HOME > 2005年05月

2005年05月の記事

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 | --:--:-- | コメント(-) | ▲TOP

久しぶりに舞台がチェコに移った56話。プラハの美しい街並み、救いのない絵本の描写と、怖さを醸し出しながらも幻想的な雰囲気に魅入ってしまった回でした。

【あらすじ】
ヴァーデマンから譲り受けた手帳を手がかりにして、テンマはチェコの赤いバラの屋敷に向かう。
その3ヶ月前、ニナとディーターは赤いバラの屋敷を訪れていた。奥の部屋へ足を踏み入れたニナは記憶のショックで気絶するが、人形師のリプスキーに助けられる。創作のためにバラの屋敷へよく訪れていたというリプスキーの部屋には、フランツ・ボナパルタが様々な名で記した絵本があった。彼はボナパルタがバラの屋敷で開いていたという「朗読会」の生徒だったのだ。リプスキーから絵本の話を聴くうちに、ニナはある記憶を思い出す。
そんな頃、赤いバラの屋敷で母親の肖像画の前に一人立つヨハン。火を放ち、すべてを燃やしてしまう……。

「MONSTER」はその展開ゆえにロードムービー的な作品でもあるわけですが、映像化によってその魅力が原作以上に際立っているように思います。テンマがヒッチハイクしたトラックの窓から見える流れるような緑の景色や、ニナとディーターが訪れたプラハでは夕陽で赤く照らされた街並み。どちらも美しく見とれてしまいました。どんなシーンでも決して手を抜かないアニメスタッフの姿勢に感動さえ覚えます。


しかしトラックの親父さんからハンバーガーをもらっていたテンマですが、脱走してからちゃんと食事は取っているのでしょうか。というか脱走してから1日も経っていない?? 脱走時刻は朝くらいだったようですし、テンマも忙しいですな。


久しぶりのニナとディーター。ニナたちが最後に登場したのは確か、47話「悪夢の扉」辺りだったので、その頃まで時間を遡っての登場です。と思ったら、ニナが赤いバラの屋敷で倒れてからさっそく3ヶ月が経過していましたが。


ということはテンマがチェコに入国してから(もしくはグリマーさんと再会してから)脱走するまでが大体3ヶ月ほどだったということでしょうか。(追記:よく考えたらニナたちがバラの屋敷を訪れたのは、ルンゲ警部が屋敷の壁を壊した後でしょうから、テンマのチェコ入国から3ヶ月はありえないですね)
テンマやグリマーさんやスークがてんやわんやと大変だったのに、ニナときたら3ヶ月も人様のところでのんきにしていたとは……。というかニナは3ヶ月も具合が悪かったんでしょうか。3ヶ月経った今もベッドで横になっていましたからね。バラの屋敷による精神的ショックが大きかったのかもしれないけれど、この辺の設定(物語の都合とも言う)はさすがに無理があるような。
テンマに会いたい一心でニナに付いてきたディーターも不憫かも。ニナに付いてきたこと、ディーターは絶対後悔してると思います(笑)
しかもニナさん、3ヶ月もリプスキーさんの所でお世話になってるのっていろんな意味ですごいというしか………。
いや、こんなこと書いていますが、今回のニナはとくにかわいかったと思ってます。


今回初登場のリプスキーさんですが、原作を読んでいた時は「この人ちょっとアレだな……」なんて苦手に思っていました。ごめんなさい。
だけどアニメでは声が付いたせいか、不気味さ(……)が少し消えたようで、冴えない青年ぶり(てか中年?)がけっこうよかったと思います。いや、ニナの人形を作って「ニナ…」と呟いてる彼はやっぱりアレですけど。


久しぶりの女装アンナ。登場したと思ったらリプスキーさんとニナのシーンを挟んだ次の場面ではもうヨハンの姿に。彼が一人せっせと着替えていたことを想像するとシリアスではなくなってしまうので想像しちゃダメです。


