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2006年03月の記事

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PLUTO 3―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (3)

待ちに待ったPLUTO3巻は、通常版のほうを購入。新しいキャラクターが何人も登場し、期待を裏切らない面白さでした。各キャラサイドからストーリーを組み立てるという構成はMONSTER同様で、やはり浦沢さんだなあと。


↓↓↓以下はネタバレですので、未読の方はご注意ください。

ヨハンにそっくりだという評判を前から聞いていたので楽しみだったエプシロン。
あー確かにヨハンです。髪が長く(しかもニナっぽい髪型)、大人びたヨハンといった感じで、何だか妙に笑いがこみ上げてきます。なぜか登場するたび発光して空から降ってくるし、ヨハン似の外見のくせして平和主義者だし。
ゲジヒトさんはじめ渋い中年キャラも大好きですが、やっぱり美形キャラがいると華があります。彼のストーリーも早く知りたいなぁ。孤児たちとどんな会話するのか見てみたい。


しかし、この中身にして、あの外見。作者は間違いなく確信犯(誤用)ですね。
原作の『地上最大のロボット』は未読ですが、ネットで見ると手塚エプシロンの外見は、浦沢版とは似ても似つかないようです。わざわざヨハン似にしたのはもう狙ってるとしか。BJや白いライオンを登場させたりと手塚ファンへのサービスが見て取れるPLUTOですが、浦沢作品のパロディも実は含まれているのかもしれませんね。
浦沢さんが美形の青年を描くとあの顔になってしまうというのもあるとは思うけれど、だったら髪の色や髪型をもっと別のものにすればいいわけですし。
(パロといえばP112にギーレンさんが何気に登場して笑いました(笑) あれどう見てもDr.ギーレンですよね)


今回、エプシロンの他にもうひとつ萌えたのが、ウランちゃんとプルートゥの交流。かわいい女の子とおじさんの組み合わせってものすごい好きなんですよ。プラネテスのノノとハキム、十二国記の珠晶と頑丘みたいな。傍から見たら懐いているのはウランちゃんのほうなのに、心配するアトムに「やっとなついてきたとこ」とか言ってるのがかわいいです。
しかも敵役とは知らずに心を通わせるというシチュエーション。あーもうだめだ。こういうのにすごく弱いです……。“彷徨える魂”のプルートゥを救えるのはウランちゃんしかいないのですよ、きっと。


でもあのおじさんの姿は今回これっきりなんでしょうか。くたびれた姿がちょっとテンマを思わせて好きだったのに~。また今度本体以外で登場する時は、似たタイプのロボを遠隔操作してください。


そう言えばプルートゥが壁に描いた花畑の絵、豪華版では色が付いていたみたいですね。通常版じゃ白黒だったので想像するしかないけれど、きっと色とりどりできれいなんだろうなぁ。ここは妄想で補完。


連載(7号/Act.28「緊急コールの巻」)も立ち読みしました。
↓↓↓以下ネタバレ。

ててて天馬博士がついに姿を現した…!(アトムは漫画もアニメもあまり見ていないんですが、なぜか天馬博士は知っている…)
テンマにそっくりだったらいーなーなんて夢を見ていましたが、原作に沿ったお姿のようで。回想じゃなく、実際に登場するのは4巻とか5巻の最後辺りなのかも? 早くその歪んだ性格を見せてください、博士。


ゲジヒトさんとアドルフさんの関係も新展開ですね。アドルフさんの焦りっぷりと不本意っぷりが楽しみで仕方ない次回。早く4月5日になって…!


話はPLUTOと打って変わりますが、今夜から二夜連続で『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』の放送ですよ! むきゃー楽しみ! 某所の実況も盛り上がるんだろうな~。明日になるけど後編の「Deaaaaath!!」の時とかすごそうです。

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[エンタメ]アニメ・漫画 | 20:27:01 | コメント(2) | ▲TOP

久しぶりの更新。その4は、ボナ博士ことフランツ・ボナパルタです。キャラ語りも4回目とくれば普通は別のキャラになるんでしょうが、私の中ではこの人は4番目のポジションに来るくらい、重要なキャラクターです。


