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テンマ、ヨハンときたら次はもちろんニナですよ。
↓↓↓以下はストーリーのネタバレですので、ご注意ください。


【ニナ・フォルトナー/アンナ・リーベルト】


ヨハンの双子の妹。チェコ出身。幼少時代にヨハンが殺人を繰り返していたと知り兄を銃で撃つが、ショック状態となった彼女はやがてフォルトナー夫妻に引き取られることに。しかし二十歳の時にその育ての親もヨハンに殺され、兄の凶行を食い止めるべく大学を休学、追跡する。事件後は大学を無事卒業し、弁護士を目指して奮闘中。


並み居る個性的なキャラたちと比べると、やや印象が薄いように感じるニナ。
浦沢作品おなじみのかわいい容姿、聡明で合気道も得意と文武両道に秀でる彼女が、運命に翻弄されるも懸命に生きる姿はもちろん悪くはないのですが、その清らかさゆえに他の一癖も二癖もあるキャラたちの前にはどうしても霞んでしまうんですね。


もう一人の女性キャラであるエヴァはそれはもう欠点だらけですが、それがかえって人間味のある印象深いキャラになっているのに対して、ニナはそつがなく、これといった欠点がないのが逆に欠点となってしまっている気がします。


が、ひとたびテンマやヨハンと並ぶとぐんと光って見えてしまうのがニナの面白いところ。
ヨハンを殺そうとしながら、一方で自分の中の闇に怯え、最後にはテンマの苦しみとヨハンの孤独を理解するニナ。テンマ側の人間であると同時にヨハン側でもある立ち位置が彼女の良さなのでしょう。そもそもあの時ヨハンを撃たなければ、三人が出会うこともなかったわけで。
テンマとヨハン、二人を許すところがニナの一番の魅力であり、この物語において彼女の最大の存在意義だと思っています。


そのエピソード、ルーエンハイムでヨハンを許す場面について。
「世界中にあたし達二人だけになっても……あなたを許す……。それがあたしの……あなたへの……」
この台詞に続くのは多分、「償い」。
ニナはヨハンに許しを与えるという形をとりながら、一方で許しを求めてもいるわけです。


許すというのは、ヨハンの犯してきた罪を許すということ以上に、ヨハンの存在を受け容れるということです。絵本の『へいわのかみさま』に登場する神様と鏡に映った悪魔のような表裏一体の関係ではなく、お互い別の人間として認めあうこと。


ヨハンは記憶も怪物もすべて一人で背負ってくれていたのに、何も知ろうとせずに彼を殺そうとした自分。彼を受け容れず理解しようとしなかった自分。ニナはそれを悔いているのでしょう。あの「許す」という言葉にはそんな思いが込められているのだと思います。
ニナは言葉で、テンマは行動で。
怪物の連鎖を断ち切るには、「許す」以外にないのかもしれません。


ところで、天才ぶりはヨハンのほうばかりが強調されているけれど、彼女も充分すごいですよね。
三匹のカエルから車で連れ去られたのに、あの幼さ(6歳くらい?)でちゃんと道のりを覚えて三匹のカエルに一人で帰ることができたり、長く大学を休んでいたのに優秀な成績で卒業できたり。将来は間違いなく売れっ子弁護士として活躍しそうです。


美人で頭脳明晰、そのうえ合気道も強いとくればそれだけでも羨ましいくらいですが、テンマにもヨハンにも大事にされて、そういう意味でもものすごーくおいしいキャラですよね。ニナさん、勝ち組すぎ。


■ちょっと萌え語り


記憶を思い出すにつれてヒロインらしくないホラー顔をたびたび見せてくれるのでどうにも不安だったニナ。それでも最後は明るい笑顔を取り戻してくれてホッとしました。やっぱりニナは笑顔のときが一番かわいいです。なので上の絵も笑顔で。
ちなみに絵は事件後のニナ。だからちょっとだけ?大人っぽいです。(本当は原作のようなかわいいニナが描けなかっただけ……)


ニナ関連の好きなシーンもだいたい笑ってるものが多いです。
カールに振られたロッテを励ますシーンの「悪いことはそんなに続かない……続けさせちゃいけない。ね……」とか、図書館炎上後、ディーターに言った「おいしいもの食べると元気になる」とか。
上の「ね……」なんてこれで完全にロッテ落ちたなってくらいにかわいかった……。さすがの女装アンナさんもあののほほん笑顔は作れまい。


こうして考えるとニナもけっこう癒し系ですね。テンマの癒しパワーがすごいのでこれも霞んでしまいがちですが、彼女もいろんな人を癒してます。
ロッテもそうだし、アイシェ(トルコ人街焼き討ち事件)、ロッソさん(五杯目の砂糖)、リプスキーさん……それにテンマとヨハンももちろん中に入るかな。
だけど同じ癒し系でもテンマと違うのは、時々楳図顔になったり、ギーレンさんの首を絞めたりすること……。実は油断のならない女、それがニナ。


【追記】


ニナの場合、絵柄そのものは原作8~9巻の頃のニナがいちばん透明感が感じられて好きなんですが、アニメ18話「五杯目の砂糖」を観返していたらニナがかわいくてかわいくてしょーがなくなってしまった(笑) これはもうニナのための回。ロッソさんとの関係も含めて萌えます。そういえばロッソさんもニナは笑顔のほうがいいって言ってますね。


