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人間は感情をなくすことはできない。ずっと探し求めていたものをようやくつかむことができたグリマーさん。彼の言葉と涙に心を打たれました。

【あらすじ】
ついに再会を果たしたテンマとルンゲ。ルンゲはボナパルタの居場所をテンマに告げ、「すまなかった」と言葉を残して、ロベルトのいるホテル・ベルクバッハへと向かう。
ニナとギーレンはテンマの助けで町から逃がれてきた人々に警察への連絡を頼み、テンマが向かったというホテル・フェアシュテックへ向けて走りだす。
そのフェアシュテックで篭城していたグリマー、ボナパルタらは、向かいの建物から銃撃を受ける。意を決して外に出たグリマーは、向かいの建物に立てこもる男達に今していることの意味を強く問うが、町の娘が目の前で殺され、激しい怒りに駆られてしまう。
男達を倒し、自らも深手を負ったグリマー。超人シュタイナーではなく自分の意志でやったのだと駆けつけたテンマに話した彼は、今になって自分の子供が死んだことが悲しいと語り、静かに息絶える。己の過ちの重さを思い知ったボナパルタはただ泣き崩れるしかなかった。

降りしきる雨が醸し出す陰惨な空気、ルーエンハイムの町が陥った異常な恐怖、テンマとルンゲ警部の再会と和解、グリマーさんに駆け寄った女の子の無惨な死、グリマーさんの怒り、叫び、涙、言葉、ボナパルタの心からの後悔。どのシーンも手抜き一つない素晴らしい作りでした。丁寧な作画や演出、場面の一つひとつが生きる音楽と、このアニメの良さが存分に味わえる回だったと思います。


今回はグリマーさんがメインの話ですが、それは後にしてまずはルンゲ警部について。
テンマを犯人と決め付けていた頃の勘違いぶりはどこへやら、ルーエンハイムに入ってからのルンゲ警部はとにかく格好良いです。テンマに後ろ姿で謝罪するシーン、ライフルを構えてロベルトのいるホテルに進入するシーン。どちらも格好良すぎてメロメロですわ。
とくにホテルに進入する時にうっすらと汗をかいていたところ、敵に惑わされずに銃を容赦なく撃ち、相手の腕を踏みつけて口に銃口を向けるところなど、アニメ独自の細かい描写がよかったです。


ソーセージ屋の女の子はグリマーさんと同様、死んでしまうとわかっていてもやっぱりそのシーンになるととてもつらかったですね。せっかくテンマに会えたのだから、あの時一緒に付いていけば死なずに済んだかもしれないのにと思うと…。
ただこの人は、アニメではエルザと名前が付いていたり(エンドロールで確認)、原作より美人さんに描かれていてスタッフからもひいきにされていましたね~。


アニメだけのシーンといえば、物音(というか奥さんを殺された男性の泣き声)に突然銃を構えたテンマに驚いたこの女の子に、「しー」と人差し指を口に当てる仕草をしたテンマがめっさかわいかったです。やー、いいものを見せていただきました。萌えー。


それはともかく。多くの人が涙したと思われるグリマーさんの最期のシーン。
私も例にもれず泣いてしまいました。アニメでこのシーンを最初に観た時にはじんわりと、巻き戻して観た時にはもう目が熱くなって涙をぽろぽろと流していました。
話の展開はわかっているのに、これほどまでに感情移入できるとは。グリマーさんの悲しみを見事に演じきった田中秀幸さんの演技力、グリマーさんの言葉が心にしみわたるように流れた音楽。すべてが秀逸で、のめり込んで観ることができました。


とりわけよかったのが、グリマーさんの「人間は感情をなくすことはできない」の言葉の時に映し出されたボナパルタの表情。このシーン、原作ではボナパルタに特にクローズアップするということはなく、あくまでもグリマーさんの言葉がメインでした。
けれどアニメでは、グリマーさんの言葉に乗せるようにボナパルタの悲しみに満ちた表情を映し出すことによって、グリマーさんの言葉がそのままボナパルタにも通じるのだと思わせる、効果的な演出になっていました。