↓↓↓以下はストーリーのネタバレですので、ご注意ください。『ANOTHER MONSTER』についても多少ですが触れています。


【フランツ・ボナパルタ/クラウス・ポッペ】


チェコスロバキア秘密警察に所属しながら、精神科医、脳外科医、心理学者と多くの肩書きを持つドイツ系チェコスロバキア人。いくつものペンネームを使い分ける絵本作家でもあり、『なまえのないかいぶつ』も彼の作品。
優秀な男女を掛け合わせ子供を人工的に作り出す計画の首謀者であり、ヨハンとアンナもその計画によって生まれた子供である。赤いバラの屋敷では朗読会と呼ばれる実験を行っており、511キンダーハイムも彼の構想が元となっている。
双子の母アンナに恋したことからバラの屋敷の惨劇を引き起こし、その後は本名のクラウス・ポッペを名乗ってドイツの小さな町でひっそりと暮らしていた。


チェコ編からたびたびニナの記憶に登場し、読者にラスボスかと思わせておきながら、最後はクラウス・ポッペとして意外な姿を見せてくれたボナ博士。テンマ、ヨハンに次いで好きなキャラクターだったりします。何故ならとても弱くて愚かな人だと思うから。普通ならそれは嫌う理由になるはずなんですが、それがこの人の場合は逆に惹きつける要素となっている気がするのです。


知能が高く、人を自分の思いどおりにすることができた秘密警察時代。他人の人生を踏みにじっても何とも思わず、まさしく怪物のような存在だった彼が一変したのは、実験対象であるはずの女性に恋してしまったことから。
彼女と双子の子供たちを守るためだけに三人を知る人間を皆殺しにし、その後は先祖の故郷であるドイツに亡命。これまで犯してきた罪から目を反らすかのように静かに暮らし、ヨハンとアンナの絵をただ描き続けていた……。


アンナと双子への想いから、彼の心境や価値観は大きく変わったけれど、それ以降、彼の行動は一貫して逃げる方向に向かっています。
チェコから、過去から、自分の犯した罪から……。
償う気持ちがあるのなら、グリマーさんが言っていたように自分のしてきた事をすべて明らかにするべきだったし、ヨハンに心中を迫るなんて以ての外だった。ヨハンがリーベルト夫妻を殺害した夜も決して逃げるべきじゃなかったんです。


でも彼は逃げることしかできなかった。
絵を描くことと、人を殺す(=存在をなくす)ことでしか、生き方を見出せなかった。


すごく、弱い人だと思います。ずるくて、勝手で、中途半端で。天才の名をほしいままにしてもそんな生き方しかできなかった哀しい人です。
でも人間らしい弱さを持つ人だからこそ、どうしようもなく惹かれてしまうのかもしれません。人間の業を背負ったこの人の存在が、この作品のテーマをより強くしているのだと思います。


また、彼のことを考えるたびに必ず出てくる言葉があります。それは「皮肉」という言葉。
テンマとヨハンにも当てはまるけれど、ボナ博士が一番この言葉を体現していると信じて疑いません。


実験のために人を道具のように扱っていた彼が、被験者のアンナに恋心を抱き、実験の“成果”であるその子供たちに愛情を向けることになる。
これは本人が一番思いもよらなかったことでしょう。他人の感情を奪い続けていた自分が、まさかその感情によって突き動かされることになろうとは。
計画の一環としてアンナが双子の父親を愛するように仕向けることは容易にできたのに、肝心の自分自身に対してはどんなに望んでもそれが叶わないなんて。


アンナへの手紙に書いていた「今はただ悲しい……」という感情も、それまでは抱いたことさえなかったものでしょう。絵本の編集者に最後に会った時、晴れ晴れとした笑顔だったという博士。恋を知って世界が変わって見えたんでしょうね。
感情を知る喜びと引き換えに、己の愚かさも思い知ることになる……。なんて皮肉。


これは想像ですが、ボナ博士がアンナへの恋心を自覚したのは、三匹のカエルで双子のどちらかを連れて行くか選択させ、ニナとアンナを車で連れ去った直後ではないかと考えています。


無表情で冷淡に選択を迫ったあの時の彼は、間違いなく実験のことしか頭になかったはず。
一方、母親としてやってはいけないことをしてしまったアンナは、あの後茫然自失の状態だったのではないかと思うのです。後に年老いた姿で後悔の念を口にしていた彼女を見ると、復讐を果たすためにしたこととはいえ、正気を保つのは難しかったのではないかと。
けれども彼女のそんな痛ましい姿がボナ博士に変化をもたらしたとは考えられないでしょうか。皮肉にもアンナをギリギリまで追いつめて初めて彼女への恋心に気づくことができたのだと。


単なる憶測に過ぎないけれど、博士とアンナの関係の変移を考えると、ターニングポイントがこの選択の時にあったというのはあながち間違っていないのではないかと思っています。


