籍版ですね。
Comical Baton(バトンのコミック版)もあるそうなので、本来ならお題は漫画以外の本だけに限るべきなのでしょうが、読んでいる本が少ないので、漫画も入れちゃいますね。
●家にある本棚の数・冊数
難しい質問だなぁ。一応適当に数えてみたら、本=40冊、漫画=400冊以上でした。こうして見ると漫画は本の10倍ですね。小説より圧倒的に漫画のほうをよく読みます。
雑誌はサッカー雑誌やらゲーム雑誌やらが20冊くらいありました。
●今読んでる・面白い本
友人から借りた「アルジャーノンに花束を」(ダニエル・キイス)。
主人公が知的障害者ということで、最初の文章がひらがなの日記形式なんですが、これが非常に読みづらい。中盤以降は漢字交じりの文章になるようなのでそれまで頑張って読もうと思います。
●最後に買った本…というか漫画
「DEATH NOTE(デスノート)」7巻(原作/大場つぐみ 漫画/小畑健)、
「ハチミツとクローバー」3巻(羽海野チカ)、
「ふたつのスピカ」8巻(柳沼行)の漫画3冊。
最新巻の「デスノート」は第一部の完結ということで衝撃的な展開でしたが、実は読売新聞夕刊の例のネタバレで内容をすでに知ってしまっていたのが悲しい。
前の巻まで主人公の月(ライト)が記憶喪失だったので話が多少ダレていましたが、ここに来てすべては月の計画の内だったとわかったのが鳥肌ものでした。美麗で緻密な絵柄、読者の裏を突くストーリーとおすすめの漫画ですが、二部でもこの面白さを継続させることができるのかは気になるところです。
ちなみにキャラクターはLと南空ナオミが好きです。Lはあのキモカワイイ外見で甘党という強烈な変人ぶりに愛着が。敬語で丁寧なのに、やってることはしたたかで決して「正義」だけのキャラじゃないのもいいですね。ナオミはもう綺麗で格好良くて目の保養になります。
7巻ネタバレ→
「ハチミツとクローバー」はアニメで観て気になったので3巻だけとりあえず購入。ハチクロは表紙のカラーイラストがどれもカラフルでかわいいですね。
竹本君の詩的な言葉が前面に出るシーンでは、声に出してしまうアニメよりも、文字だけの漫画のほうがいいように思いました。ギャグのシーンも漫画のほうがてきとー感(笑)が溢れてて好きですね。3巻番外編最後のプックンと山田父がステキでした。ただ、森田さんとはぐのデート(?)シーンはじっくり描いていたアニメのほうがよかったかな。
全体的にはアニメはキリリと軽快なテンポ、原作はゆったりしたおおらかな印象を持ちました。
「ふたつのスピカ」はアニメを最終回まで観た後に一気に購入。素朴な絵柄とやさしいストーリーで切なさはアニメ以上でした。未来の設定なのに不思議な懐かしさがあり、センチメンタルな心をキュンと刺激する漫画です。なんとなく昔のりぼん作品に似ている気が。
幼い頃のライオンさんとまりかちゃんのエピソードはアニメよりも胸に来ました。お気に入りキャラのふっちーがいつか報われる時が来るといいなぁ。
→スピカとハチクロのアニメ感想
●よく読む本・また思い入れのある本(5冊)
まずは「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」(J・K ローリング)。
5巻まで出ていますが、一番好きなのはこの3巻。「そこそこおもしろい」という1~2巻までの評を大幅に上げたのがこの巻です。あっと言わせるミステリー展開と読後感の気持ちよさでは間違いなくピカイチ。映画だけの人にもぜひ読んでほしい作品です。
ちなみに私はこの巻で初めて登場するルーピン先生が大好きです。この人についてもいつか語りたい…。
→詳しい読書感想
十二国記シリーズでは「風の万里 黎明の空」(小野不由美)が一番好きです。画像はホワイトハートX文庫版ですが、私は講談社文庫のほうを持っています。
十二国記は少女小説とはいえ、古代中国に似て非なる作り込まれた世界観と大河的なストーリーが魅力的なシリーズ。とくにキャラクターの描写が巧みで、多くの登場人物に感情移入しやすいのも特徴です。
