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過去に登場したいくつもの伏線が収束する回。雨のルーエンハイムで一人ひとりの思惑が交錯していきます。

【あらすじ】
激しい死闘を繰り広げるルンゲとロベルト。ロベルトが何者なのかを訊いたルンゲに、ロベルトはある記憶を話し始める。彼はグリマーの語った511キンダーハイム時代の思い出に登場する、グリマーと約束を交わしたあの少年だった。途中形勢が不利になるものの、逆転に成功したルンゲはロベルトに銃を突きつける。
ルンゲが赤いバラの屋敷で見つけた「怪物のラブレター」は、ボナパルタが双子の母親への恋心と悔恨を書き綴ったものだった。バラの屋敷の惨劇は、双子の母親に恋をしたボナパルタが彼女と双子を助けるために引き起こしたのだった。
ニナとギーレンはボナパルタが絵を描くのに使用していた「吸血鬼の家」に足を踏み入れる。双子ばかりが何枚も描かれた未完成の絵を見て、不意に幼少の頃の記憶を思い出すニナ。記憶はバラの屋敷から戻ったニナと三匹のカエルに一人で待っていたヨハンの当時のやりとりだった。この時と同じようについ先ほどもこの絵を見て泣いていたというヨハンを思い、ニナはある決意をする。

ルンゲ警部とロベルトの壮絶な戦い。
いつも無表情のルンゲ警部だけれど、孫のことをロベルトに突かれて動揺する彼は、本質のところではやはり人間らしい人間なんですね。
そしてロベルト。ここへ来て彼の正体がわかります。第47話「悪夢の扉」での伏線がロベルトにつながる見事な構成。普段はコワイウザイキモイなロベルトですが(笑)、ココアの話をする時だけはやさしい目をしていました。もしグリマーさんと会って記憶を取り戻すことができたのなら、終わりの風景に固執することもなかったのかもしれません。


ボナパルタが双子の母親への想いを書き綴った怪物のラブレター。
「一番罪なことは人の名前を奪い去ること。名前を取り戻そう。君に名前を返そう。君の名はアンナ。今はただ悲しい……悲しい……悲しい……悲しい……」
この手紙で、双子の母親も洗脳によって名前を奪われていた一人だということがわかります。アニメでは「悲しい……」の部分と合わせて細かいカットがなされ、よりボナパルタの悲しみを印象づけていました。


双子の母親への恋心を自覚した瞬間、計画を放棄し、彼女と双子の存在を実験の関係者から隠すために赤いバラの屋敷の惨劇を引き起こしたと告白したボナパルタ。
それまで静かで弱々しい口調だったのに、テンマに振り返り一言「それだけだ」と言った彼は、迫力さえも感じさせました。双子の母親へ突然抱いてしまった恋心も、計画より恋を優先し彼女と双子を助けるために多くの人間を殺してしまったことについても、こればかりは後悔してはいないのでしょう。ボナパルタにとっては双子の親子三人のほうがずっと大事だったのだから。


双子がリーベルト夫妻とともにテレビに映っているのを見て、たまらずリーベルト夫妻の家へ向かったボナパルタのシーン。第57話「あの日の夜」でも出てきましたが、ボナパルタはただ双子に会いたかっただけなんですよね。そしてヨハンはただボナパルタ=怪物が怖かっただけ。ボナ博士の心情、ヨハンの心情、どちらもわかるから切ないです。
(次回73話ネタバレ→)せめてボナ博士の「怪物になんかなっちゃいけない」という言葉がヨハンにも伝わっていたら、ボナ博士はもう怪物ではないことがわかったかもしれないのに。ああ……切ない。(←ここまでネタバレ)


今回の話で一番難解だったのが、後半まるで何かに取り憑かれたかのようなニナの言葉だったと思います。上のあらすじにも書きましたが、あれは赤いバラの屋敷から逃げてきたニナと、ニナと同じ女の子の格好をして三匹のカエルで一人待っていたヨハンのやりとりです。ニナとヨハン、どちらの台詞なのかわかりづらいので、下に書き出してみました。