しっかし、ウェイトレスの住み込みのバイトを始めたとたん、あんなにお客さんを呼び込めるようになるって普通にすごいです。行列ができるほどって、ニナたんはどんだけかわいいのか。アニメ独自の、お皿運びの練習シーンなんて仕種がキュートでたまりません。
能登麻美子さんのやさしい声もニナの魅力に大きく貢献していますよね。癒される…。


あんな調子で、リプスキーさんだけじゃなく、ドイツとチェコの各地でいろんな人を釘付けにしてたんだろうなあと思うと、ある意味罪作りな子かも(笑) 本人はヨハンのことで頭がいっぱいで、周囲のことまで気が回らないだろうから余計にね。トルコ人街焼き討ち事件の時には娼婦のふりまでしているし、ヨハンと合わせてつくづく魔性の双子だと思います……。


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[MONSTER]原作・キャラ語り | 20:52:34 | コメント(2) | ▲TOP
■ コメント

* 大変ご無沙汰しております! やっとゆっくりネットできる状態になったので、お邪魔させて頂いたら、ニナ語りとボナ博士語りが!!(≧▽≦) 嬉しいですv なんかドキドキしつつコメントさせて頂きます!

>この台詞に続くのは多分、「償い」。

ですよねー! あの時ヨハンを撃たなければ…まさにその思い。自分も被害者であれば彼も被害者であったわけで、彼は「2人で生きていこう」と言った。

面白いですね。ショックのあまり恐怖体験を語った側はその瞬間からほとんどその記憶を忘れ(封印し)てしまって光の道を歩き出す。
一方、恐怖体験を語られた側はずっとその体験談に支配されながら闇の道を歩き出す。

本当に2人で傷を癒せていけたらよかったのに……そのために大人を簡単に殺す子供…になってしまった兄。
「言霊」ってよくいいますけど、アンナの恐怖が宿ったヨハンが怪物となっていく様は、同時にアンナという存在が怪物だったといっているようですよね。
だから、ニナの気持ちがよくわかる。許したいって気持ちが…償いたいという気持ちが。

ニナを見ていると、女って強いなーと思います。エヴァもなんですけど、非常に辛いことだけど、酷いことがあってもそれをバネにできる力がある。
「怖い、から……」扉を開けずにはいられない。立ち向かわずにはいられない。

生きていく、というゆるぎない生命力を感じますよね。結婚して子供を産んで幸せに生きていく未来を予感させるニナ。やはり両親(フォルトナー夫妻)に愛を与えられた人間は強い。
だから、今度はニナが、恐怖ではなく、「愛」をヨハン語ってあげて欲しい。別個の人間として、彼の心に愛を宿して欲しいですね。
テンマと一緒にね。(^-^)

気になる将来ですが、検事からから弁護士へと進路を変更したニナ。ヨハンを弁護する。テンマを弁護する。弱きものを助ける……そういう立場に身を置いた彼女の生き方は最高ですね。
確かに癒し系のニナv 初恋のテンマといい感じvや、双子で禁断の……っていうのもアリかなって思うんですが、個人的には、学生時代に知り合った仲間と結婚!っていうのがいいかなとv 以外とかかあ天下で相手をシリに敷きそうなくらいの肝っ玉母ちゃんになりそう(笑)。
2006-04-07 金 01:41:54 | URL | yuki [ 編集]

* yukiさん、こんにちは! ニナとボナ博士語りへのコメントありがとうございます~。しかもどちらも熱い長文…! 何度も頷きながら読ませていただきました。

>この台詞に続くのは多分、「償い」。
>ですよねー! あの時ヨハンを撃たなければ…まさにその思い。

おぉっyukiさんも同じ解釈ですか? MONSTERはキャラのモノローグがあまりなく心理描写が少ないので、台詞や表情から心情を汲み取らなければならない難しい作品ですが、あのシーンのニナは確かにヨハンに対して償おうとしていますよね。

アニメじゃわかりにくいけれど、漫画だとこの言葉を聞いたヨハンはいつもより少しだけ見開いた目をしていて、ずっとニナから聞きたかった言葉だったんだろうなと思います。でもそれでも「取り戻せないものがある」と言ったヨハンの孤独はそれだけ深く、あの時彼を救えるのはもうテンマしかいなかったんでしょうね。

ニナがヨハンに語った恐怖体験、そしてボナ博士がニナに語りかけた「怪物になんかなっちゃいけない」……。双子に生じてしまった差異を考えると、おっしゃるとおり「言霊」という力の大きさを感じますね。

>今度はニナが、恐怖ではなく、「愛」をヨハン語ってあげて欲しい。テンマと一緒にね。

わーん同感です! ずっとヨハンを殺すために旅をしてきた二人だけれど、結局彼を救えるのもこの二人しかありえないような気がします。
大きな包容力と癒しパワーに優れたニナとテンマなら、ヨハンの心も癒してくれるはず……と妄想しています。

>初恋のテンマといい感じvや、双子で禁断の……

……!! yukiさんは、テンニナはもちろんヨハニナもOKですか? どちらのカップリングも充分アリですよね! 確かにニナは誰とくっついても無敵なよーな気が(笑)
この辺は次の記事で書いていこうかなあと思っています~。
2006-04-07 金 20:36:00 | URL | どんぐり [ 編集]
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