この「風の万里 黎明の空」は、日本から十二国世界に連れられてきた陽子が、挫折を味わいながらも真の王へと成長していく物語です。様々な思いを抱きながら生きる人々に出会い、苦難を乗り越えた末に彼女が出す答えがたまらなく感動的。
→この作品に登場する芳国の月渓に関して熱く語っています(笑)
映画「ロード・オブ・ザ・リング」の原作「指輪物語」(J.R.R. トールキン)。私は映画を観た後に購入しました。
長編ですが、なかでも一番よく読むのが「二つの塔 下」。
指輪の魔力に取り憑かれ醜い姿になってしまったゴクリ(映画ではゴラム)をモルドールへの案内係に従えたフロドが旅先で出会ったのは、ゴンドールの大将でボロミアの弟でもあるファラミア。
映画ではフロドに冷たく接し、指輪をミナス・ティリスに持ち帰ろうとしたファラミアですが、原作では指輪の誘惑にも動じない公正で高潔な人物として描かれています。映画と違うという面ではフロドの人物像もかなり違い、一人称は「わたし」、成人したばかりの外見ながら中身は中年(笑)と、サムの「フロドの旦那」という呼び方がふさわしい、落ち着いたホビットとして登場します。この巻では、そんな映画とは異なる二人のやりとりが新鮮で面白かったです。
映画では頼りなかったフロドですが、こんな風に原作ではとことん凛々しくしっかりしているのが印象的。映画のフロドに不満を持った方は一度読んでみてもいいのではないでしょうか?
「ぼくの地球を守って」(日渡早紀)。
こちらは漫画です。雑誌で連載を追うほどハマった作品。前世と現世をめぐる7人の男女の愛憎劇を、美しく辛辣に、感動的に描いた傑作。とくに登場人物の心理描写が圧巻で、主要登場人物の一人、輪とその前世である「彼」の悲痛な叫びはずっと忘れられない。
しょっちゅう絵の変わる漫画ですが、中盤、紫苑視点の辺りの繊細で流れるような描線が前世のエピソードと相まって落ち着いた雰囲気を生み出していて、この時の絵が一番好きでした。
あと嫌われることの多い秋海棠は外見がもっと違ったらメチャメチャおいしい役どころだったろうになぁと個人的に思っています(笑) 一見おっとり、中身ドロドロ。うわ、絶対格好良いですって。
「美貌の果実」(川原泉)
こちらも漫画です。トリを飾るは私にとって別格の川原泉作品。なかでも感動したのがこの短編集です。表題の三部作の他、収録されている短編の「架空の森」がとくにお気に入り。
ファンからは「かーら教授」と愛称で呼ばれるくらい、この人の作品は、漫画なのに文字だらけで薀蓄があって哲学的です。そしてほのぼのと温かくてばかばかしく、ほろりと切ない。かめばかむほど味が出るスルメのようなマンガという言葉がぴったりなのです。
今回は「美貌の果実」を挙げましたが、代表作である「笑う大天使(ミカエル)」や、雑誌連載で読んだので思い入れのある「バビロンまで何マイル?」(これはぜひ文庫版で!)もおすすめです。
●バトンを回す5人
前回Musical Batonを回しておいてなんですが、今回はやめておきますね。誰かにバトンを回すのって妙に緊張しちゃうのです。
もし、我こそは本読みだァ!という方がおられましたら、バトンを心置きなく回しますのでコメント欄で申し出てください。
はぁ~書いてみると何だかんだ凝っちゃって時間がかかりました……。でも楽しかったです。未優さん、バトンを回してくれてありがとうございました。
今度はゲームバトンとか書いてみたいなぁ。
最近のアニメ感想は「MONSTER」しかしていませんが、他のアニメも観ています。
●「ふたつのスピカ」
一番のオススメアニメです。「古びた森小屋」さんが記事にされていたので私も便乗してみました。
【あらすじ】
有人宇宙探査ロケット「獅子号」が市街地に墜落し、その大事故によって母親を亡くした少女アスミ。夢潰えて幽霊になってしまった獅子号のパイロット「ライオンさん」に出会い、宇宙飛行士になる夢をいつしか抱くようになる。
中学卒業後、「国立東京宇宙学校」に入学したアスミは、他の仲間たちとともに夢に向かって成長していく。
