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2005年04月の記事

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ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 スペシャル・エクステンデッド・エディション

2月の発売からずいぶん経ちましたが、やっと感想をUPできました。思い入れがありすぎて文章にするのが難しい作品です。


SEE(スペシャル・エクステンデッド・エディション)とは、劇場版の「ロード・オブ・ザ・リング」に数十分もの未公開映像、キャストとスタッフのコメンタリー、そして特典ディスクを加えたDVDのことです。


劇場版では時間の関係で仕方なく省いたエピソードも、台詞を増やしたりまるまる新しいシーンを付け加えたりしたSEEでは思う存分に堪能できます。これによってストーリーやキャラクターが細やかに補完され、作品をより理解しやすくなっているのでオススメです。


本題の「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」Rotk SEEですが、正直な感想としては、前の2作品のSEEと比べると追加映像の重要度はいささか低い気がしました。前の2作品ではこれをカットしちゃいかんだろうと思ったシーンが少なからずあったのですが、今作ではそれが少ない。それは概して劇場版での完成度が高いということの表れでもあるのですが。


もちろん追加シーンの中には感動したシーンや物語を盛り上げたシーンもありましたが、正直蛇足だったシーンも見受けられたのが残念。このシーンを入れるのならもっと他に入れるべきエピソードがあるだろうにという思いを消すことはできませんでした。


じゃあRotK SEEはダメだったのか?というとまったくそんなことはなく、充分楽しめたのは事実なので「ロード・オブ・ザ・リング」のファンなら間違いなく買いです。


一番最初の感想はやっぱりこの人、ファラミアのシーンから。
RotK SEEでは思いのほかファラミア(デヴィッド・ウェナム/ウェンハム)のシーンが多くてファンとしては嬉しい限りでした。
TTT SEE(二つの塔)でも彼の人となりを知るうえで重要なシーンが追加されていたことを考えると、SEEを観るのと観ないとではファラミアという人物に対する評価はかなり分かれてくるのは間違いありません。ファラミアのことが少しでも気になる人はTTTとRotK両方のSEEを絶対観るべきです。


以下はRotK SEEに追加されたシーンの感想です。
具体的な内容に触れて書いているのでネタバレが嫌な方はお気をつけください。


 


 

●侵攻されるオスギリアス


オークに裏をかかれて奇襲されるオスギリアスのシーン。
ここではファラミアと腹心の部下のマドリルさん(豚オークの隊長に槍で殺されてしまうお方)の会話が見られてよかったです。マドリルさんのことはTTTから密かに好きだったので、劇場公開時、槍を突き刺されて死んだのが彼だと知って結構ショックでした。
追加シーンではないですが、ファラミアが剣を振るう姿はいつ見ても格好良い。目まぐるしく変わるカメラワークにもめげず、ファラミアの姿を追いかけてしまいます。


 

●魔法使いの弟子


「力の指輪をなぜミナス・ティリスに持ち帰らなかった」とデネソール(ジョン・ノーブル)に厳しく叱責されるもののデネソールの考えは間違っていると率直に言うファラミア。親子二人が激しく対立する姿が描かれます。


たとえ指輪を持ち帰ったとしても逆に身を滅ぼしてしまうとのファラミアの言葉は、指輪の魔力におびやかされ自分を失いそうになったフロドを真近で見てきたからこそ言えるもの。ボロミアを溺愛する父親にも怯まず毅然と意見するファラミアは本当に強い人です。


凛とした強さを見せてくれたファラミアとは反対に、弱さや衰えといったものを露呈したのがデネソール。激昂するあまり体勢を崩し、ファラミアの後ろに死んだボロミア(ショーン・ビーン)の幻想を見る彼の姿からは威厳は感じられず、ただ痛々しいだけ。ファラミアが咄嗟に手を差し伸べようとするも結局は手を取り合えないところに、この親子の深い溝を思い知らされます。ファラミアを失うということの恐ろしさを身をもって知ってはじめて愛情を確認したこの後のデネソールを思うと哀しい場面です。


チャートタイトルの「魔法使いの弟子」とはガンダルフを慕っているファラミアを指している言葉。デネソールにとって忠実だった(少なくともデネソールはそう思っていた)ボロミアと対比させて、デネソールがファラミアを厭うようになった原因のひとつを描いているシーンでもあるわけです。


