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久しぶりに舞台がチェコに移った56話。プラハの美しい街並み、救いのない絵本の描写と、怖さを醸し出しながらも幻想的な雰囲気に魅入ってしまった回でした。

【あらすじ】
ヴァーデマンから譲り受けた手帳を手がかりにして、テンマはチェコの赤いバラの屋敷に向かう。
その3ヶ月前、ニナとディーターは赤いバラの屋敷を訪れていた。奥の部屋へ足を踏み入れたニナは記憶のショックで気絶するが、人形師のリプスキーに助けられる。創作のためにバラの屋敷へよく訪れていたというリプスキーの部屋には、フランツ・ボナパルタが様々な名で記した絵本があった。彼はボナパルタがバラの屋敷で開いていたという「朗読会」の生徒だったのだ。リプスキーから絵本の話を聴くうちに、ニナはある記憶を思い出す。
そんな頃、赤いバラの屋敷で母親の肖像画の前に一人立つヨハン。火を放ち、すべてを燃やしてしまう……。

「MONSTER」はその展開ゆえにロードムービー的な作品でもあるわけですが、映像化によってその魅力が原作以上に際立っているように思います。テンマがヒッチハイクしたトラックの窓から見える流れるような緑の景色や、ニナとディーターが訪れたプラハでは夕陽で赤く照らされた街並み。どちらも美しく見とれてしまいました。どんなシーンでも決して手を抜かないアニメスタッフの姿勢に感動さえ覚えます。


しかしトラックの親父さんからハンバーガーをもらっていたテンマですが、脱走してからちゃんと食事は取っているのでしょうか。というか脱走してから1日も経っていない?? 脱走時刻は朝くらいだったようですし、テンマも忙しいですな。


久しぶりのニナとディーター。ニナたちが最後に登場したのは確か、47話「悪夢の扉」辺りだったので、その頃まで時間を遡っての登場です。と思ったら、ニナが赤いバラの屋敷で倒れてからさっそく3ヶ月が経過していましたが。


ということはテンマがチェコに入国してから(もしくはグリマーさんと再会してから)脱走するまでが大体3ヶ月ほどだったということでしょうか。(追記:よく考えたらニナたちがバラの屋敷を訪れたのは、ルンゲ警部が屋敷の壁を壊した後でしょうから、テンマのチェコ入国から3ヶ月はありえないですね)
テンマやグリマーさんやスークがてんやわんやと大変だったのに、ニナときたら3ヶ月も人様のところでのんきにしていたとは……。というかニナは3ヶ月も具合が悪かったんでしょうか。3ヶ月経った今もベッドで横になっていましたからね。バラの屋敷による精神的ショックが大きかったのかもしれないけれど、この辺の設定(物語の都合とも言う)はさすがに無理があるような。
テンマに会いたい一心でニナに付いてきたディーターも不憫かも。ニナに付いてきたこと、ディーターは絶対後悔してると思います(笑)
しかもニナさん、3ヶ月もリプスキーさんの所でお世話になってるのっていろんな意味ですごいというしか………。
いや、こんなこと書いていますが、今回のニナはとくにかわいかったと思ってます。


今回初登場のリプスキーさんですが、原作を読んでいた時は「この人ちょっとアレだな……」なんて苦手に思っていました。ごめんなさい。
だけどアニメでは声が付いたせいか、不気味さ(……)が少し消えたようで、冴えない青年ぶり(てか中年?)がけっこうよかったと思います。いや、ニナの人形を作って「ニナ…」と呟いてる彼はやっぱりアレですけど。


久しぶりの女装アンナ。登場したと思ったらリプスキーさんとニナのシーンを挟んだ次の場面ではもうヨハンの姿に。彼が一人せっせと着替えていたことを想像するとシリアスではなくなってしまうので想像しちゃダメです。