「プラネテス」の後番組だったので観始めたのですが、今ではお気に入りのアニメのひとつです。「プラネテス」も「スピカ」も宇宙を扱っていますが、作品の雰囲気はかなり異なります。「プラネテス」はリアル指向でしたが、「スピカ」は幽霊キャラも出てくるように、あくまでファンタジック。このアニメに一貫して流れるのは、あたたかく、時にはじんとくるやさしい空気です。キャラクターたちの重く暗い背景も描かれますが、穏やかな気持ちになって観ることのできる稀有な作品に仕上がっています。
いちばんの魅力は何といってもアスミを始めとしたキャラクターたち。
小さく純粋で、ひたむきな女の子、アスミ。
アスミに宇宙への夢を託した幽霊のライオンさん。
ある秘密を持ち、人を拒絶して生きてきたマリカ。
明るく感情豊か、熱血なところもある圭ちゃん。
アスミの幼なじみで、アスミを影で支えるメガネ少年、府中野くん。
クールでいつも飄々としている眉なし少年のシュウ。
彼らによって、「スピカ」のやさしい物語がつくりあげられていきます。
やっぱり気になるのはふっちーこと府中野くんとアスミの関係。アスミをずっと見守っているくせに素直じゃないふっちーがかわいいです。彼が報われる日はいつの日か来るのでしょうか。アスミちゃん、気づいてあげてー。
他の登場人物で好きなのは、佐野先生(あの無駄な色気は何)、塩見先生(渋くて格好良いよ先生)、リンゴさん(いいキャラしてます)ですね。
好きな回は、第5話「おかあさんの顔」、第14話「悲しい笑顔」、前回の第15話「ひとりぼっち」です。
5話は無条件で泣けました。
14話は佐野先生の回。窓際で宇宙の写真集を見ている佐野先生は、「Love Letter」(岩井俊二監督)に登場する回想シーンの樹(柏原崇)にそっくり。佐野先生、これからどうするのかな。
15話は、アスミを元気づける仲間たちとマリカのエピソードがよかったです。
ちなみに、アスミの声はクレヨンしんちゃんの矢島晶子さん。しんちゃんははっちゃけた声、アスミは幼くかわいい声、他にも(マトモな)少年声や大人の女性の声も難なく演じていたりしてすごい声優さんだなぁと。
声優といえば、映画「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」でルーピン先生の吹き替えをした郷田ほづみさんが、「スピカ」では音響監督をやってらっしゃるのにもびっくりしました。芸が広いですね~。
原作の漫画も1巻だけ購入しました。
素朴で味わいのある絵柄が、硬質な線で綺麗な絵の今時の漫画と比べて逆に新鮮。
原作の圭ちゃんはメガネをかけていました。
他にも観ているアニメのメモをいくつか。
●「ハチミツとクローバー」
略してハチクロ。原作は未読です。原作が人気らしいということと、挿入歌がスピッツということを知って1話から観ています。ギャグとシリアスの落差が激しいのでその辺はついていくのがちょっと大変ですが、基本的にはほのぼのと観ていられるアニメですね。
最初なぜか森田先輩の名前を真山、真山さんの名前を森田とカン違いしていました。
気になるキャラは森田先輩。いい味出しています。
カップリングでは、森田×はぐが好きですね。
●「ガラスの仮面」
略してガラ亀。漫画の最初のほうは知らないので楽しく観ています。
マヤの外見はわりとそのままですが、亜弓さんや速水さん、桜小路くんがずいぶんと変わっていましたね。
亜弓さんの声は「スピカ」のアスミちゃんと同じく矢島晶子さん。品のあるお嬢様の声も文句なしに上手いですね。紫のバラの人、速水さんの声を充てるのは森川智之さんですか……うわぁ格好良すぎる。一番驚いたのは桜小路くん。くるくるの天然パーマじゃないよ!(笑) まったくの別人と言っていいほど美形度がアップしていて、存在感までアップしたんじゃないでしょうか。