二人の張りつめた空気が直に伝わってくるこのシーンは、ジョン・ノーブルとデヴィッド・ウェナムの真に迫る演技が見事だったと思います。デネソールの幻想で登場したボロミアにも不意を突かれて泣きそうになりました。まさか追加映像にも彼が出てくるとは。満面の笑顔で登場する幻想ボロミアに微妙な感想を抱いた人もいたようですが(笑)私は素直に嬉しかったです。


 

●城塞の衛兵ペレグリン


RotK SEEに追加された中で一番好きなシーンです。
デネソールに勢いで奉公することになったものの不安になるピピン(ビリー・ボイド)。そこへタイミングよく颯爽と登場した(笑)ファラミアがピピンに気さくに声をかけます。ピピンの着ているゴンドールの近衛服がファラミアのおさがりであることや、兄ボロミアと父デネソールへの誇りと憧憬などがファラミアから語られます。直前のシーンではデネソールと対立したファラミアも、本心では父親を尊敬し、愛していることが台詞と表情から伝わります。


このシーンで終始ピピンに向けるファラミアのやさしい笑顔が本当に素敵。TTTの劇場版ではフロドたちに対して冷たい表情しか見せなかったファラミアだけれど、実はこんなふうに微笑むことのできる人なんですよね。むしろこれが本来の彼なのでしょう。TTTでの鋭利な眼差しを向けるファラミアも格好良くて好きですが、やわらかな顔を浮かべる彼も腰砕けモノです。ぶっちゃけて言えばこれだけでもSEE買ってよかった!ってことです、はい。


ファラミアと初対面した時はじっと見られて顔を逸らしたピピンも、穏やかな表情を見せる彼にすっかり打ち解けます。デネソールやボロミアと自分を比較し、劣等感を見せるファラミアに対して、「あなたはまた違う強さをお持ちです」なんて以前のやんちゃなピピンからは想像できない言葉をかけてくれたり。人間とホビットの友情を感じさせる温かいシーンです。
またこのシーンを入れることによって、ピピンがまだ息のあるファラミアを死なせないように懸命に行動したことがつながってくるわけですね。


 

●大将と白の姫君


発売前に一番楽しみにしていたファラミアとエオウィン(ミランダ・オットー)のシーンはあっさりと描かれていてちょっと拍子抜け。 原作ではエオウィンを口説くファラミアと二人のキスシーンを拝めるのですが、映画ではばっさりカット。SEEで描かれるのは二人の出会いの瞬間と寄り添うシーンが少しだけです。


もちろんこの二人のシーンを丁寧に描いても、他のシーンと比べたらどうしたって浮いてしまうのは確実なので仕方ないというのもあります。他の仲間たちが黒門前の戦いに向かっているシーンに続いて二人の場面が挿入されているのですが、どうしても唐突に感じてしまうのは否めません。この二人のなれそめと惹かれあう過程をゆったりと描けるのも小説であればこそなんでしょう。


そうわかっていても残念だったのは出会いのシーン。
エオウィン姫にひとめぼれしたであろう瞬間のファラミアがどこまでも あ や し い 人 に し か 見 え ま せ ん
ファラミアが微妙な笑みを浮かべて窓際のエオウィンを遠くから見つめる姿はどう見てもストーカーチック。このシーンで流れるリヴ・タイラーの歌がきれいな分、どこかシュールな感覚さえ覚えてしまいます………。
………まあ、ピーター・ジャクソン監督にここまで求めるのは酷なのかも。アラゴルンとアルウェンのシーンを観る限り、PJは恋愛のシーンを不得意としているようですし、二人のシーンをSEEで観られただけでもよしとします。




ファラミアの追加シーンだけでこんなに長くなってしまった……。
エオウィン関連のシーンでは不満を述べましたが、全体的には満足の出来です。こんなにファラミアのシーンが追加されていたとは思わなかったので嬉しさも倍増でした。


 
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[エンタメ]ロード・オブ・ザ・リング | 12:46:10 | コメント(4) | ▲TOP

テンマを慕う登場人物が大集合。懐かしい面々が続々登場し、ずっと見続けている視聴者にとってはサービス感もある嬉しい回でした。

【あらすじ】
テンマの身柄がチェコ警察に拘束され、テンマを知る人々は驚愕する。テンマの執刀によって救われた患者、テンマを尊敬する小さな村の医師、テンマの言葉から医学の勉強を始めたベトナム人の少女……そして、スーク、シューバルト、ライヒワイン、エヴァ。彼らは皆テンマが無実だと信じていた。シューバルトは怪物を止められるのはテンマだけだと確信し、ドイツ各州で最高の刑事弁護人を呼ぶ決意をする。