今回の目玉はやはり絵本ですね。「なまえのないかいぶつ」以外の絵本、「めのおおきなひと くちのおおきなひと」と「へいわのかみさま」が登場。アニメではどの絵本も絵のタッチや色彩を変えて凝っていますね。「なまえのないかいぶつ」でのニナの淡々とした朗読もよかったけれど、今回のリプスキーさんの朗読も味がありました。
絵本の寓意は人によって色々な解釈がされているようですね。
絵本はどれも救いがなく残酷なラストばかりですが、人間の持つ無知で純粋で愚かなところを不条理に描いたものだと私は思っています。


今回のラストがまた非常に印象的でした。
雨の降りしきる音の中、幼少ヨハンが人差し指を自分の額に指し、次に動く唇のカット。画面が黒くなった後でヨハンが一言「僕を撃てよ」。
次回のヨハンとニナの過去話に期待が高まる巧い手法ですね。来週が楽しみです。

■関連記事

スポンサーサイト
[MONSTER]アニメ他 | 20:25:14 | コメント(3) | ▲TOP

テンマの担当弁護士とはいえ今まで本当の意味でテンマの無実を信じていなかったヴァーデマン。彼がテンマを信じ、人を信じることができるようになるまでを軸に、ヨハン、そしてフランツ・ボナパルタへの手がかりとなる「バラの屋敷」と絡めて描いた55話。

【あらすじ】
エヴァが滞在していたホテルを突き止めたテンマだったが、部屋はすでにもぬけの殻だった。
一方、ヴァーデマンのもとにフランツ・ボナパルタのことを尋ねに訪れたルンゲ。ボナパルタが絵本作家としてではなく旧チェコスロバキア秘密警察の要人として、ヴァーデマンの父親と「赤いバラの屋敷」で会っていたことを話すが、ヴァーデマンは頑なに否定する。
ヴァーデマンがバウル(ロベルト)と共謀していたと疑ったテンマはヴァーデマンに銃を突きつけエヴァの居場所を訊き出すが、ヴァーデマンはテンマが無実であることを感じ、本音を語り始める。父親が本当にスパイであったこと、それを知ってから誰も信じられなくなったこと……。
ロベルトがヴァーデマンに近づいた真の目的でありスパイの証拠でもある父親の手帳をテンマに渡すヴァーデマン。初めて心からテンマが無実だと信じられるようになっていた。

冒頭、他人のコートを盗んだテンマ。思いつめた表情、無造作に伸ばした髪、脱走してからは無精ひげも生やしている彼が顔を隠すかのように衿を立てて歩く姿は、まさしくOPに登場する荒んだ風貌のまま。
このアニメの1話目を初めて観た時は(私は原作よりもアニメが先です)、いかにも人の良さそうなテンマがOPのようなワイルドな人になるのがとても信じられなかったのですが、すっかり板についていますね。悲愴に満ちた彼は痛々しくもありますが、ぶっちゃけ格好良いので大好きです。


今回はトラウマを持っていたヴァーデマン弁護士の話。
面会しようとしないエヴァにホテルのドアを叩きながら「父が無実であったように、テンマも無実でなくてはならないんだ!」と怒鳴ったり、父親のことを思い出すからか奥さんが「虹の彼方に」をかけているのを止めさせたりと、ヴァーデマンに関する今までの伏線をうまく消化していました。
無実と信じていた父親に裏切られ誰も信じることができなくなってしまった彼が、本当に無実であるテンマによって救われるというのは、相変わらず「MONSTER」らしい構成です。「君を信じていいのか」と言うヴァーデマンに対して、銃を見ながら「こんなものを振り回す人間は信用しないほうがいい」と言うテンマの台詞が好きです。信用できない人間はそんなことは言いませんからね。
生まれたばかりの子供を抱きかかえ奥さんと幸せそうに肩を並べるヴァーデマンのシーンは、台詞を出さずに「虹の彼方に」だけを流すことによって彼の穏やかな心境を描く演出がよかったです。