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この漫画は92年に白泉社から出版された花とゆめコミックス「CAPTAIN RED」に収録されていた読みきりの作品です。今は残念ながら絶版なのですが、古本屋ならもしかしたら置いてあるかもしれません。
「ほんの保管所」さんが記事にされていたので私も便乗してみました。
【あらすじ】
人間の体に入り、人間を中から喰う恐ろしい「虫」。
核戦争のさなかに突如生まれたこの新種は東の国を喰い尽くそうとしていた。
政府と虫によって恋人を殺された男は失意のまま西の国へ渡り、売春をしている少女ユエと出会う。二人は心を通わせるようになるが、虫の脅威は西の国にも広がり……。
救いのない話です。
物語の設定、展開、そしてラスト。あまりにも残酷で、あまりにも哀しい。
間違いなく人を選ぶ漫画であり、だめな人は絶対だめでしょう。
逆にその衝撃の大きさから一気に心を掴まれてしまった私のような読者も多いはず。
核戦争や「虫」のもたらす恐怖という切り口で浮き彫りにしていく人間の業の深さ。この難しいテーマを、短編として一切無駄のない作品に描き上げた作者の力量に脱帽です。
またこの作品の魅力は主人公二人の関係にもあります。
恋人を無惨な形で失い、深く傷ついている男。
体を売りながらも孤独な少女、ユエ。
ふとしたことから男はユエを10年分、買います。といっても体が目的なのではなく、まだたった14歳のユエに売春をさせないためなのですが。
男の名前は最後まで明かされません。ユエからは「お客さん」と呼ばれるだけです。
穏やかでやさしい「お客さん」に反発しつつも惹かれていくユエと、彼女に次第に癒されていく男。
この二人の切ない関係があるからこそ、絶望へと変化したラストの衝撃がよりいっそう増していくのです。
この漫画が絶版なんて本当にもったいない。
ぜひとも復刊してほしいものです。
ちなみにコミックス表題の「CAPTAIN RED」は紹介した「赤い群集」とは対照的な作品。
海賊とお姫様の王道的ラブストーリーです。そのベタさ加減が気持ちいい。こちらもおすすめです。
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ついに終わったプラネテス。
泣き、笑い、自分自身と戦う懸命な姿を見せてくれたキャラクターたちの
後日談にあたたかい気持ちになった最終回でした。
人間の内面を深くえぐり、夢と愛というテーマを真摯に描いたこの作品に
ふさわしい大団円だったと思います。
最終話ということで以下はネタバレなのでご注意ください。
まずはハチマキとチェンシンの仲直り。
とその時、ちょうど家のブレーカーが落ちたせいで
このシーンだけ観られませんでした……_| ̄|○
なので二人の間にどんなやりとりがあったのかは不明。
和解できてよかったね、ぐらいしか書けません(笑)
10年の服役となったクレア。
彼女によって語られる、テロに加担するまでの心境と月での出来事。
あの時クレアは何もかもわかっていたんですね。
タナベがクレアの酸素ボンベに手を出そうとしていたことも
それでも思いとどまってタナベらしく「愛」を貫こうとしたことも。
あまりの壮絶な状況にいっそのこと死を選ぼうとしたクレアも、
シャトルバスを偶然目にしてタナベを助けずにはいられなかったことが
明かされました。
タナベがクレアの命に手をかけることができなかったように、
クレアもタナベを見殺しにすることができなかったわけです。
自分自身の本心を冷静に見つめ、先進国の書物をエルタニカ語に翻訳するという
夢を穏やかに語ったクレア。
今までずっと張りつめた顔をしていた彼女も「つながり」を感じることが
できたおかげで変わることができたのでしょう。
前回「偶然」のエピソードが多くて辟易したと書きました。
けれどこのクレアの告白から、作り手側は「偶然」を多用することによって、
「つながり」が人知には計り知れないことだと強調しようとしたのではないかと
思うようになりました。
最終話では、クレアのようにほとんどのキャラが本人なりの決着を
つけているのですが、一人だけ曖昧な立場の人物がいます。