双子の母親に名前などいらないと冷たく言い放った以前のボナパルタは、まったく感情を見せず、感情なんてないようだった。けれども、(次回72話ネタバレ→)双子の母親を愛し、双子の兄妹を愛し、(←ここまでネタバレ)故郷のルーエンハイムで暮らすようになってから、ボナパルタは変わることができた。グリマーさんのように自分の中にもある人間らしい感情に気づくことができたから。
人間は感情をなくすことはできない。
このグリマーさんの言葉をあの中で一番身にしみて感じていたのがボナパルタだったのでしょう。


実験によって別の人格が現れ、暴力性を持った子供達はほとんどが自殺したそうですが、なぜグリマーさんだけは死を選ばなかったのか。そして、なぜ感情を取り戻すことができたのか。


第49話「一番残酷なこと」で孤児のミローシュにかけた言葉を、グリマーさんはそれまでにもずっと心に思っていたのだと思うのです。自分が生まれてきたのには意味がある。その思いがあるから、グリマーさんは511キンダーハイムのことをずっと調べ続けていたのでしょう。実験のことを明るみにしたいという気持ちもあるのでしょうが、自分自身のルーツを知りたいという思いがグリマーさんの原動力だったのではないかと。
そんな風に目的・希望を持っていたグリマーさんだから、ほとんど自殺したという子供達や、今「完全な自殺」をしようとしているヨハンと違って、虚無感に囚われることなく、自殺という選択をしなかったのでしょう。


感情を取り戻すことができたのは、やはり様々な人達との出会いがあったからでしょうね。
511キンダーハイム時代のココアの少年との約束(47話「悪夢の扉」)、別れた奥さんや死んだ子供の存在、自分自身の境遇と重ね合わせた孤児のミローシュとの出会い。
そして何よりも、憎むべき存在だったはずのペドロフさん(41話「511の亡霊」)やボナ博士の変化を目の当たりにしたことが大きな理由になると思います。
名前を奪い、感情を奪った彼らの行き着いた先は、実験で得ようとしていたものとはまったく相反するものだった。その事実が、グリマーさんを目覚めさせる要因にもなったのではないでしょうか。

[MONSTER]アニメ他 | 00:06:05 | コメント(5) | ▲TOP
■ コメント

* わたしは、アニメは見てないけど
コミックは全て読みました!
2016-11-30 水 23:00:33 | URL | ルフィ [ 編集]

* コメントありがとうございます!
原作に忠実な作りなのでアニメもおすすめですよ~!
2016-12-03 土 17:14:53 | URL | どんぐり [ 編集]

* 進めていただきありがとうございます
アニメは今yotubegで見ています
2016-12-10 土 00:08:17 | URL | ルフィ [ 編集]

* わたしは、実はまだ子供ですが
モンスターはとても面白いと思いました。
家に、マスターキートンもあったので、読みました。やはり面白かったです。また、20世紀少年
も、原作で読みたいです。モンスターの最終巻ですが、Dr,テンマがヨハンをもういちど助けたし、
ニナも普通のくらしなれたのだから、ヨハンは、どのような変化があったのかなと思います。
最後のヨハンの正確な行方がとてもきになります
2016-12-10 土 00:32:45 | URL | ルフィ [ 編集]

* ルフィさん、こんにちは!
MONSTERのアニメは原作の再現度が凄いですが、音楽や声など原作にはない良さもありますね。

ヨハンの行方は今でも気になります。あの後母親に会って名前を聞き、穏やかな暮らしをしていればいいなぁと思います。
このブログでも色んな記事で考察しているので、読んでいただければ嬉しいです。
2016-12-17 土 17:48:24 | URL | どんぐり [ 編集]
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