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この漫画は92年に白泉社から出版された花とゆめコミックス「CAPTAIN RED」に収録されていた読みきりの作品です。今は残念ながら絶版なのですが、古本屋ならもしかしたら置いてあるかもしれません。
「ほんの保管所」さんが記事にされていたので私も便乗してみました。

【あらすじ】
人間の体に入り、人間を中から喰う恐ろしい「虫」。
核戦争のさなかに突如生まれたこの新種は東の国を喰い尽くそうとしていた。
政府と虫によって恋人を殺された男は失意のまま西の国へ渡り、売春をしている少女ユエと出会う。二人は心を通わせるようになるが、虫の脅威は西の国にも広がり……。

救いのない話です。
物語の設定、展開、そしてラスト。あまりにも残酷で、あまりにも哀しい。
間違いなく人を選ぶ漫画であり、だめな人は絶対だめでしょう。
逆にその衝撃の大きさから一気に心を掴まれてしまった私のような読者も多いはず。
核戦争や「虫」のもたらす恐怖という切り口で浮き彫りにしていく人間の業の深さ。この難しいテーマを、短編として一切無駄のない作品に描き上げた作者の力量に脱帽です。


またこの作品の魅力は主人公二人の関係にもあります。
恋人を無惨な形で失い、深く傷ついている男。
体を売りながらも孤独な少女、ユエ。
ふとしたことから男はユエを10年分、買います。といっても体が目的なのではなく、まだたった14歳のユエに売春をさせないためなのですが。 男の名前は最後まで明かされません。ユエからは「お客さん」と呼ばれるだけです。
穏やかでやさしい「お客さん」に反発しつつも惹かれていくユエと、彼女に次第に癒されていく男。
この二人の切ない関係があるからこそ、絶望へと変化したラストの衝撃がよりいっそう増していくのです。


この漫画が絶版なんて本当にもったいない。
ぜひとも復刊してほしいものです。 


ちなみにコミックス表題の「CAPTAIN RED」は紹介した「赤い群集」とは対照的な作品。
海賊とお姫様の王道的ラブストーリーです。そのベタさ加減が気持ちいい。こちらもおすすめです。


 

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核戦争のさなか、東の国で生物兵器開発の際うまれた脅威の新種・人を食う虫。・・・ 2005-03-20 Sun 20:40:19 | ほんの保管所

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