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2004年08月の記事

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BlogPeopleで「トラックバック・ピープル」というサービスが始まりました。
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このサービスに近い形として「トラックバックセンター」がありました。
記事に沿うカテゴリ(映画、サッカーなど)にトラックバックを送るシステムで、
興味のあるジャンルのブログを探すのに便利でした。

トラックバック・ピープルの場合は、BlogPeopleのようにトラックバックした
ジャンルの記事リストを自分のブログに貼り付けることができるようなので
それが目新しいですね。
さらにカテゴリ分けが従来より細分化され、たとえば「ハリー・ポッター」だけ
の記事を見たりトラックバックすることも可能なので、今までよりも気に入った
ブログを見つけやすくなることに注目しています。

私もさっそくいくつかの記事をトラックバックしてみました。
毎日新しいカテゴリが増えていっているようなので、みなさんも参加して
みてはいかがでしょうか?
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[雑記]ブログのお知らせ・日記 | 22:03:33 | コメント(3) | ▲TOP
その2では詳しいエピソードを。
ネタバレ満載なのでご注意ください。



****************************



「無償の愛」がテーマと言われるこの作品。
シャンドライを愛したキンスキーは、彼女に愛されたい、振り向いてもらいたい
と切望したはずです。
自分が出来ることが何かを考え、不器用な彼は自分の財産を投げ打って
彼女の夫の保釈金に充てるという選択をします。
そんなことをすれば夫は彼女のもとへ戻ってきてしまうのに、迷いすら感じさせ
ないキンスキー。
神父の「命を失う者が救われる」という教えが彼の唯一の希望だったのでしょう。
救われる為、彼女の愛を欲するが為に、自分の命であるピアノまで売ることを
厭わなかったと。

だからこれは彼女の愛を得るための行動であり、本当の意味での「無償の愛」
ではないのだけれど、結果としてそうなってしまっているところに彼の苦悩が
見えてきます。

その行動のきっかけ、キンスキーがシャンドライに告白してからがこの映画の
本当の始まりと言っていいでしょう。
いつも屋敷でピアノを弾いているばかりのキンスキーが外出するところを
螺旋階段の上から偶然見かけるシャンドライ。
意外なあまり、掃除に使っていた白い布巾を落としてしまう。
白い螺旋階段の間を白い布がひらひらと落ちていき、最後はキンスキーの
頭へ。
それまでシャンドライを見つめる側だったキンスキーが、初めて見つめられる
側になった場面。
シャンドライとキンスキーの関係を象徴するために、螺旋階段を巧く使った
このシーンはこの映画の中でも印象深いです。



この映画での音楽は、単なるBGMではなく、登場人物たちの生き方、
背景にも及ぶ重要なファクターとして使われています。

対照的な二人は好む音楽も対照的。
ピアニストのキンスキーは毎日クラシック曲を弾き、屋敷には彼の奏でる
ピアノの音が響き渡る。
その音色は静かで悲しそうなものばかり。

アフリカ出身のシャンドライは明るいアフリカンポップスを好んで聴き、
キンスキーの奏でるピアノを理解できない。
いつも屋敷の上から聴こえてくるピアノの音を消すかのように、自分の
部屋にいる時はラジカセを鳴らしている。
音楽を聴きながらゲイの友人と楽しそうに踊るシーンを観ても、音楽は
楽しむもの、という彼女のスタンスが見えてきます。

そんな相容れない二人の関係が変化の兆しを見せるのが次のシーン。
シャンドライに恋したキンスキーは、彼女をイメージし、彼女への想いを
込めた曲を作曲します。
今までの静かな曲とは一変し、テンポの速い情熱的な曲。
彼の部屋で掃除機をかけていたシャンドライもいつもと違うことに気付き、
掃除機を止めて身体を揺らしながら聴き惚れてしまう。

この曲を弾きながらシャンドライを見つめるキンスキーの表情が、ピアノの
旋律とともに秘めた情熱を見せ、たまらないのです。
音楽によって二人の心の接近を描いた、この映画らしい素敵な場面です。