バラの屋敷を調べるルンゲは、双子の母親が描かれた肖像画の裏に手紙を見つける。それは怪物が美女への想いを綴った恋文だった。怪物が間違いなく存在したと感じたルンゲは、テンマ事件の指揮を執れとのドイツ連邦警察の命令を断り、テンマにある助言をする。

テンマ拘束の報を受けて、様々な思いを抱き、行動を始めるキャラクターたち。テンマがどれだけ慕われていたかがわかり、テンマ好きとしても気に入っているエピソードです。事実冤罪とはいえここまで無実を信じてくれる仲間がいるというのはすごいことかも。脳外科医としての腕はもちろん、やさしい人柄のテンマだからこそ生まれた信頼なんでしょうね。
久しぶりに登場したDr.ベッカーも、テンマと対比させてテンマの良さを強調するためだけの存在と言っていいのかもしれません。彼は患者から慕われてなさそうだ……(笑)


今回とくに懐かしかったのは、13話「ぺトラとシューマン」に登場したシューマンさんたちや、34話「闇の果て」のベトナム人の闇医者の少女の登場。


シューマンさんとぺトラさんはあれから夫婦になったことがわかります。シューマンさん、顔を真っ赤にしてプロポーズしたんでしょうか。「Dr.テンマを助けておやり」と言うぺトラさんに対して「テンマなら自分の患者を放っておくことはしない」と言うシューマンさん。医者としてテンマを認めている嬉しい言葉です。


闇医者のベトナム人の女の子は、診療を続けながらテンマに言われた通り勉強もしているようですね。しかし仕事と勉強の両立は忙しそうだ。彼女もテンマを心配に思いながらも、シューマンさんと同じく患者を捨ておくようなことはしません。


シューマンさん夫婦もベトナム人の女の子も、テンマと会ったことで少なからず人生が変わった人物と言えるでしょうね。もちろん彼らだけじゃなく、テンマと出会ったキャラクターはみんなそう。真摯な態度で彼らに光を与えていくテンマは、主人公としては地味かもしれないけれど大好きなキャラクターです。


だけどそんなテンマも実はいいところばかりじゃないとわかるのがエヴァの存在。今回久しぶりに登場した彼女は、24話「男達の食卓」以来ですね。
エヴァはテンマと出会ってつらい思いをした人物です。彼女の言葉通り、テンマは「人生を崩壊させた男」であり、そもそも彼がエヴァと婚約したのも院長の娘だったからなのでしょう。テンマはエヴァを本当に愛していたわけではなかったのだから。


けれど「あたししかあの男を救えない」とライヒワイン先生にそうつぶやいた彼女は、もうテンマへの憎しみだけで彼を追っているわけではないことがわかります。最初の頃はヒステリックなところばかり目についたエヴァも、彼を追う旅の中で変わりつつあるということですね。


シューバルトも今回久しぶりに登場したキャラクターの一人。
カールの母親、マルゴット・ランガー(チェコ名、ヘレンカ・ノヴァコバー)との過去も出てきましたが、マルゴットさん、超せくしーです。つくづく思うのは、カールがこの二人の息子に見えないということ(笑) 全然似ていないよカール……。


シューバルトの回想でついに双子の母親が登場しました。顔は見せず、少しだけあった台詞は闇医者の少女も演じた桑島法子さんが充てていました。今後のシーンをどう演じてくれるのか非常に気になるところです。
(原作ちょっとネタバレ→)こんなキレイな声で激しくののしられれば博士もそらーノックダウンだったろーなーなどと思ってしまった自分……。うわ、そんな声ヲタ&マゾな博士はイヤだ。(←ここまでネタバレ)


警察署内ですれ違いざまテンマに助言をするルンゲ警部からは、初期の勘違いだらけの彼は見当たりません。格好良いです。
磯部勉さんの渋い声で語られる怪物のラブレターもまたよし。
(原作ちょっとネタバレ→)この手紙は切ないです……。ほんとに不器用な人だよ博士……。(←ここまでネタバレ)

[MONSTER]アニメ他 | 13:02:12 | コメント(0) | ▲TOP

ルンゲ警部大活躍(ってほどでもないけれど)の回。彼が画面に登場すると途端にいぶし銀なアニメになりますね。地味なキャラですが、鋭い目線、磯部勉さんの低く怜悧な声にしびれます。