そう、ハキムです。
前回ハキムがあんな死に方で終わったことに残念と書きましたが
最後にノノちゃんとの会話シーンが用意されていたとは思いもよらず。
あの爆発をどうやって生き延び、
今はどうしているのか謎もありますが……。
このノノちゃんとハキムのシーンが最終話で一番心に残ったシーンでした。
ルナリアンという特殊な生まれでも明るくいつも前向きなノノ。
先進国という強者に対して憎しみの感情を持つテロリストのハキム。
考え方も生き方も、どこまでも対照的な二人が偶然出会い、
ほんの少しだけ言葉を交わすこの奇妙さ、不思議なつながり。
月からは地球の国境を見ることはできない。
異なる見方をすれば受け取り方もまた変わる。
当たり前のことだけれど、国というものに執着して生きてきたハキムにとっては
初めて気づいたことなのかもしれない。
無垢なノノちゃんと接し、狂気を帯びた表情を少しだけ静めたハキムは
「それでも私は……」と呟きながら闇の中へ……。
プラネテスにおいてハキムというキャラは闇そのものの象徴なのかもしれません。
彼はこれからもテロリストとして暗闇の中で生きていく覚悟なのでしょうか。
月と地球、光と闇を巧く描写して、全体的に明るい最終話の中でも
暗い影を落としているこの場面は忘れられないものになりそうです。
主要キャラクターだけでなく、脇を固める重要キャラから
ちょっとしたゲストキャラまで小さなエピソードが
たくさん用意されていた最終話。
中でも目立ったのは、とうとうテクノーラ社に反旗を翻したドルフでしょう。
「確かに比べ物になりませんね。――飼い犬と一匹狼のどちらがいいかなんて」
か、格好良すぎますよ、ドルフさん。
ロックスミスとはすでに話もついているし、手際のよさにほれぼれです。
エーデルは念願叶って正社員に。地道な頑張りが報われました。
リュシーはコリンと結婚。めでたく玉の輿です。
リュシーの言葉通り、コリンはあのテロ事件以来ほんとーにメロメロみたいで。
しかしまさか玉の輿に乗れるなんて最初の頃は思ってもみなかったのに。
玉の輿もすごいけれど、一番すごいのはちゃんと「愛」を手に入れたことかも。
リュシーさん、あなどれません。
定年退職しなかった課長は髪が………でもやっぱり……というしか(笑)
そしてハチマキとタナベ。
ハチマキは「人はみんなつながっている」と確信を得てから
かなり穏やかになったようで、ゴローさんに「パパ」と茶化して言ったり
心の余裕が見えます。
何よりもタナベに対する態度や声が本当に優しくて
初期の頃と比べてずいぶん変わったなぁと驚くことしきり。
タナベは前回見た時は心配しましたが、
一生懸命リハビリを頑張った結果、何とか歩けるぐらいまでに回復しました。
髪もその間に伸び、もとの長さに。
さらに月での経験から愛には色々あると思うようになったタナベ。
以前はやや固執した考えを持ち、肩肘張ったような印象もありましたが、
今は何だか大きく感じられます。
そんな二人が宇宙で交わした彼ららしいプロポーズ。
しりとりで「け」ばかり言わせるタナベがかわいい。
数回前まではこんな風にやりとりする彼らが想像できなかったけれど、
この二人なら7年離れていてもきっと大丈夫。
プロポーズの後に流れるHitomiの「PLANETES」が綺麗な声で印象的。
この曲は第24話の「愛」で、タナベが愛に絶望するシーンでもかかって
いました。
この曲によって彼女の苦しみがより切なく伝わってくるようでしたが、
様々な思いを抱きながら生きているキャラたちを優しく包むかのように流れた
今回の使い方も不思議な調和が生まれていてよかったです。
タナベ(じゃないけど)は結婚後、星野家で暮らすことになったようで、
旦那が留守なのに思い切った選択だと思いましたが、
赤ちゃんもできたことだし、タナベの性格ならハルコさんとも九太郎君とも
うまくやっていけるでしょう。
***
毎回、ハチマキやタナベたちに一喜一憂しながら観ていたプラネテス。
それももう終わりだと思うと感慨深いやら寂しいやら。