どの出演映画を観ても実感するのですが、デヴィッド・シューリスという役者は
繊細な演技が本当に巧いですね。

ピアノを売ってしまう直前に開いた最後のピアノの演奏会。
シャンドライを想ってピアノを弾くのだけれど、当の本人はそこにいない。
悲しそうな表情を浮かべながらもただひたすら彼女のためにピアノを
弾き続ける彼の姿。

出所した夫を屋敷のシャンドライの部屋に泊めてもいいかと彼女に
訊かれ、一瞬間を置いてから辛さを抑えるかのように頷くシーン。
「(夫は)尊敬できるいい人なんです」と彼女に言われた後、うつむいた
時の寂しそうな表情。

また、神父と酒を交わしたバーからの帰り、翌朝には着くであろう
シャンドライの夫のことを考えて彼女の灯りの点いた部屋を見つめる
彼のやるせない表情。

台詞の少ないこの映画の中でも特に少ないキンスキーですが、
シャンドライから一歩引いた所にいながらも、
これらのシーンで彼女への想いが切々と伝わって来るんですよね。
表情から、声音から、しぐさから。
改めて良い役者さんだと思いました。



夫が戻ってくる前夜、キンスキーへの恋心を身体で自覚したシャンドライ。
ここから一連のシーンがこの映画の真骨頂でしょう。
彼女が夢見つつに自身の身体をまさぐるこのシーンではキンスキーの
あの曲が流れ、彼女が夫ではなく、キンスキーを欲しているのだと
わかります。

シャンドライがキンスキーへの手紙を持って彼の寝室へ忍び込むシーンへ。
先ほどと変わり、BGMもなく聴こえてくるのは彼の寝息とシャンドライが動く
かすかな音だけ。
キンスキーの靴を脱がし、彼のシャツのボタンを外した彼女はそっと彼の
傍に横たわる。
足をゆっくり絡めると、彼の長い足も彼女に触れ……。
静かな静かな場面ですが、二人の想いがようやく重なったこのシーンは
過剰な演出もなくただ見とれるばかりでした。



そしてラスト。
それまで美しい物語を堪能していたのに突き放されるような終わり方で
賛否両論だそうですね。
観る側にゆだねるということなんでしょうが、彼女はベッドを降りたのだし
夫を選んだのでしょう。
キンスキーを振り払う手にも意志が込められていましたしね。
ただ言えることは、彼女がどちらを選ぶにせよ残酷なことには変わりはなく、
痛みと切なさが伴うのは間違いないということです。

キンスキーに思い入れのある自分としては辛いのですが、この映画が
単純なおとぎ話にならずに済んでいるのもこのラストのおかげかも
しれません。
あの最後があるからこそ、二人の日々がとりわけ眩しく切ないものに
思えるのかも。




余談ですが、キンスキーのその後。
家族が「キンスキーさん、生活能力なさそーだし、この後自殺しちゃいそう…」
なんてのたまってくれましたが、いえいえ、私はそんなこと信じません。

劇中、人前で演奏するのは嫌だと言っていたけれど、財産を売り払って
しまったので仕方なくプロの音楽家としてやっていくんじゃないかと。
子供たちに教えるような微々たる仕事ではなくてね。
それで脚光も浴びたりして。
あの神父さんも勧めていたし、あの人がまた仲介しそうな気もするんです
が……だめですかねえ。コネもありそうなんだけど。

ただそうなるとキンスキーのピアノを真剣に聴いていたあの金髪の女の子は
悲しむかな。遠い存在になっちゃったって。

………妄想話、失礼しました。



関連記事:
シューリス見たさに「シャンドライの恋」 その1

シューリス見たさに「ネイキッド」
映画「アズカバンの囚人」 ルーピン先生語り
[エンタメ]映画・ドラマ | 20:40:00 | コメント(2) | ▲TOP

「ネイキッド」に続いてビデオ鑑賞。
その1ではネタバレなしの感想で。
上のタイトル通りデヴィッド・シューリス目当てで観たのですが、映像、音楽、演出、ストーリー、すべてが美しく、ラストまでずっと引き込まれた映画でした。

