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ずっとやってみたかったキャラクター語り。アニメ感想で書き散らしたことと重なるところもありますが、まとめの意味合いもあるということで。逆に考えが変わったものもあったりします。


↓↓↓以下はストーリーのネタバレですので、ご注意ください。


【天馬 賢三/ケンゾー・テンマ】


主人公。誰もが認める天才脳外科医。神奈川県横浜市出身、1958年1月2日生まれ(『ANOTHER MONSTER』より)。
無実の罪を着せられながらも怪物を生き返らせてしまったことに苦悩し、ヨハンを追う。事件後は「国境なき医師団」(MSF)に参加。


MONSTERで一番好きなキャラクターです。知的で温厚、天才脳外科医として名を馳せても決しておごることのない真面目な人となり。他人を否定せず、傷ついた人々を癒していく大きな包容力。
暗く重い物語にあって、テンマというキャラクター自体が一筋の光のような存在なのではないでしょうか。


そんなテンマの良さを味わえるのが、時折挿入される人情話。
これらのエピソードは一見、物語の本筋から脱線しているようにも見えますが、誠実で温かいテンマの人柄をじっくり描いていったからこそ、彼の最後の行動も心から納得できるのでしょう。
そしてその丁寧な描写があればこそ、最後の決断に至るまでの葛藤がより深いものになっているのだと思います。


テンマがヨハンの殺害を決意したのは罪の意識から。
医者として正しくあるためにした行為が、怪物をよみがえらせるという結果を生んでしまったこと。
憎しみを吐き出しただけの何気ない言葉が、その怪物に殺人を犯させてしまったこと。
それらがヨハン殺害へと彼を駆り立たせるのでしょう。


けれどもそれは、ヨハンを執刀するきっかけともなった「人の命は平等」という信念と矛盾してしまうことでもあります。
殺さなければならない。だけど殺したくない。
そんな苦悩を抱きながら、それでも人を助けることを選んだ彼が私は大好きです。


その選択について。
物語の終盤、ルーエンハイムで思いも寄らない人物からヨハンが撃たれた後、ずっと座り込んでいたテンマ。彼の脳裏には様々な思いがよぎっていたのでしょうね。
それでもヨハンを救う決意をしたのは、結局最後の最後で撃てなかったことと、ニナに「あなたは間違っていない」と許されたからですが、何よりも命の平等を貫くためでしょう。


私はさらにもうひとつ「終わりの風景」も理由に挙げられるのではないかと思っています。
「終わりの風景」でヨハンの孤独・絶望を共有したことで、テンマは初めて本当の意味でヨハンを理解したのではないでしょうか。彼が怪物などではなく、ただの人間でしかないということを。
ラストの病室でヨハンを人間として接しているのも、その証しだと思うのです。
(終わりの風景に関する考察はアニメ感想にあります)


ところでファンの間では意見が分かれていることといえば、本当にカンニングしていたのか否か。
私はカンニングしていた派です。
テンマの性格を考えたら不正を働くなんてしそうにないけれど、そもそもギーレンさんのカンニングを見ることができたのも彼の答案を盗み見しようとしていたからではないのかなと。あの距離じゃ本当に答えを見ることができたのかは不明ですけどね。
ただギーレンさんのほうはテンマが本当にカンニングをしていたのではなく、軽蔑されていたと思い込んでいた自分を傷つけないための方便だと思っていそうな気もしますが。


【追記】


なぜテンマはヨハンの命を狙うのか。
上記で「テンマがヨハンの殺害を決意したのは罪の意識から」と書きましたが、今は単にそれだけではないような気がしています。テンマとニナ語りで書いたようにニナへの思いなどももちろんあるのでしょうが、それはきっかけに過ぎないだけ。彼を駆り立てる一番の理由はもっと別のところにあると思います。


「あんな奴、死んだほうがマシだ!!」
この言葉を聞いていたヨハンは、親に恩返しをするかのようにそれを実行しました。ハイネマン院長らの死は、テンマの憎悪がもたらしたものです。その事実を知った時、テンマには、己の愚かさ、醜さがヨハンの中に映って見えたのではないでしょうか。アンナと同じように、ヨハンがまるで鏡に映った悪魔であるかのように見えたと思うのです。


テンマにとって、ヨハンは己の弱さを突きつける負の存在であり、消してしまいたい影のようなもの。自分の弱さを許せず、直視できなかった彼は、ヨハンを殺害する以外にもう何も考えられなかったのでしょう。


そのヨハンの命をもう一度救うことで、ようやく自分の弱さ、愚かさを受け容れられるようになる――。
それが『MONSTER』におけるテンマの物語なのだと思います。


■ちょっと萌え語り


えへ、真面目語りの後は不真面目な萌え語りです。


初期と後期の変貌が激しいのがテンマ。初期(と最後)の柔らかい雰囲気も良いですが、だんだん身なりや表情が荒んでいけばいくほど、男の色気が醸し出されていくのがたまりません。ぶっちゃけエロいです。萌えます。
で、どんどん精悍になるのに「撃たなきゃ!!」とか「本当にごめんね」とかときどきやけにかわいい言葉遣いになるそのギャップも○。
「格好良い」と「かわいい」、二つの形容が同居しているのがテンマの素敵なところです。


