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ヨハンとニナが再会し、今まで幾度となく登場していた伏線が明かされた回。フランクフルト編から最後の舞台、ルーエンハイム編に移るためのまとめのような回でもあります。
テンマとニナ、ヨハンの三人がそれぞれ「行くべきところ」を信じて歩き出すシーンが印象的。

【あらすじ】
赤いバラの屋敷に連れて行かれたのはヨハンではなくニナのほうだった。屋敷の惨劇を目にした幼い彼女が再び「三匹のカエル」に戻った時、そこにはニナと同じ格好をしたヨハンがいた。ニナは恐怖に震えながら屋敷で起きた出来事をヨハンに話し続けた。そうしていつしかニナの忌まわしい記憶は曖昧になり、ヨハンはニナの記憶を自らの記憶だと思い込んだ。
ヨハンが怪物になってしまったのは私のせいだと自分を責め、自殺を図ろうとするニナ。テンマはそんな彼女に「生きていてくれ」と言い、強く抱きしめる。チャペックはヨハンがボナパルタを殺しに行くだろうとテンマに告げるが、彼も失意のまま護衛の男に殺される。
一方、ニナから真実を聞かされたヨハンは、計画のことなどもうどうでもよくなり、虚無感を抱くようになっていた。
テンマ、ニナ、ヨハン。三人は行くべきところを求めて歩き始める……。


一枚の絵葉書を手に、山あいの小さな街に降り立つルンゲ。このルーエンハイムという街で、何かが起ころうとしていた。

ニナがヨハンに言った本当に怖い話。それはニナにとっての恐ろしいこと。バラの屋敷に連れて行かれたのはこの自分。ヨハンではなかった。
残酷な事実に絶望するニナの悲痛な叫びが、能登さんの演技では迫力不足だったのが残念。自殺さえも口にしたニナの苦しみをもっと強く表現してほしかった。
ただ、バラの屋敷であったことを自分が体験したように言うヨハンに対して「違う」と繰り返すところや、「あたしには、撃てなかった」と小さく呟き、泣くのをこらえるような声音にはぐっと来ました。
「なまえのないかいぶつ」の朗読など、この人は静かで抑えた演技のときに声の良さが出る気がします。


ニナの話を聞いて、笑っているようにも見えたけれど泣いていたようにも見えたというヨハンの顔。漫画でもアニメでもその表情は見られないけれど、どんな顔をしていたんだろう。感情を出さないヨハンだから、ニナの台詞だけでなく実際に見てみたかった。


自殺を吐露したニナをテンマが抱きしめるシーンは原作以上によかったです。ニナを強く抱きしめるテンマの仕草も、ニナを失うのが怖いテンマの必死な声も、テンマの心情を語るような音楽も。


一見するとまるで告白シーンのようですが、テンマがニナに対して抱く感情は、恋愛感情……ではないでしょうね。
テンマにとってニナは、仲間、同志、そういったもの。
医者としてヨハンを助けてしまったこと、その助けた少年が怪物だと知りヨハンを追っていること、そんなテンマの抱える葛藤をすべて知ったうえで「あなたは悪くない」と言ってくれた人だから。そしてヨハン追跡の孤独な旅を唯一共有している人だから。テンマにとってニナはただ一人の理解者。
また、それはニナにとっても同じはず。二人ともお互いがいたから孤独に打ちのめされることなく、心が救われている部分もあるのでしょう。


ペトル・チャペックが護衛の男に殺されるシーンでは、前回66話で幼いヨハンに殺された夫婦のシーンと同じ曲が。どちらも儚く虚しいシーンですが、このことで前回の「おかえり」と今回の「ただいま」が二つで一つの話というような印象を抱きました。アニメの「MONSTER」は音楽自体が素晴らしいのですが、演出としての使い方も洗練されているところが好きです。


ニナから本当のことを聞かされたヨハンが、急に夢から覚めた理由について。
バラの屋敷に連れて行かれたのは自分ではなかったと知ったヨハンが、どうしてそれを知ったとたん、企てていた計画さえも捨ててしまったのか。


ミュンヘンの図書館で絵本の「なまえのないかいぶつ」に再び出会い、チェコの旅で子供の頃の自分を徐々に取り戻しつつあったヨハン。しかしニナの告白によって、それまで固まりつつあった自分という存在が脆くも崩れてしまった。
その固まりつつあった記憶というのは、511キンダーハイムで録音されたという自分自身の声のテープを聴いたことによるものでしょう。(第48話「一番怖いもの」参照)
実際にバラの屋敷に行ったわけではないのだから、記憶というよりはぼんやりとした存在証明のようなものでしょうが、これを失ったことが理由のひとつになると思います。


以下は最終話のネタバレです。反転して見てください。↓↓↓
けれども最大の理由は、ニナの告白によって、ニナが連れて行かれた時の記憶――母親に選択されてしまったあの記憶を鮮明に思い出してしまったからでしょうね。ヨハンを怪物にしたのがこの母親の選択なら、完全な自殺に追い込むのもまたこの母親の選択だなんて因果なものを感じます。
↑↑↑ここまでネタバレです。


そのほか箇条書き。

  • 前回の終わりと今回の冒頭に登場した、ヨハンを執刀する若きテンマとあの日の夜の幼い双子を交互に映した回想シーン。この場面で胸がいっぱいになりました。「大丈夫だ、頑張れ」「僕が…助けてやる!」(原作微妙にネタバレ→)テンマ先生、かわいそうな双子を助けてあげてー!と観るたび思ってしまいます…(←ここまでネタバレ)
  • 壁のない真っ暗な部屋に何日も閉じ込められるのってけっこう拷問ですよね…。いくら食事は用意されているといっても、外から悲鳴が聞こえてたとか怖すぎる。ニナもよく閉所恐怖症にならなかったな…ってヨハンがいたからそれさえも忘れることができたってことなんでしょうけど。
  • 銃を頭に向けたままのニナにかけるテンマの言葉がすごくやさしく、先生らしくてよかったです。「そう……そうだ、落ち着いて……」「よし……いい子だ」 ……いい子だ……! ニ、ニナがちょっとうらやま(ry

次回はもうルーエンハイムですね。ああもう本当にクライマックスなんだなあと実感。9月で終わりですからね…。
最近2週遅れの感想になっちゃっているので、もうちょっと早く書けるように頑張ります。

[MONSTER]アニメ他 | 20:55:48 | コメント(0) | ▲TOP
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