原題 Besieged
監督 ベルナルド・ベルトルッチ
脚本 ベルナルド・ベルトルッチ クレア・ペプロー
原作 ジェイムズ・ラスダン
撮影 ファビオ・チェンケッティ
音楽 アレッシオ・ブラド
出演 サンディ・ニュートン デヴィッド・シューリス クラウディオ・サンタマリア
ジョン・C・オイワン マッシモ・デ・ロッシ シリル・ヌリ ポール・オスル

あらすじ:夫を政治犯として投獄され、アフリカから逃亡したシャンドライ
(サンディ・ニュートン)。
彼女はローマに渡り、医学生として学ぶかたわら、イギリス人
ピアニストのキンスキー(デヴィッド・シューリス)のもと住み込みの
使用人として働く日々を送っていた。
キンスキーは親戚の遺産を引き継ぎ、ピアノを弾くだけの毎日。
孤独な彼はいつしかシャンドライに恋をし想いを彼女にぶつけるが、
シャンドライは彼を拒絶、叫んでしまう。「愛しているなら私の夫を
獄中から出して!」と。
その日からキンスキーは彼女を愛しているような素振りも見せず、
どこかへ外出するようになり、屋敷の調度品も日を追うごとに減っていく
のだった。
キンスキーの変化により次第に彼に惹かれていくシャンドライだが……。
ストーリーはシンプルで2時間にも満たない短い映画です。

しかし、アフリカの力強い音楽やクラシックのピアノを物語の中で巧妙に
組み込んだ効果的な音楽、主な舞台になるキンスキーの屋敷にある
螺旋階段の美しさ、ハンディカメラで登場人物を追うように撮った不安定な
映像など、数々の仕掛けが見事な調和を生み出し、独特で他に
類を見ない美しい映画になっています。


また、主人公の二人が対照的なのもこの映画の要素のひとつ。
ヒロインのシャンドライはとってもキュート。
どこか幼さの残る顔立ちで、美人というわけではないけれど
自分の感情に素直な彼女は生き生きとして好感が持てます。
衣装とヘアスタイルも似合っていて可愛らしいです。

対するキンスキーは冴えない中年男だけれど、繊細で不器用。
最初は幼稚な行動で不審な人物として描かれていたのですが、
だんだん明かされていく無垢で一途な姿に惹かれました。
シャンドライへの想いを託してピアノを弾いている時のキンスキーは
情熱的で、普段とは違う彼の様子に目を見張ります。

外見、性格、生き方と、何もかもが違うこの二人を、台詞を抑え静かに
描いたこの作品。
主人公二人の間に常に漂う官能的な空気は不思議な魅力があります。

シューリスだけのために観たのですが、ぜひ映画館で観たかった映画です。
全体的に淡々とした描写なのですが、ラストへ向かって二人の関係が
近づくにつれ、想いが画面から溢れてくる切ない恋愛映画でした。
ピアニストらしい指の長い綺麗な手も見られるのでシューリスファンなら
必見です。


関連記事:
[エンタメ]映画・ドラマ | 01:17:00 | コメント(3) | ▲TOP
コミックスではもう5巻での話なんですよね。
前回の19話はテンマとDr.ギーレンの和解にほろりとするお話でしたが、
今回の20話もしみじみ癒し系な回でした。

アニメのMONSTERは、たいていコミックス分では2話続いた話を1話に
まとめるような作り方ですが、今回は次の話の展開を考えて漫画と
同じ1話でした。
そのせいか、今回はゆったりとした丁寧な描写で、登場人物のちょっとした
表情やしぐさ、絵の美しさが印象的な作りになっていました。

とくに背景画が秀逸でしたね。
今までも綺麗だとは感じていましたが、この20話ではそれが際立って
いました。
車のミラーに映る流れるような道路とオレンジに輝く夕焼けの空、
道に取り残された夫婦の真上に広がる、夕陽が沈んだあとの夕闇の
空の美しさ……。

すべてのページに色を載せることの出来ない漫画ではなんてことのない
場面も、アニメでは非常に心に残るような素敵なシーンでした。
このおかげで最後の夫婦のやりとりも感動が倍増されたと思います。