この素晴らしい作品を作ってくれたスタッフに心から拍手を送りたいです。
関連記事:
フォン・ブラウン号の選抜クルーに選ばれても心はうわの空のハチマキを
淡々と描く手法で始まった今回のプラネテス。
「あの時タナベとハチマキに何があったのか」と気にならずにはいられない
巧い演出ですね。
今回のハチマキの異常な様子を見た時、
「やはりハキムを撃ってしまったのか?」と思ってしまったけれど、
結局銃が弾切れだったおかげで、
引き金を引いたものの殺人は犯さずに済んだハチマキ。
私はハチマキが引き金を引いたことよりも、
ハキムがあんな死に方(これはもう決定ですよね)をしたことのほうが
ショックかもしれません。
低い声が渋く切れ者の格好良いキャラクターだったので
実は好きだったんですよ。テロリストとわかるまでは。
今回の話でハチマキが人と人とのつながりを実感できたように、
ハキムにもそんな展開があればよかったのですが……
でもそんなシビアなところこそがプラネテスなんでしょうね。
上記の「そんな展開」が当てはまるのが
今回助かったクレアなのかもしれません。
愛では何も救えないという冷めた価値観を持っていた彼女も、
結局タナベの無謀ともいえる行動で助かりました。
実際は偶然通りがかったシャトルバスに助けられたわけで
タナベがクレアを担いで行かなくても助かったのかもしれない。
けれども結果としてタナベが命の危険を冒しながらも
クレアを救ったということが重要なのでしょう。
テロリストに加担し、生きる価値のない人間だと思っていた自分自身が
不思議な因果でこうして生きている。
それも所詮は恵まれている人間だと蔑み妬んでいた相手によって。
集中治療を受けるタナベをクレアはどんな気持ちで
見つめていたのでしょうね。
彼女はタナベの前回ラストの葛藤を知っているのだろうか。
いずれにしろ、誰もが自分を置き去りにしたと絶望していたクレアも
タナベをきっかけにして、ハチマキと同じように人と人とのつながりを
感じることができたのだと思いたいです。
後半は待ってましたのタナベとハチマキのエピソード。
ハチマキはこれまでずっと、とくにロックスミスと出会ってからは
「自分」を中心に考え、彼の中のもう一人の自分が言うように
「所詮人間は一人なんだ」と思っていました。
いや、思い込もうとしていた、と言ったほうが正しいかもしれません。
だから夢に向かって周りを見ずにフォン・ブラウン号だけに
のめり込むことができたし、ハキムにも躊躇せずに引き金を引いた。
だけど海に溺れたこの時になって初めて、
真っ暗で何もない、たった一人ということがどれほどの孤独かを
身を持って体験するわけです。
ここでやっとちっぽけな自分は宇宙の一部であること、
人はみんな螺旋のようにつながっていることに気づきます。
タナベや仲間に助けられるようにして海から這い上がったハチマキは
偶然、車椅子のタナベ本人に再会。
酸素欠乏症に陥り、神経が麻痺して半身不随になってしまったタナベは、
手術のために髪も切り、今はベリーショートに。
結局タナベはクレアの酸素ボンベに手を出さずに済んだということですが、
それでも自分が生き残るために彼女の信条の「愛」とは正反対の行動を
考えたことには違いなく。
彼女の葛藤の結果が何も書けなかった遺言状なんでしょうね。
(遺言状のエピソードは観ていないので詳しくはわかりませんが)
苦しんだ末に初めて「愛」を理解したハチマキと、
理想の「愛」とはかけ離れた自分に苦しんだタナベ。
惑い人の二人がようやく本当の意味でわかりあえた最後の場面は
胸に来ました。
タナベちゃん、よかったね。
***
とはいうものの、総合的に見ると今回ご都合主義を感じることが
多かったのが残念。
最後のタナベとハチマキのやりとりに行き着くまで
うまくまとまっていたとはいえ、「偶然」のエピソードが多かったのは
ちょっと辟易しました。
何はともあれ、プラネテスもあと1回。
次回予告ではどんな風に終わるのかも想像できませんが、期待しています!