今回の目玉はやはり絵本ですね。「なまえのないかいぶつ」以外の絵本、「めのおおきなひと くちのおおきなひと」と「へいわのかみさま」が登場。アニメではどの絵本も絵のタッチや色彩を変えて凝っていますね。「なまえのないかいぶつ」でのニナの淡々とした朗読もよかったけれど、今回のリプスキーさんの朗読も味がありました。
絵本の寓意は人によって色々な解釈がされているようですね。
絵本はどれも救いがなく残酷なラストばかりですが、人間の持つ無知で純粋で愚かなところを不条理に描いたものだと私は思っています。


今回のラストがまた非常に印象的でした。
雨の降りしきる音の中、幼少ヨハンが人差し指を自分の額に指し、次に動く唇のカット。画面が黒くなった後でヨハンが一言「僕を撃てよ」。
次回のヨハンとニナの過去話に期待が高まる巧い手法ですね。来週が楽しみです。

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[MONSTER]アニメ他 | 20:25:14 | コメント(3) | ▲TOP
■ コメント

* こんにちは、snowyです。今更なんですが、この回に出てくる(次の回だったような気もするんですが)絵本・めのおおきなひと くちのおおきなひと の意味が、ずーっと解らなかったんですが、最近何となくこんな意味じゃないかな、と思ったことがありますので、それをどんぐりさんに判定(?)して頂きたいんです。
あの絵本は、めのおおきなひとは悪魔と取引をしなくて、飢えてしまって、結局「あくまととりひきすればよかった」と嘆きます。くちのおおきなひとは悪魔と取引するけど、やがて花園は枯れてしまい、「あくまととりひきなんかしなければよかった」と嘆きます。あれは、「目先の快楽に目が眩んで悪魔に魂を売ればやがてはろくな結末にはならないし、自分の信念を貫いて悪魔に魂を売らなくても、人生の辛さや苦しみに負けてしまい、やがては悲惨な末路をたどることになる。世界と言うのはそどうせそんなものだ」という観念を子供たちに植え付けるためのものなのではないでしょうか。
私はまだまだ全然未熟なので、もしかしたら間違っているかもしれませんが、何かご意見があれば書いて頂けるでしょうか?   P.S W杯の対オーストラリア戦、残念でしたね。私は途中寝てしまって結果は父から聞いたんですが、かなりがっくり来ました。最初一点入れたときは勝てると思ってたのに・・・!!長々とすみません;
2006-06-13 火 16:32:44 | URL | snowy [ 編集]

* snowyさん、こんにちは!
絵本の『めのおおきなひと くちのおおきなひと』についての深いコメント、ありがとうございます。とても素敵な考察で、私なんかが判定なんて恐れ多いです(^^;

あの絵本は、どちらの選択をしても結局は不幸になる、そんな救いのない話ですよね。おっしゃるように、子供たちに狭い視野での固定観念を植え付けることが、ボナ博士の狙いだったと思います。

MONSTERにおけるこの絵本の意味ですが、私は「選択」と「後悔」がMONSTER本編と重なって見えるんです。双子を選択してしまい、後に涙を見せた母親。ヨハンを助けてよかったのか、ずっと苦悩していたテンマ。「ああすればよかった」「しなければよかった」と自分の選択について後悔する姿が、絵本の二人を思わせます。

『なまえのないかいぶつ』や『へいわのかみさま』もそうですが、物語と絵本の内容が密接に関わっているというのが、MONSTERのすごいところであり、面白いところですよね。

ところでオーストラリア戦ですが、今日はずっとため息ばかりついてました……。途中までは1-0で勝てていたのに、終わってみれば1-3だなんて悪夢のようです。次のクロアチア戦は絶対に勝ってほしい……。
2006-06-13 火 22:22:37 | URL | どんぐり [ 編集]

* 返信ありがとうございます!私はボナパルタがどういう意図であの絵本を作ったのか、というところしか焦点を当てていなかったんですが、それをMONSTER全体のテーマに絡めて考えられるなんて・・・。どんぐりさんには本当に気付かせてもらうことが多いです。

そうですね、「選択」してしまったことによる「後悔」と「懺悔」は本編の中の普遍の題材の一つですからね。

本当に丁寧に返答してくださってありがとうございました!
2006-06-24 土 22:44:59 | URL | snowy [ 編集]
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