しかしヨハン……「助けてケンゾー」って(笑) エヴァのフリをしているといっても、テンマがもちろんヨハンからの手紙だと気づくだろうとわかったうえでやっているんでしょうね。……テンマ先生、見事に振り回されています。

[MONSTER]アニメ他 | 22:55:16 | コメント(0) | ▲TOP

最近のアニメ感想は「MONSTER」しかしていませんが、他のアニメも観ています。


●「ふたつのスピカ」


一番のオススメアニメです。「古びた森小屋」さんが記事にされていたので私も便乗してみました。

【あらすじ】
有人宇宙探査ロケット「獅子号」が市街地に墜落し、その大事故によって母親を亡くした少女アスミ。夢潰えて幽霊になってしまった獅子号のパイロット「ライオンさん」に出会い、宇宙飛行士になる夢をいつしか抱くようになる。
中学卒業後、「国立東京宇宙学校」に入学したアスミは、他の仲間たちとともに夢に向かって成長していく。

「プラネテス」の後番組だったので観始めたのですが、今ではお気に入りのアニメのひとつです。「プラネテス」も「スピカ」も宇宙を扱っていますが、作品の雰囲気はかなり異なります。「プラネテス」はリアル指向でしたが、「スピカ」は幽霊キャラも出てくるように、あくまでファンタジック。このアニメに一貫して流れるのは、あたたかく、時にはじんとくるやさしい空気です。キャラクターたちの重く暗い背景も描かれますが、穏やかな気持ちになって観ることのできる稀有な作品に仕上がっています。


いちばんの魅力は何といってもアスミを始めとしたキャラクターたち。
小さく純粋で、ひたむきな女の子、アスミ。
アスミに宇宙への夢を託した幽霊のライオンさん。
ある秘密を持ち、人を拒絶して生きてきたマリカ。
明るく感情豊か、熱血なところもある圭ちゃん。
アスミの幼なじみで、アスミを影で支えるメガネ少年、府中野くん。
クールでいつも飄々としている眉なし少年のシュウ。
彼らによって、「スピカ」のやさしい物語がつくりあげられていきます。


やっぱり気になるのはふっちーこと府中野くんとアスミの関係。アスミをずっと見守っているくせに素直じゃないふっちーがかわいいです。彼が報われる日はいつの日か来るのでしょうか。アスミちゃん、気づいてあげてー。
他の登場人物で好きなのは、佐野先生(あの無駄な色気は何)、塩見先生(渋くて格好良いよ先生)、リンゴさん(いいキャラしてます)ですね。


好きな回は、第5話「おかあさんの顔」、第14話「悲しい笑顔」、前回の第15話「ひとりぼっち」です。
5話は無条件で泣けました。
14話は佐野先生の回。窓際で宇宙の写真集を見ている佐野先生は、「Love Letter」(岩井俊二監督)に登場する回想シーンの樹(柏原崇)にそっくり。佐野先生、これからどうするのかな。
15話は、アスミを元気づける仲間たちとマリカのエピソードがよかったです。


ちなみに、アスミの声はクレヨンしんちゃんの矢島晶子さん。しんちゃんははっちゃけた声、アスミは幼くかわいい声、他にも(マトモな)少年声や大人の女性の声も難なく演じていたりしてすごい声優さんだなぁと。
声優といえば、映画「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」でルーピン先生の吹き替えをした郷田ほづみさんが、「スピカ」では音響監督をやってらっしゃるのにもびっくりしました。芸が広いですね~。


原作の漫画も1巻だけ購入しました。
素朴で味わいのある絵柄が、硬質な線で綺麗な絵の今時の漫画と比べて逆に新鮮。
原作の圭ちゃんはメガネをかけていました。


「ふたつのスピカ」公式サイト


他にも観ているアニメのメモをいくつか。


 

●「ハチミツとクローバー」


略してハチクロ。原作は未読です。原作が人気らしいということと、挿入歌がスピッツということを知って1話から観ています。ギャグとシリアスの落差が激しいのでその辺はついていくのがちょっと大変ですが、基本的にはほのぼのと観ていられるアニメですね。
最初なぜか森田先輩の名前を真山、真山さんの名前を森田とカン違いしていました。
気になるキャラは森田先輩。いい味出しています。
カップリングでは、森田×はぐが好きですね。