【あらすじ】
独自に捜査を進めるルンゲは、絵本「なまえのないかいぶつ」の作者エミル・シェーベ(別名フランツ・ボナパルタ)が使っていたというバラの屋敷に辿り着く。旧秘密警察のランケ大佐は「本当の恐怖を見るかもしれない」とルンゲに警告するが、ルンゲは屋敷の扉を覆う壁を壊し、隠された部屋に足を踏み入れる。何十人もの人間がこの部屋で死んだと感じたルンゲは、双子の母親が描かれた肖像画を見つける。
フランツ・ボナパルタの元担当編集者だったという男のもとを訪れボナパルタについて尋ねるテンマ。しかし、ドイツの事件でテンマの顔を知っていたその男に密かに通報されるのだった。
スークの身を案じたグリマーは、スークに着せられた罪を自分が被ると決意し、テンマと別れる。その後バラの屋敷へ向かったテンマだったが、ついにチェコ警察に逮捕されてしまう。

冒頭はアンナを回想するスーク。髪を下ろした彼はずっと若くなってかわいいです。スークも心の底ではアンナが事件の犯人とされる「金髪の美女」だとわかっているんでしょうね。ただそれを認めてしまうのが怖いだけで。
そんなスークを見透かしたように「一番疑いたくない人物を疑え」と言葉をかけるルンゲ警部。銃口を向ける秘密警察の男にも怯まず、ランケ大佐に不吉なことを言われてもバラの屋敷に平然と突入して格好良いところを見せてくれました。ランケ大佐に「長期休暇ができる身分が羨ましい」なんて皮肉られる彼もまた一興です。


最近はずっと行動を共にしていたテンマとグリマーさんの癒しコンビも今回でついにお別れ。グリマーさんにはしばらく会えないのね。寂しいです。
「罪を被れば一生逃げ続けることになる」と言うテンマに対して「平気だよ。グリマーって人間はこの世にいないんだから」とあっけらかんと笑顔で語るグリマーさんは悲しく、そして彼らしい。ずっと自分の名前を探し続けている彼もまた「なまえのないかいぶつ」の一人ですね。 (原作ちょいネタバレ→)お別れの言葉がピクニックなのが切ないですね。みんなでピクニック、ぜひともしてほしかった。(←ここまでネタバレ)


フランツ・ボナパルタの元担当編集者の話で徐々に明らかにされるボナパルタの人物像。
秘密警察に属していながら、やわらかく優雅な物腰を持つ男。
精神科の博士号を持ち、心理学者でもあり、脳外科医でもあった。
これで絵本作家でもあるのだから、「万能の人」と言われたレオナルド・ダ・ヴィンチを否が応でも思い浮かべてしまいます。ダ・ヴィンチのようにきっと他にも色々なことができたに違いない。
(原作ちょいネタバレ→)しかしバラの屋敷にあった肖像画では双子の母親がドレスを着ていましたが、あれって実際に着ていたわけではないですよね?
あんなふうに花束を持っていたとも考えられないし。憎しみの表情を浮かべる彼女を描いたスケッチから、脳内の 妄 想 想像を付け足して完成させた絵ですよね、たぶん。博士………そんなあなたが好きです。
(←ここまでネタバレ)


グリマーさんと別れた後、怪我をした子供にやさしく語りかけカバンから治療グッズを取り出すテンマは、ディーターと初めて会った時の彼を思い出しました。やさしく頼りになる先生テンマはやっぱりいいなあ。木内秀信さんの穏やかな声もすごく合っていますね。

[MONSTER]アニメ他 | 22:10:04 | コメント(2) | ▲TOP

511キンダーハイムの実験によって感情を忘れてしまったグリマーさんが、絶望する子供を目にして感情を取り戻していくのが今回の話。

【あらすじ】
養護施設の子供たちに慕われ戸惑うグリマー。喜怒哀楽をどう表現すればいいのかわからないという彼は、自分の息子が死んだ時も泣くことができなかったと告白する。
施設の子供たちはグリマーの無実の罪を晴らすため「金髪の女」を捜し始めるが、そのうちの一人、ミローシュがアンナ(ヨハン)に見つかってしまう。
アンナはミローシュに生きる理由を問い、母親のいないミローシュに国境の娼婦街へ行けば母親に会えるとそそのかす。
しかし喜んで駆け出したミローシュが娼婦街で見たものは母親などではなく、残酷な光景でしかなかった。
雨の降る中、グリマーとテンマは橋の柵を乗り越えた所で立ちつくすミローシュを見つけるが、ショック状態のミローシュが狂気を見せたことで二人は愕然とする。
「おまえが生まれてきたのには意味がある」と必死にミローシュを抱きしめるグリマー。彼の目から流れ落ちたのは、紛れもなく涙だった。