かわいいといえば、時折見せる無防備な表情がまたすごいです。眉間にしわをよせて硬い表情をしていても、何かの拍子にふと現れる素顔がとんでもなくかわいいのですよこれが。
たとえば原作7巻、ライヒワイン先生に「あんた見てるとリヒァルトを思い出すよ」と言われた時の一瞬の表情とか、チェコでのグリマーさんとのお別れの場面で「またどこかで!」とピクニックの約束をした時とか、もうそれなんて犬?ってくらいのかわいさ。むしろかわゆさ。


さらにテンマといえば料理です。作中、肉じゃがやら親子丼やら手料理を披露してくれるたびに登場人物たちの信頼を得、読者(視聴者)の心をもわしづかみ。
これに萌えずに何に萌えろというのでしょう。
やさしくて意志が強いうえに何でもこなせちゃうテンマ先生にメロメロです。


……って記事の最初と最後で文章の温度差が激しくなってもうた……。いやいや、それだけ彼の魅力がすごいってことです。

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[MONSTER]原作・キャラ語り | 20:36:47 | コメント(2) | ▲TOP
■ コメント

* こんばんは! キャラクター語り、わ~素敵です! 私も語るのが夢ですvが、まだそこまで余裕がありません(笑)。

いやしかし、下の「ヨハンとニナ」のイラストも美しいですが、またテンマ先生が素敵ですねv(^-^)

『ANOTHER MONSTER』を買ったはいいけどまだ読んでなくて、先生が神奈川県横浜市出身とは思いませんでしたーv
私もテンマが一番好きですvっていうか、ヨハンやニナの気持ちになってテンマを好きvというのに近い感じです(笑)。

MONSTERはどのエピソードも必然であって、最後の最後、答えを出すテンマの心の内を物語っているのですよね。

>「終わりの風景」でヨハンの孤独・絶望を共有したことで、テンマは初めて本当の意味でヨハンを理解したのではないでしょうか。

まさしく! それをヨハンが「テンマだけに求めた」ということがすごい物語でしたね。誰だって弱い人間で、そんな自分を知ってもらいたい。見て欲しい、理解して欲しい、愛して欲しい。そんなヨハンの心の叫び声が聞こえるようです。

テンマって誰にでも愛されてるじゃないですか。そんな愛に溢れた人が、自分だけを見つめる幸せって、あったように思う。やっぱり、どれだけヨハンが愛に餓えていたかですよね。「ぼくを見て!」子供がわざと悪さをして親の気をひこうと一生懸命になっている様子に似ている(笑)。

>本当にカンニングしていたのか否か。

そんな話題が!?(笑) 知りませんでしたーv 私も「カンニングしていた派」ですよv

しかし、やさぐれていくエロテンマには激しく同意です!!(≧▽≦) あの無精髭がたまらんv(笑)
しかもいちいち可愛いv 料理も上手v なぜか「妻に逃げられた男」の心をがっちりつかんじゃってます先生!!

私、よく言うんです。MONSTERは「表のアイドルDr.テンマ」と「裏のアイドル・ヨハン」の物語だと(笑)。
これだけ愛し愛される人物というのも珍しい。そこかしこで元患者によるファンクラブがありそうです……(笑)。
2006-02-03 金 22:35:17 | URL | yuki [ 編集]

* yukiさん、こんばんは。さっそくの熱いコメントありがとうございます!

『ANOTHER』まだ読まれてないんですね。出身地以外にも、幼い頃のことから学生時代のことまで、テンマが日本でどう過ごしていたのかも詳しく書かれているのでオススメですよ~。

>ヨハンやニナの気持ちになってテンマを好きv

うあぁ、わかりますわかります、私もそうなのかもしれない…。だから三人一緒のところを妄想するのが好きなのかも。先生、もっと双子を大切にしてあげて!って感じで。

>見て欲しい、理解して欲しい、愛して欲しい。そんなヨハンの心の叫び声が聞こえるようです。

ぐぉっこれ次のヨハン語りで書こうとしていたこととほとんど同じですよ! 文体までそっくり(笑)
でも本当にそのとおりだと思います。ヨハンがとくにテンマに執着したのも、テンマが多くの人に慕われているからというのもあるんですよね。
殺すためとはいえ、そんなふうにみんなに愛されている人間が自分を追ってくるのを望んでいたと……それだけヨハンの孤独も深いということですけども。

yukiさんもカンニングしていた派ですか! いや~ネットを見てもけっこう意見が分かれているみたいですよ。むしろカンニングしていない派のほうが多いような?

やさぐれエロテンマ(笑)に同意していただけて嬉しいです! 髭とか目つきとかたまらんですよね…! それなのにかわいいってもう反則です。

>「妻に逃げられた男」の心をがっちり

そういえば、周りの男どもはみんな逃げられてますね……。すごい率です。みんな色々と濃い人たちばかりだからでしょうか。

>MONSTERは「表のアイドルDr.テンマ」と「裏のアイドル・ヨハン」の物語

おお、アイドルですか(笑)
ヨハンはもとより、テンマもカリスマ性はすごいですもんね。人を惹きつけるという意味でもこの両者は天才です。
元患者のファンクラブ、本編に出てきた以外でもホントにたくさんありそうですね。それに闇社会でもヨハンのファンクラブがこっそりありそう。(裏で隠し撮り写真が出回ってたりとか…!)

それではコメントありがとうございました。
yukiさんの考察も楽しみにしています!
2006-02-04 土 00:21:15 | URL | どんぐり [ 編集]
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