皮肉と言えば、名前をあれほど否定していた彼が、「エミル・シェーベ」や「ヤコブ・ファロベック」などたくさんの名前を持っているというのは皮肉以外の何物でもないですね。いや、名前を多く持っている分、名前の持つ意義を希薄にしているということなのかもしれませんが。
『ANOTHER MONSTER』によると、博士は自分と母を捨てた父親を憎んでいたということなので、もしかしたら父親と同じ姓を名乗ることを疎んじて数多くのペンネームを使っていたのかもなあと想像してみたり。(ルーエンハイムで本名を名乗っていたのは、その父親のことも受け容れられるようになったから? でもペンネームとして以前から使っているので違うかも…)


博士の台詞で一番印象に残っているのが、「人間はね……何にだってなれるんだよ」。
彼だから言えた台詞であり、『MONSTER』のテーマをまさに表している一言だと思います。


でも引っかかるのは、この言葉をなぜアンナにしか言わなかったのかということ。
彼ほどの知能を持つ人なら、三匹のカエルにひとりぼっちでいるヨハンが今どんな状況に陥っているのかわかりそうな気もするのに。感情というものに長い間執着せずに生きてきた人だから、ヨハンの心理状態までは読めなかったということでしょうか。


双子の母親を安全な場所に逃がしたり(彼女がフランスの修道院にいたのは、博士の手引きと想像)と、秘密警察や政府に知られないよう、自分と双子の母子の存在を消す工作にかかりっきりでヨハンのことまで気が回らなかったというのもあるのかもしれません。


ただフォローしてみると、双子特有の共有能力を信じていたという可能性があったように思いました。あの言葉を、アンナだけじゃなくヨハンも聞いているという前提で言っていたのかもしれないと。
ルーエンハイムに着いてからのニナは、姿を見せないヨハンの様子も事細かに理解していたし、『ANOTHER』でも幼少時代の二人に共有能力があったことが書かれています。
赤子の時から双子を見てきた博士なら、二人の能力のことを知っていても何ら不思議はないのです。


こんな推測をしたのは、「『君達』は美しい宝石だ……。だから怪物になんかなっちゃいけない……」と、アンナに対して『君達』と言っていたからですが、これはさすがに無茶な解釈でしょうか。結局、肝心なところは共有されず、ヨハンには言葉の意味を誤解されて受け取られてしまいましたしね……。


■ちょっと萌え語り


この人はあれですね、ずばり双子萌えなところが萌えなんですよ。
テレビで双子を見て、雨でびしょ濡れになりながら家を訪ねたり、ルーエンハイムで双子の絵ばかり描いていたり、ニナの名前を聞いただけで涙を流しちゃったり。彼にとって双子は、「美しい宝石」であり「永遠の命のような」存在ですからね。


その双子の絵ですが、あれってリーベルト夫妻と一緒にテレビに映っていた双子の姿そのままなんですよね。たぶんビデオだってなかっただろうし、あのテレビの映像を見ただけで、二人の服装までしっかり覚えて頭に焼き付けたんですよ。ずば抜けた記憶力をそんなことに駆使するボナ博士に萌え。


博士といえば甘党であることも忘れちゃいけません。紅茶とケーキを好む優雅な男と評されたボナ博士。たぶん作者は優雅さを強調したいがために紅茶を出したのであって、じゃあついでにセットでケーキも、というくらいの軽い気持ちなのかもしれません。


でも、でもですよ? 悪事の限りを尽くしていた秘密警察時代のあの人が、実はケーキが大好物でしたって、何なんですかその萌え設定。しかも『ANOTHER』ではとくにアンズ入りケーキがお気に入りだったとランケ大佐に暴露されてもう大変。これはちょっとかわいすぎるんですけど…!


アニメでは、大御所と言われる野沢那智さんの声でさらに萌え度がアップ。悪人時の渋い声がたまらんでした。
「いいんだ。名前など、いらないんだ」
「目的は私なんだろう……その彼の目的は」
あぁ、ステキすぎる……。何度も繰り返して聴いてはうっとりしてます……。


……キャラ語りが一番長いのがこの人ってどんだけ好きなんだ自分。でもこの人のことを思う存分語れてしあわせです……。


■関連記事

(↓アニメ感想ですが、ボナ博士について考察しています。まぁ彼が登場する回はほとんど触れていますが)

[MONSTER]原作・キャラ語り | 23:24:37 | コメント(4) | ▲TOP

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