グリマーさんには見事に泣かされてしまいました。
このアニメは原作に忠実な作りですが、声、動き、音楽、間……そんなアニメならではの表現が物語をより一層引き立たせていて感情移入せずにはいられません。


「おまえが生まれてきたのには意味がある」
「おまえは誰かに望まれて生まれてきたんだ」

グリマーさんがミローシュにかけたこれらの言葉は自分自身に投げかけている言葉でもあるのでしょう。
自分の本当の名前を知らなければ、自分の本当の親のことも知らない。
そんな彼もずっとこれらの言葉を信じながら生きてきたのかもしれません。
だから母親を知らず生きる望みを失ってしまったミローシュを自分のことのように思い、感情を作ることなく自然に涙が溢れ出たのでしょうね。
グリマーさんが涙を流してミローシュを抱きしめた時、ミローシュの小さな手がゆっくり動き、グリマーさんの背中をぎゅっと掴むところが好きです。


その他で気になった点。
グリマーさんとテンマが子供たちの養護院を訪ねるところでは、原作だと子供たちがニコニコ顔のグリマーさんのスケッチを描いていたというエピソードがあったはずなんですが、カットされてしまったのかな。次の話だっけ?
グリマーさんの笑顔は作ったものだけれど、子供たちにとっては「いつも微笑んでいるやさしいグリマーさん」であることには変わりないというところが好きなのです。


職務として事件を調べる決意をしたルンゲ警部は、さっそくスークの母親の病室を訪れ、金髪の美女のことを訊いています。
アンナを男だと見抜いていたスークのお母さん、すごいなぁ。
刑事の息子はすっかり騙されていたというのに。


最後はアンナについて。
ア、アンナさん……なんてきれいな爪なんだ。ピンクのネイルをしていますよ。
女装も抜かりないですね。スークのお母さんにはバレちゃってましたが。
最近はニナというよりももうヨハンの顔になっていて、妖しい色気をぷんぷん放っています。風に髪をなびかせながらミローシュを見送るアンナの姿は何とも様になっていますね。
また能登麻美子さんの特徴ある声も魅力に拍車をかけています。
この人は声を荒げたり叫ぶ台詞になると声が軽すぎてあまり上手いとは思わないのですが、37話の絵本の朗読の時のように、ミローシュに淡々と静かに語りかけるシーンでは不思議と聴き入ってしまいました。


以下の考察は最終話のネタバレなので、反転してお読みください。↓↓↓

「あなたはなぜ捨てられたの」
「あなたは誰に望まれたの」
「お母さんはあなたが嫌いだから捨てたんじゃないの」
「あなたが生きる理由って…何?」
アンナがミローシュに言ったこれらの言葉。
グリマーさんがミローシュにかけた言葉と同じように、これらもすべてヨハンが自分自身に投げかけている言葉のように感じました。


「ぼくは母さんを見ればわかる」
「それに母さんだってぼくを見ればわかる」
そう信じきっているミローシュを彼はどう思ったのでしょうか。
ヨハンはまだこの時には「母親の選択」の記憶をはっきりと思い出してはいないはずですが、それでもぼんやりと形にならない思いがあったのだと思います。それがそのままミローシュに問う言葉になったと。


喜び勇んで走り出したミローシュを見送るアンナの顔を、アニメのみの人は怖いとか冷酷だとかそんなふうに感じたのかもしれません。
けれど母親の選択の時に、母親が自分と妹を間違っていたかもしれないこと、本当は自分が捨てられたのかもしれないということをテンマに告白したヨハンを知っているから、ミローシュを見つめるアンナの表情がどうしても寂しいものにしか思えません。


グリマーさんがミローシュを抱きしめてくれたように、ボナパルタが幼少アンナに「怪物になっちゃいけない」と言葉をかけてくれたように、ヨハンにもそんな存在がいれば怪物にならずに済んだのでしょうね。

↑↑↑ここまで反転してください。


 

●MONSTERが実写映画化


いや~MONSTERが実写映画になるとはびっくり。
ほとんどのことは未定ですが、原作者の浦沢直樹さんとハリウッドの「ニューラインシネマ」が契約に合意したそうです。
すでに放送しているアニメが素晴らしい出来なので実写映画にそれ以上のものを望むのは難しいと思いますが、「ニューラインシネマ」はあの「ロード・オブ・ザ・リング」の制作会社ですし、ファンを裏切らない映画にしてくれることを期待しています。
できればテンマ役は日本人が演じてほしいなぁ。
舞台もドイツとチェコでお願いします。