「ハチミツとクローバー」公式サイト


 

●「ガラスの仮面」


略してガラ亀。漫画の最初のほうは知らないので楽しく観ています。
マヤの外見はわりとそのままですが、亜弓さんや速水さん、桜小路くんがずいぶんと変わっていましたね。
亜弓さんの声は「スピカ」のアスミちゃんと同じく矢島晶子さん。品のあるお嬢様の声も文句なしに上手いですね。紫のバラの人、速水さんの声を充てるのは森川智之さんですか……うわぁ格好良すぎる。一番驚いたのは桜小路くん。くるくるの天然パーマじゃないよ!(笑) まったくの別人と言っていいほど美形度がアップしていて、存在感までアップしたんじゃないでしょうか


「ガラスの仮面」公式サイト


 

関連記事:

[エンタメ]アニメ・漫画 | 20:22:02 | コメント(4) | ▲TOP

テンマがついに脱走。前回から続いてテンマとエヴァを中心に話が進みます。

【あらすじ】
ミルヒが画策した脱走計画とは仲間に当たり屋をさせるというものだったが、仲間の男・グスタフが護送車に轢かれてしまい、計画は失敗する。しかしグスタフの傷の具合を診たテンマがグスタフの銃で警察の人間を脅し、脱走を成功させる。
バウル弁護士だと信じたままロベルトとホテルのロビーで待ち合わせることになったエヴァ。携帯で話すロベルトの声をその場で耳にし、恐ろしさに部屋へ引き返すが、その部屋にも先程までロベルトがいたと知り戦慄する。そしてドアを叩く音が。恐る恐るドアを開けた彼女の前に現れたのは……。

1回限りの登場だけど妙にインパクト大のバカップル、グスタフとヘレーネ。突如騒がしく登場したと思ったら風のよーに去って行かれました。
あのグスタフのハネられっぷりについ笑ってしまったのはここだけの秘密です。あの絶妙な間がグスタフのアホさ加減を最大限に生かしていたと思います。って何語ってるんですか自分。まー笑っていられるのもアイスラー記念病院に運ばれて多分助かるだろうとわかっているからなんですけどね。病院に行ったからヤク中も治るかも?
ヘレーネの声は朴璐美さんだったんですね。∀とかハガレンとか少年役の声しか知らなかったので驚きました。
それと、泣くヘレーネに「…泣くな!」とややいらだったような声を出した先生テンマに萌えました。


もう一人のご退場キャラ、ギュンター・ミルヒさん。
千葉繁さんの演技も加わって原作以上に味のある親父キャラでした。登場がこれっきりなのも惜しい気がします。ちゃんとチュニジアに行けたかどうかが気がかりですね。


行く先行く先で出会う人々に無実だと信じてもらえるテンマですが、ミルヒの場合も例に漏れず、テンマが殺人鬼などではないことを見抜いてくれます。
グスタフを置いて行こうと言うミルヒに銃で脅したりもしたけれど、それも「人の命は平等」というテンマの思いがあってこそ。放っておけば死んでしまうグスタフを見捨てず、エヴァのために脱走犯となった彼は、その行動で周囲の人間の信頼を得るんですね。


最近のテンマはミルヒ曰く「シケた面」ばかりだったんで、「あんたには本当の前科がついちまった」と言うミルヒに振り返って笑顔を見せるテンマにもまたまた萌えました。


テンマの脱走劇と並んで描かれたエヴァのエピソードはサスペンスムードたっぷりの展開。ロベルトの声に怯え、部屋に残る形跡に怯え、ドアの音に怯える。エヴァを追いつめる恐怖の描写が巧いですね。次回への引きもニクイです。
で、あのロベルトですが。確かに怖いです。キモイです。ありゃ恐怖以外の何物でもありませんて。