そういえば、今まで登場していなかった音楽が使われていたような気が。
(ちょっとうろおぼえなので間違いだったらすみません)
サントラは聴いていないので、もしかしたらCDには入っている曲なのかも
しれませんが新鮮に感じました。
MONSTERは音楽もでしゃばらず雰囲気に合っていて好きなんですが、
ちょっと数が少ないかなーとも思っていたので。

最後にキャラ話。ディーターはやっぱりかわいいですね~。
おばさんからもらった食べ物をちゃんとテンマにも分けてあげるとは、なんて
優しい子なんだー。
ポケットから取り出してもぎゅもぎゅしていたり、アイスをぱくぱく食べて
いたり、食事シーンがかわいかったです。

次はついにロベルト登場ですね!
どんな声なのかひじょーに気になる。
声と言えば、メーテルの人がおばさん役で出てたのはびっくりでした。
年配の女性の声を当てるようになったのね~…。



関連blog:
「日々笑進」
[MONSTER]アニメ他 | 00:52:00 | コメント(0) | ▲TOP
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (3)
私は原作3巻の「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」が4巻までで一番好きです。
映画アズカバンが公開され、9月1日には日本語版5巻「不死鳥の騎士団」が発売予定のこの次期に、あえて原作3巻の感想を書こうと思います。
5巻にはルーピン先生が再登場するらしいですし、彼に会えるまでに思い入れのある3巻を文章にしてみたいと思ったわけです。

↓↓↓以下は原作3巻のネタバレですので映画のみの方は
ご注意ください。
本を読む時に面白さが半減してしまいます。




*****************************




アズカバンの魅力といえば
やはりドラマチックなストーリーが挙げられます。
1巻から仕掛けてあった伏線の数々が見事に収束していく所などは
気持ちいいほど。

ハリー・ポッターは1冊のページ数が多く、出てくるエピソードも膨大です。
それでも個々のエピソードが無駄になることなく、意外なつながりを
見せながらパズルのピースのようにキチッとはまっていく様には
感動すら覚えます。
ハリポタはミステリーの形態を取っているのでそれが顕著に
現れていると言えるでしょう。
叫びの屋敷でのシリウスとルーピン先生の告白には誰もが
驚いたに違いありません。
そしてその明かされた真実によってこの話がただ単純な夢物語
などではなく、人間の愚かさや醜さ、弱さをも作者は描こうと
しているのだとわかります。

たとえば、ピーターが犯してしまった直接的な罪。
ヴォルデモートに付け入れられた弱さと、友人ジェームズを裏切った
彼の闇。

リーマスを疑い、結果的に親友ジェームズを死なせることになって
しまったシリウスの罪。
彼はアズカバンで後悔と憎しみだけを糧にして生きることに。

そしてジェームズの死により友人たちを一度に失ってしまったリーマス。
差別と孤独に立ち向かわなければならなかった彼の苦悩と葛藤は
想像を絶するものだったことでしょう。

親世代の悲劇は、彼らの幸せだったであろう学生生活が忍びの
地図などから伝わってくる分、さらなる悲劇性を増し、物語の中でも
非常に際立っています。

「ハリー・ポッター」は、意地悪な叔母夫婦に育てられ虐められた
少年が実は魔法使いで魔法世界のヒーローだった、そんなお約束の
物語をかたどってはいます。
しかし、その底辺には人間の不条理や残酷さ、やり切れなさと
いったものが流れ、そんなリアルな部分が子供だけでなく
大人にも読まれているのでしょう。


エピソードを個別に見てみても、アズカバンは魅力的なシーンが
他の巻と比べて凝縮されているように思います。
キーワードはずばり父親。
ハリーと亡き父親との絆、また父親の役割を果たす二人の人物との
関係が、他の巻にはない温かく切ない感動を生み出しています。


その一人、ルーピン先生はずっとハリーを支えてくれた人物です。
ディメンターが近づくと母の死の間際の声が聞こえてくると吐露した
ハリーを衝動的に抱きしめようとして、すぐに思い直したように手を
引っ込めたルーピン先生。
さらりとした描写ですが、真実を知った後で読むと彼の心情に切なくなります。