久しぶりのプラネテスの記事。
記事はあまり書いていませんが、最近は欠かさず観ています。
……今年最初の第23話「デブリの群れ」を除いては。
観ていないこの回で大変な事件が起きてしまったようで、
がっくり……_| ̄|○
そういうわけで第24話の冒頭がどうしてあんなことになっているのか
よくわかっていませんのであしからず。
で、感想です。
今回のタイトルは「愛」。
これはタナベの名前でもあり、彼女の口癖でもあります。
この回でどんな風に彼女を掘り下げてくるのだろうと思っていましたが、
まさかあんなことになろうとは。
まずはテロに巻き込まれた人々について。
ハキムと相対するハチマキ。
テロリストの論理を語り、自らの正当性を言い張るハキムは
現実にいるテロリストにも当てはまるのでしょう。
銃を手にしたハチマキは引き金を引くのだろうか。
テロリストに怯え、いつもの調子の良さがすっかり影を潜めたコリンとは
対照的に、銃を奪い、生き抜くために応戦するリュシーは
女の強さがはっきりと出ていて好感度アップ。
チェンシンは、ハチマキに蔑まれ、タナベに拒絶されてから
一気に男前になりましたね。
あんな状況でも逃げ腰にならずにハチマキの心配をするなんて、
正義感と情に厚い、いい男です。
ロックスミスは相変わらずイイ性格していますが、
あそこまで徹底してエゴイスティックだと憎めません。
現実で近くにいたらイヤでしょうけれど、
ブラウン管を通して見る限りは好きなキャラです。
あの黒さがいい。
フィー姉さんもまた相変わらず格好良いです。
素敵すぎます。惚れます。
そして今回の主題、タナベ。
負傷したクレアを背負い、月面を一人駆けて行く彼女は、
テロに加わり、死ぬ覚悟だったとクレアから告白され、
自分を置いて行けと言われても、その信念のまま
走り続ける。
「愛では何も救えない」と言うクレアと対峙する内、
タナベはいつしか自分自身を見つめていくことに。
彼女の脳裏をよぎるのは過去の場面。
それは彼女の信念を否定するようなものばかり。
身勝手で自己中心的な愛、永遠ではない愛。
さらには愛だけではどうにもならないこともあるのだと気付いていく。
心が揺らいでいく中、ハチマキとの関係にも思いは及ぶ。
愛によって人は救われるのだと思っていた。
愛がすべてだと思っていた。
けれどハチマキが空間喪失症にかかった時、
彼を救ったのはタナベではなかった。
彼が愛していたのは宇宙。
自分ではなかった……。
認めたくない答えに行き着いてしまったタナベは絶望し、
崩れ落ちるように倒れる。
が、ここで終わらないのがプラネテスの凄いところ。
彼女に与えられるさらなる試練。
ずっと走り続けていたせいなのか酸素が急激に減り、
生き延びるにはクレアの酸素ボンベを奪うしかない極限の状況。
ずっと愛を寄る辺にして生きてきた彼女が初めて見せる、
恐ろしく狂気をも帯びた表情にはただ苦しく。
生か死か、そんな状況で来週、彼女はどんな選択をするのか。
そしてハキムに銃を向けたハチマキは。
タナベとハチマキの選択、見逃せません。
宇宙のゴミ「スペースデブリ」を回収する仕事をしている主人公
ハチマキや新人のタナベを中心に、デブリ課の奮闘を描いたSFアニメです。
BSですでに放送されているのですが、私はNHK教育が初めてです。
前回の「彼女の場合」も良かったのですが、
今回も、いやそれ以上の出来でした。
宇宙に一人取り残され救出されたハチマキ。
放射能の影響は運良く免れたものの「空間喪失症」という精神的な病に
かかってしまう。
それからは自分自身との戦い。
もう一人の自分が現れ、ハチマキの弱い心を突き、
本心を暴こうとする。
この辺り、ペルソナを思い出しました。人は誰でも色々な仮面を
持っているというテーマはプラネテスにもあるのですね。
夢を捨て、地球(おか)で暮らす選択を見せつけるもう一人の自分。
タナベとの、地味ではあっても安定した生活の映像。
夢か、現実か。ハチマキの迷いが表れたシーンでした。
ここでは「蝕」直前のグリフィス(ベルセルク)を思い出した自分。
ってそればっかでゴメンナサイ。
あがくハチマキはギガルト先生や仲間のおかげで迷いから覚める。
感極まったタナベはハチマキに抱きつくも、彼は喜び照れるどころか
挑戦するような表情。
もう一人の自分=夢への迷いに「買ってやるよ、…その喧嘩」と呟く。
ハチマキにとってタナベちゃんは夢への障害ということなんでしょうか。
この二人は好きなので今後どうなるのか不安も出てきましたね~。
今までは観逃した回もちらほらあったのですが、
これからは見過ごさないようにしないと。
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