[MONSTER]アニメ他 | 15:40:34 | コメント(2) | ▲TOP

テンマはエヴァを助けるために脱獄する決意を、エヴァはテンマのために裁判で証言する決意を。テンマとエヴァ、この二人に焦点を当てたのが今回の話。

【あらすじ】
ロベルトからエヴァの殺害予告を聞かされたテンマは、阻止するために脱獄を決意する。嘘の自供をしたのも、同じく脱獄を狙うミルヒとともに拘置所に護送されるその時がチャンスだと睨んだからだった。
そんなテンマの思惑も知らない弁護士のヴァーデマンとライヒワインは、接見を拒否され動揺する。
ヨハンの存在を法廷で証言することをヴァーデマンに求められたエヴァはテンマへの憎しみから一旦は拒絶する。しかしその一方でテンマと恋人だった頃を思い出していた。テンマへの愛情を認識した彼女は証言を決意するが、弁護士のバウルの正体がロベルトだと知らずに自分の居場所を電話で知らせてしまう。

過去の二人はほとんど女王様としもべ状態。恋人同士というにはどこかたどたどしい関係。エヴァはわがままでも綺麗でゴージャスだけれど、人が良さそうなテンマは頼りないばかり。(いや、でも坊ちゃん風テンマはなかなかかわいかったです。比べて見ると現在のテンマはかなり精悍な顔つきになりましたね)


サンドイッチのエピソードは、アニメならではの演出と音楽もあってただ切なかったです。見知らぬ子供のくれたサンドイッチをエヴァが口にするシーンでは、テンマに優しくしてあげられなかった過去の自分を悔やみ、彼ともう一度やり直したいというエヴァの気持ちが強く表れていました。
テンマに対して愛憎入り混じった感情を抱くエヴァが裁判での証言をするに思い立った話の流れを、無理なく印象的に描いたシーンだったと思います。


しかしこの人たちなんで付き合っていたんだろう…と過去のエピソードを観たら誰もが思うわけですが(笑)、テンマは優秀な脳外科医、エヴァは院長の娘、要するに利害が一致していたということでしょうか。エヴァがテンマを本当に愛していたとは思えないし、それはテンマもまた同じですからね。
過去のエヴァはまさか自分が振られるとは夢にも思わなかったでしょうね。そしてそれをいつまでも引きずり続けることになろうとも。
彼女がテンマを本当に愛し始めたのはテンマが振ったあの瞬間だったと思っています。愛といってもかなり歪んだ形ではありますが。


対してテンマ。
すでにエヴァと別れ、また彼女とやり直すつもりは毛頭ないでしょう。それどころかエヴァが自分を本当に憎んでいるとさえ思っている。
それでも彼女のために脱獄を決意したテンマ。ヨハンの罪を自分の罪のように感じている彼らしい選択です。エヴァが事件に巻き込まれたのは自分のせい。そんな風に自分自身を追いつめてしまうのがテンマなんですね。


ところで。
なぜロベルトはわざわざテンマにエヴァ殺害を知らせたのか。やっぱりヨハンがテンマを脱獄させるためにしたことと思うべきでしょうね。ヨハンはテンマの性格なら必ず脱獄してエヴァを助けようとするのはわかっているはずですから。


ついでに。
「MONSTER」ではよく食べ物が出てくるのですが、今回はテンマの作ったサンドイッチが登場。結局は泥だらけになってしまったけれどおいしそうでした。サンドイッチはそんなに難しくないけれど9話「老兵と少女」の回では肉じゃがを作ったり、(第62話「楽しい食卓」のネタバレ→)後のシーンでは親子丼を作ったりと、(←ここまでネタバレ)さすが器用な脳外科医、料理も得意なんですね。単身ドイツに留学してから頑張って習得したんでしょうか。テンマの手料理……いいなあ食べたい。

[MONSTER]アニメ他 | 19:45:03 | コメント(0) | ▲TOP

登場人物の多い「MONSTER」ですが、今回も囚人と弁護士、二人の新しい人物が登場。また、死んだと思われていたあの人物も再登場し、動へ向けた静の展開といったところでした。