ルーピン先生がハリーにパトローナスの呪文を教えてくれるシーン。
ホグズミードに行けないハリーのためにバタービールを持ってきてくれた
ところは、先生の優しさに嬉しくなりました。

命が狙われているにもかかわらず、無茶な行動をするハリーを厳しく
たしなめるシーンは、先生がただハリーに甘いだけじゃないことが
わかって印象的なシーンです。
ダーズリーのように理不尽に怒鳴るのではなく、スネイプ先生のように
私怨で叱る(まあ、彼は彼なりにハリーを守っているとは思いますが、
あれじゃ子供は反発します(^^;)のでもなく、大人から公正に叱られた
ことはハリーにとって今まであまりなかったことではないでしょうか。
ハリーも普段優しい先生に叱られて素直に反省していたし、まさに
父親的存在としてルーピン先生を信頼していたことが伺えます。

最後の別れのシーンは哀しくて涙ぐんでしまいました。
ハリーが思い切って「先生は今までで最高の『闇の魔術に対する
防衛術』の先生です! 行かないでください」と訴えても先生は首を
振るだけ……。
もう先生ではないからと忍びの地図をハリーに渡し、ジェームズの
ことを語るルーピン先生は、幸せだった頃に想いを馳せているようでも
ありました。
「またいつかきっと会える」と言ってくれたルーピン先生の言葉、
信じていいんですよね!
ダンブルドアから逃げるように、ハリーにちらりと笑顔を見せて去って
いった先生に、彼の弱さと強さが汲み取れました。


もう一人、ハリーの名付け親であるシリウスとのシーンも少ないながらも
印象的。
例のプロポーズシーンは読んでいるこちらも嬉しかったですね。
毎度毎度の辛いダーズリー家のシーンに飽き飽きしていたので、
次の巻からはシリウスとの生活なんだ!とハリーと同じような気持ちに。
痩せこけたシリウスの笑顔の裏に、快活に笑っていた10年前の顔が
見えたというくだりは映像として見えてくるような名シーンです。

その淡い夢もつかの間、ディメンターに襲われるシリウスを助けるため
パトローナス呪文を唱えるハリー。
このシーン、ハリーの「シリウスと暮らすんだ」と必死な姿に胸が痛くなる
ばかりでした。
幸せな想い出がパトローナス呪文の鍵ですが、この時のハリーにとっては
クィディッチ優勝などではなくシリウスと暮らすことだけが思い浮かべられる
唯一のことだったんですよね。
ハリーがどれだけ親の存在を求めているかがわかるエピソードです。

タイムターナーによってシリウスを救うことができたハリー。
帰りのホグワーツ特急の中、豆ふくろうがシリウスからの手紙を運んで
来るシーン。
作品中いちばん胸が熱くなったシリウスサインの「ホグズミード許可証」。
これにはやられました。シリウスさん、本当に気が利くなあ。
ペットのいなくなったロンにも豆ふくろうをプレゼントしたりと幸せな気分が
漂う感動的なラストでした。


アズカバンではシリウスとルーピン先生、二人の台詞から彼らと友人
だったハリーの父親ジェームズの存在が浮かび上がります。
ハリーを守って死んだ父親、という記号的存在ではなく、ハリーたちと
同じように泣いたり笑ったりの学生生活を送ってきたリアルなキャラクター
だったことが作中のあちこちで見て取れます。

そんなジェームズとハリーの絆を示すシーンがあの湖での場面です。
未来から来た自分を過去ハリーは父親だと思い込むものの、結局は
それは間違いだったとわかります。
それでも自分のパトローナスがジェームズのアニメーガス姿と同じ
鹿であったことから、自分の中に間違いなく父親がいることを悟る
のです。

漠然と親を欲していたハリーが父親の確かな愛を受け止めるこの
シーンは、暗闇の中で光るパトローナスの姿と重なって、じんわりと
心に光が満ちていくようなそんな場面でした。