[MONSTER]アニメ他 | 22:34:00 | コメント(2) | ▲TOP

前回はニナの幼少時の記憶が出てきましたが、今回は幼少ヨハンの記憶が焦点に。
ルンゲ警部も久々に登場し、チェコ編が佳境に入ってきました。

【あらすじ】
テンマ、グリマー、ランケ大佐はスークの母親の病室を訪れ、ヨハンのテープを聴く。幼少のヨハンが一番怖いと思ったもの、それは「アンナを忘れてしまうこと」だった。しかしテープはそこで現在のヨハンの声によって新たに録音され、続きを聴くことができなくなっていた。テープの中でヨハンは「どこへ行くべきかやっとわかった」と言葉を残す。


ヨハンをつなぐ手がかりとなる絵本「なまえのないかいぶつ」に引かれるようにチェコのプラハに休暇で訪れたルンゲ。チェコ語で書かれた絵本をドイツ語に訳してもらうため、チェコ警察の知人のもとを訪ねる。そこで耳にしたスークの事件がテンマの事件と類似していることに気づいた彼は事件の背景を調べていく。
その中で絵本の著者が描いた妊婦と双子のスケッチを発見、絵本の最後には「ヨハン」の名前が登場することを知る。
ヨハンとアンナ、双子が事件の鍵を握っていると感じたルンゲは、警部としてこの事件を調べようと決意する。

タイトル通り、今回はヨハンの一番怖いものが明かされます。その内容は、怪物であるヨハンと「怖い」という不穏な言葉からは想像できないシンプルで純粋なもの。「アンナを忘れさせないで」と訴えるヨハンは、怪物というよりもか弱い子供そのものです。ヨハンの「一番怖いもの」から、彼にとって「一番大切なもの」がわかります。


このヨハンの言葉とスークの母親が重なるのが巧いところ。
痴呆が進み息子のヤンを忘れさせないでと涙ながらに語るスークの母親は、ヨハンの想いとまったく同じ。
511キンダーハイムでは名前を忘れないように相手の名前を覚えたというエピソードが前回にありましたが、この「記憶」もMONSTERのテーマのひとつですね。


後半は久しぶりにルンゲ警部が登場。彼の視点からチェコの事件が描かれます。
しかし休暇モードのルンゲさんはかわいすぎる。
ビールをゆっくり飲む彼は「ぼのぼの」に出てくるスナドリネコさん(左上の黄色いネコ)にそっくり。スナドリネコさんの瞑った目の形が、ビールを飲む時のルンゲさんの目と眉に似ていませんか(笑)? ルンゲさんは私にとってなごみキャラです。ハイ。


ルンゲ警部が向かった出版社ではフランツ・ボナパルタのスケッチが登場。
スケッチは原作のまんまでちょっと感動したり。このスケッチが描かれた時のシーンがどうなるのか今から楽しみです。


最後に、聴くことのできなかったテープの続きについて。
↓↓↓原作のネタバレなので隠れているところだけ反転して見てください。毎回毎回すみません。

このテープで言うヨハンの行くべきところとは赤いバラの屋敷ですよね。
幼少ヨハンがされた尋問では511キンダーハイムに入るまでの経緯も色々と訊かれたはず。当然赤いバラの屋敷で起こった事件も「自分の身に起こったこととして」包み隠さず話したと思われます。


大人になりチェコでの記憶のほとんどをなくしていたヨハンはこの時にテープを聴くことによって、バラの屋敷の事件は自分が見たのだという間違った記憶を再び信じてしまったわけですよね。バラの屋敷から事件後帰ってきたアンナと「記憶の交換」をした時と同じように。


ヨハンが最後に「完全な自殺」を始めたのもニナから本当の記憶を聞いたことがきっかけですが、このテープを聴いたこともそもそもの原因のひとつなのかもしれません。


……とここまで考察してなんですが、自信はないです(^^;
漫画は知人から借りて読んだのでうろ覚えなところも多く、アニメで新しく気づくこともしょっちゅうです。(数冊だけ新たに買いましたが)

↑↑↑ここまで反転してください。


来週の話、原作では際どい描写でしたが、アニメではどうなるんでしょうね。
話自体は好きな回ですが、気になるところです。

[MONSTER]アニメ他 | 22:53:51 | コメント(0) | ▲TOP

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