【あらすじ】
ドイツに強制送還された後も黙秘を続けるテンマ。彼が拘置されている留置所では、「脱獄王」の異名をとる男、ミルヒが虎視眈々と脱走の機会を狙っていた。
数々の冤罪事件を立証し、法曹界の寵児と呼ばれている弁護士のヴァーデマンは、テンマが多くの患者たちに慕われていると知り、依頼を受けてテンマの弁護人となる。
一方、ライヒワインとデュッセルドルフに戻っていたエヴァ。彼女はユンケルス殺害事件の時にヨハンの顔を見ていたことをライヒワインに告白する。
そんな折、ヴァーデマンとともにテンマの弁護を担当するバウルという男がテンマと接見する。しかし、テンマの目の前に現れたのは殺したはずのロベルトだった。ロベルトはエヴァを殺害することをほのめかす。

初登場の一人、囚人ミルヒ。
物心ついた時にはコインロッカーの中にいたらしいですが、かなり小さい時ですよね、あんなところに入れられたってことは。また、脱獄するのにトイレの配水管にまで入ったとは恐れ入るとゆーかなんとゆーか。この人もなかなか凄まじい人生です。ヘッケル(ねずみ男似の空き巣)とは話が合うかもしれない。


エヴァは相変わらず飲んだくれです。
澄ましていれば美人なのにすっかり顔を歪ませてもったいない。前回、「あたしだけがテンマを救える」とつぶやいたと思ったら、今回はテンマへの憎しみを口にするエヴァ。もちろんエヴァはユンケルスの殺害現場でヨハンの顔を見ているわけで、テンマが本当に人を殺したとは思ってないでしょうね。自分を捨てたこと、こだわるのはただその一点のみでしょう。あ~エヴァのあのエピソードが早く観たい。


最後に登場したロベルト。原作でこのシーンを見た時は「ひーロベルト怖っ」なんて思いましたね。しぶとすぎる。2発撃たれて、しかも火が回るあの中からよく逃げ延びて来れたなぁと。右手が動かず、左手は未だ慣れないそうですが、利き腕じゃなくても銃はちゃんと使えるんでしょうか?


もう一人の初登場人物、ヴァーデマン。父親が以前、スパイの嫌疑をかけられていたものの、のちに冤罪が確定しているという複雑な背景を持つ人物です。
このヴァーデマンとテンマのやりとりが今回一番心に残ったシーンでした。


そもそもの事件の発端はヨハンを執刀した前の出来事。
先に運び込まれたトルコ人の患者を救えなかったことへの後悔。
エヴァの「人の命は平等じゃないんだもの」という言葉への否定。
すべてはこれらの思いから始まり、それゆえに院長の命令を無視してまでも「人の命は平等だ」という信念からテンマはヨハンを執刀しました。
けれども少年は怪物だった。


だからテンマは自分の責任と罪を感じて、ヨハンを殺すことを決意したわけです。それが「人の命は平等だ」という信念とは一方で矛盾してしまうこともわかったうえで。
それでも、あの時ヨハンを救ったことが間違っていたのか正しかったのか今でもわからないと吐露するテンマ。医者に患者の善悪などわからない。患者を選ぶ権利もない。
ミュンヘンの図書館でヨハンを前にして撃てなかったのも、撃ってしまえばテンマが信じているものの根底がすべて覆され、テンマ自身を否定することになってしまうから。
ヨハンは、テンマに「人の命とは何なのか」を突きつける存在でもあるわけです。


揺らぐ彼が葛藤の末に答えを出すのはさらにずっと先のこと。
「MONSTER」の大きなテーマだと思います。

[MONSTER]アニメ他 | 18:30:56 | コメント(0) | ▲TOP

作品別カテゴリ

読みたいジャンルの記事だけ表示されます。

ブログ内検索

複数の語句を半角スペースで区切るとand検索になります。英単語は半角で入力してください。

コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。