ニナ「ただいま」
ヨハン「おかえり」
ニナ「あたしね……怖いものを見たの……。とってもとっても怖いもの……。たくさんの人が死んでいったの……。赤いバラの屋敷……みんなお酒を飲んだの……。そうしたら…そうしたら……みんな苦しんで折り重なるようにあたしの目の前で……!!」
ニナ「お母さんはどこ……?」
ヨハン「ごめんね……」
ニナ「何をあやまってるの?」
ヨハン「あの時……」
ヨハン「二人で生きていかなくちゃ……二人で生きて……」
ニナ「なんで泣くの……? なんで泣いてるの? 泣かないで……!! 泣かないで!! 泣かないで!!」

ヨハンはついさっきまであの時みたいに泣いてたというニナの台詞から推測しました。たぶんこれらの台詞は記憶のまま子供の頃のものだから口調も幼いのですね。
ヨハンが涙を流してニナに謝っているのは、自分ではなくニナがバラの屋敷に連れて行かれてしまったからでしょうね。自分の代わりに怖い思いをさせてしまったことを謝っているのでしょう。
(最終話ネタバレ→)とくにヨハンは母親に間違われたかもしれないと疑念を抱いている。ニナと同じ格好をさせられて名前を呼ばれることもなかったから、母親が自分を“ヨハン(男の子)”だとちゃんと認識していたかどうかもわからない。結果的に連れて行かれたのはニナのほうだったけれど、本当だったら自分が連れて行かれてもおかしくなかったと思っているのですね。ヨハンの「あの時……」という台詞は母親の選択のことでしょうから。(←ここまでネタバレ)


さらに、ニナとは別に母親が連れて行かれるのを止めることができなかったからというのもあるのかもしれません。(最終話ネタバレ→)ニナが帰ってきた時に母親がいなくなっていることから、母親もあの後別に連れて行かれてしまっているはずです。(←ここまでネタバレ)


どちらにしろヨハンはニナに対して罪悪感を覚えていたのだと思います。こうして見るとヨハンは繊細で優しい子だったのでしょうね。人一倍優しいから、自分だけ助かったことを悔やんでニナに泣きながら謝って。
双子の記憶が入れ替わったのは(正しくはニナは記憶を忘れ、ヨハンがニナの記憶を自分のものと思い込んだ、ですが)、この罪悪感とニナへの負い目が最大の理由だった気がします。怯えて震えているかわいそうなニナの話を聞き、屋敷で体験したニナの中の怪物を全部背負った結果生まれたのが、怪物としてのヨハンなのでしょう。


生まれながらに優れた頭脳を持つヨハンなら、この時ニナに催眠術のようなものをほどこして記憶を忘れさせたとしてもおかしくはなさそうですし。
第67話「ただいま」でニナがヨハンを撃てなかったのも、ニナの中の怪物をヨハンがすべて引き受けてくれたのがわかったからですね。


それにしてもボナパルタの絵を見て泣いていたというヨハン。彼はどんなことを感じ、どんなことを思って泣いたのでしょう。ヨハンもあの絵を見た瞬間、ニナと同じように二人のやりとりを思い出したのでしょうか。(最終話ネタバレ→)そして双子の母親に選別された時のことを鮮明に思い出したのだろうか。(←ここまでネタバレ)
ボナパルタの気持ちは彼に伝わったのでしょうか。もう怪物ではなくなり、このルーエンハイムで双子のことを思いながら過ごした彼をヨハンはどう思ったのでしょうか。
子供の頃も今も、ヨハンが涙を見せる、あるいは悲しそうな表情を見せる時は具体的に描かれず、ニナの言葉を通してのみなので、想像するしかないのだけれど……ヨハンの泣き顔……見てみたいです。かわいいだろうな……(オイ)

[MONSTER]アニメ他 | 00:23:32 | コメント(0) | ▲TOP
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