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511キンダーハイムの実験によって感情を忘れてしまったグリマーさんが、絶望する子供を目にして感情を取り戻していくのが今回の話。

【あらすじ】
養護施設の子供たちに慕われ戸惑うグリマー。喜怒哀楽をどう表現すればいいのかわからないという彼は、自分の息子が死んだ時も泣くことができなかったと告白する。
施設の子供たちはグリマーの無実の罪を晴らすため「金髪の女」を捜し始めるが、そのうちの一人、ミローシュがアンナ(ヨハン)に見つかってしまう。
アンナはミローシュに生きる理由を問い、母親のいないミローシュに国境の娼婦街へ行けば母親に会えるとそそのかす。
しかし喜んで駆け出したミローシュが娼婦街で見たものは母親などではなく、残酷な光景でしかなかった。
雨の降る中、グリマーとテンマは橋の柵を乗り越えた所で立ちつくすミローシュを見つけるが、ショック状態のミローシュが狂気を見せたことで二人は愕然とする。
「おまえが生まれてきたのには意味がある」と必死にミローシュを抱きしめるグリマー。彼の目から流れ落ちたのは、紛れもなく涙だった。

グリマーさんには見事に泣かされてしまいました。
このアニメは原作に忠実な作りですが、声、動き、音楽、間……そんなアニメならではの表現が物語をより一層引き立たせていて感情移入せずにはいられません。


「おまえが生まれてきたのには意味がある」
「おまえは誰かに望まれて生まれてきたんだ」

グリマーさんがミローシュにかけたこれらの言葉は自分自身に投げかけている言葉でもあるのでしょう。
自分の本当の名前を知らなければ、自分の本当の親のことも知らない。
そんな彼もずっとこれらの言葉を信じながら生きてきたのかもしれません。
だから母親を知らず生きる望みを失ってしまったミローシュを自分のことのように思い、感情を作ることなく自然に涙が溢れ出たのでしょうね。
グリマーさんが涙を流してミローシュを抱きしめた時、ミローシュの小さな手がゆっくり動き、グリマーさんの背中をぎゅっと掴むところが好きです。


その他で気になった点。
グリマーさんとテンマが子供たちの養護院を訪ねるところでは、原作だと子供たちがニコニコ顔のグリマーさんのスケッチを描いていたというエピソードがあったはずなんですが、カットされてしまったのかな。次の話だっけ?
グリマーさんの笑顔は作ったものだけれど、子供たちにとっては「いつも微笑んでいるやさしいグリマーさん」であることには変わりないというところが好きなのです。


職務として事件を調べる決意をしたルンゲ警部は、さっそくスークの母親の病室を訪れ、金髪の美女のことを訊いています。
アンナを男だと見抜いていたスークのお母さん、すごいなぁ。
刑事の息子はすっかり騙されていたというのに。


最後はアンナについて。
ア、アンナさん……なんてきれいな爪なんだ。ピンクのネイルをしていますよ。
女装も抜かりないですね。スークのお母さんにはバレちゃってましたが。
最近はニナというよりももうヨハンの顔になっていて、妖しい色気をぷんぷん放っています。風に髪をなびかせながらミローシュを見送るアンナの姿は何とも様になっていますね。
また能登麻美子さんの特徴ある声も魅力に拍車をかけています。
この人は声を荒げたり叫ぶ台詞になると声が軽すぎてあまり上手いとは思わないのですが、37話の絵本の朗読の時のように、ミローシュに淡々と静かに語りかけるシーンでは不思議と聴き入ってしまいました。


以下の考察は最終話のネタバレなので、反転してお読みください。↓↓↓

「あなたはなぜ捨てられたの」
「あなたは誰に望まれたの」
「お母さんはあなたが嫌いだから捨てたんじゃないの」
「あなたが生きる理由って…何?」
アンナがミローシュに言ったこれらの言葉。
グリマーさんがミローシュにかけた言葉と同じように、これらもすべてヨハンが自分自身に投げかけている言葉のように感じました。


「ぼくは母さんを見ればわかる」
「それに母さんだってぼくを見ればわかる」
そう信じきっているミローシュを彼はどう思ったのでしょうか。
ヨハンはまだこの時には「母親の選択」の記憶をはっきりと思い出してはいないはずですが、それでもぼんやりと形にならない思いがあったのだと思います。それがそのままミローシュに問う言葉になったと。


喜び勇んで走り出したミローシュを見送るアンナの顔を、アニメのみの人は怖いとか冷酷だとかそんなふうに感じたのかもしれません。
けれど母親の選択の時に、母親が自分と妹を間違っていたかもしれないこと、本当は自分が捨てられたのかもしれないということをテンマに告白したヨハンを知っているから、ミローシュを見つめるアンナの表情がどうしても寂しいものにしか思えません。


グリマーさんがミローシュを抱きしめてくれたように、ボナパルタが幼少アンナに「怪物になっちゃいけない」と言葉をかけてくれたように、ヨハンにもそんな存在がいれば怪物にならずに済んだのでしょうね。

↑↑↑ここまで反転してください。


 

●MONSTERが実写映画化


いや~MONSTERが実写映画になるとはびっくり。
ほとんどのことは未定ですが、原作者の浦沢直樹さんとハリウッドの「ニューラインシネマ」が契約に合意したそうです。
すでに放送しているアニメが素晴らしい出来なので実写映画にそれ以上のものを望むのは難しいと思いますが、「ニューラインシネマ」はあの「ロード・オブ・ザ・リング」の制作会社ですし、ファンを裏切らない映画にしてくれることを期待しています。
できればテンマ役は日本人が演じてほしいなぁ。
舞台もドイツとチェコでお願いします。

[MONSTER]アニメ他 | 22:34:00 | コメント(2) | ▲TOP
■ コメント

* こんにちは~。
「MONSTER」ハリウッド映画化、知りませんでした。
すごいですね~。
実写も面白そうです。
でもあの複雑長大な物語を2~3時間にまとめられるのでしょうか?
3作ぐらいに分けてやるのかな。
そこまでの熱意があるのでしょうかね。

それにそれに、ヨハンの女装は~!?
アニメだからあの程度だけど
実際の西洋人男性の女装となると……うわ、ゴツそう。
なんて変なとこばかり気にしてしまいます。
2005-04-17 日 18:34:48 | URL | きんと [ 編集]

* きんとさん、こんばんは。

もともと「MONSTER」は漫画でも実写のような雰囲気なので、そういう面では映画にしやすそうです。ただ2~3時間でまとめるとなると相当のエピソードがカットされてしまうでしょうね。
ファンとしては3部作で観たいですが、「ロード・オブ・ザ・リング」と違って海外(とくにアメリカ)での一般的な知名度はそんなに高くないと思うのでシリーズ化は無理そうな気が。

ヨハンの女装も気になるところですよね。まーでも実際にはこれもカットされてしまいそうです。漫画やアニメではできても実写ではさすがに無理があるかと(笑)
でもあの双子にはきれいな人をキャストしてほしいですけどね。
希望も不安もいろいろありますが、とにかくハリウッド的な改悪だけはしてほしくないですね。舞台がアメリカになっていたり、ヨハンの名前が英語読みのジョンになっていたりしたら、もうすでにそれは「MONSTER」じゃないですから。
2005-04-17 日 21:48:57 | URL | どんぐり [ 編集]
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