こうして原作をラストまで読み終えたあと、改めて表紙を見ると
ちゃんと「ムーニー・ワームテール・パッドフット・プロングズ」が
描かれていることに気付き驚くことでしょう。
輝く満月に手前の大きな鹿、今にも救い出されようとしているシリウスの
小さな影、左隅で様子を伺っているねずみの姿。
ハリポタの表紙は各国で違いますが、緑の色調で統一された
この日本語版がいちばん美しいと信じて疑いません。



長々と語ってしまいました(^^;
「アズカバンの囚人」はハリーが父親の友人たちと出会い、両親の死の
真相を知り大人へと成長する物語です。
ヴォルデモート卿復活へ話が大きく動いていく巻でもあり、
「ハリー・ポッター」の面白さが如何なく発揮された巻だと思います。
個人的に、両親の仇を取りたいと憎しみに駆られていたハリーが
真犯人を前にして行なった行為によって、5巻以降どんな影響を及ぼすのか楽しみです。


関連記事:
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」 その1(ネタバレなし)

映画「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」
DVD「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」感想 その1
[ハリー・ポッター]原作 | 20:54:00 | コメント(6) | ▲TOP
今年始めの頃にやった総集編からずっと観ています。
22世紀の未来、スペースコロニーで暮らしていた少年少女
たちが事故で無人の惑星に流され、そこでたくましく生きていくお話です。

公式サイト
http://www3.nhk.or.jp/anime/survive/index.html

最近観忘れることが多くてこの回、久しぶりに観たんですが、
なんと恋愛モードに突入したらしく、今までにない展開で驚きました。
今まではカオルナいいな~とかベルシャアかわいいなんて
視聴者の脳内で勝手にカップリングしていただけに過ぎず、
アニメではあくまでもほのぼのとした友情が描かれていました。

が、第40話ではみんな思春期よろしく赤面赤面のオンパレード。
むしろキャラクターたちよりも見ているこっちのほうが恥ずかしかったです。
すみません、放送中はニヤニヤしっぱなしでした……。
でもそこはサヴァイヴ、ドロドロした恋愛にはならず、さわやかで
微笑ましい感じの描写でよかったです。

で、恋愛関係図が
シャアラ→ベル→ルナ←カオルという図。

ルナはモテモテですね。それでも恋愛感情がまだ理解できないらしく、
ベルとカオルの気持ちにも気付かない様子。
意外と鈍感なところがかわいいです。

彼女が選ぶのはどっちか?
私はどっちかというとカオルナが好きなんですが、ベルってルナの
お父さんになんとなく似ていますよね。雰囲気とか。
パパが笑った顔はベルそっくりだと思う。
ルナはファザコンだから、そこはベルのほうが有利かもしれない。

対してカオルはベルみたいにちゃんと告白できるのかな~。
いつもクールなカオルが動揺している姿は見ていて楽しかったですが(笑)
あそこまでわかりやすい反応をしてくれるとは思いませんでした。
まあ、ルナ(とルイ)のおかげで心を開くことができたんだし、
恋愛感情を抱くのも頷けるかな。彼の涙を見たのもルナだけだしね。

ベルに手を握られて真っ赤になるシャアラはとにかくかわいい。
ベルの気持ちがルナに向いてると知っても、シャアラは
ルナも大好きだから複雑でしょうねー。
ただシャアラは嫉妬みたいな感情とはほど遠いイメージ。
自分の中だけで静かにベルを想ってそう。うーんカワイイ。

それからメノリさんもかわいかったー。
「不謹慎だ!」ってあなた素敵です。
ハワードは相変わらず子供ですねー。ベルの台詞みんなにバラすって
小学生並です。まーその無邪気さがいいんだけど。

色々とツッコミ所満載のアニメなんですが、登場キャラみんなが
魅力的で面白いです。たまにほろりとする回もあったり。
中盤(遺跡編や虜囚編あたり)はちょっと中だるみでしたが、
最近は航海~大陸編でワクワク感が出てきましたね。
最終回まで見逃せません。
[エンタメ]アニメ・漫画 | 16:39:00 | コメント(0) | ▲TOP

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