HOME > [ハリー・ポッター]映画 > 映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』

久しぶりに更新。映画、観てきました。観賞済みの前作『謎のプリンス』は記事にしてませんでしたが、もう最終作ですし、ちゃんと書きたいと思います。
↓↓↓以下は映画のネタバレです。原作『死の秘宝』既読なので、PART2の内容にも触れています。ご注意ください。



『ハリー・ポッター』はハリーたちが成長するにつれて、読者のほうも大きくなることを想定して描かれた物語です。映画も最終章ということで子供向けの作りではなく、とくに残酷なシーンが目立っていました。
マグル学のチャリティ・バーベッジ先生への処刑やハーマイオニーに対する拷問などはそれが顕著で、映像で見ると原作よりずっと胸が痛みました。バーベッジ先生もあんな見せしめのように吊るされて、怖かったでしょうね…。冷たい表情で見つめるだけのスネイプ先生の心中も…うう。


今回は前後篇に分けられているだけあって、今までと比べてエピソードが丁寧に作られていた気がしました。というか以前の作品も、むしろこれくらいの時間配分で作ってほしかったなぁと。(とくにアズカバン。)
ただそれでも、ダドリーとの和解と別れ、クリーチャーとの交流やリリーの手紙がなかったのは残念でした。あくまでもハリーたち3人組を重点に置いたストーリーで、屋敷しもべ妖精のほうは悲しい別れのあるドビーに比重をかけたかったんでしょうね。


そういえば映画のPART1は原作日本語版の上巻と同じくらいの長さになるんだろうなと漠然と思っていたので、三人兄弟の物語やドビーのシーンまであって驚きました。でもその分、PART2では後半の分をじっくり描いてくれることを期待しています。(とくに33章…)
三人兄弟の物語は影絵ぽくて面白かったです。ああいう劇中劇は大好き。


以下はキャラクター感想です。


【ハリーたちトリオ】


本当に大人になったなぁぁと。1作目から見てるので感慨深いですね。ハリー(ダニエル・ラドクリフ)はヒゲもしっかり見えるし、7人のハリーのシーンなんてむさくるしいくらい(笑)
ロン(ルパート・グリント)は体格もずいぶんがっしりになって、ハーマイオニー(エマ・ワトソン)は顔がさらにシャープになり、もうすっかり大人の女性に。本当に美しくなりました。


だからこそ余計にビックリしたのが幻ハリーとハーマイオニーの露骨なラブシーン。えっ原作でもこんなんだったっけ?とかなり焦りましたw …が、映画の演出だったみたいですね。あれはほんとにドキッとしました……さすがにあそこまでやらなくても……。


あと、ヘドウィグが……原作と違ってハリーを守ろうとして討たれたところが胸を打ちました。ヘドウィグううう!


【親世代】


スネイプ先生(アラン・リックマン)はローブをなびかせて冒頭に登場。PART1は出番が少ないですが、存在感は抜群でした。そして待ってましたの牝鹿シーン。ああ近くにいるのね…と無駄に探してしまったのは私だけじゃないはずw
ルーピン先生(デヴィッド・シューリス)はすっかり老けてしまわれた様子。あ、あれは役作りですよね? トンクス(ナタリア・テナ)とのことをみんなにスルーされてたのにはちょっと笑いましたw この二人に関してはかなり端折られてましたね、色々と。
ピーター/ワームテール(ティモシー・スポール)はあの後どうなったんでしょう? 原作と違ってPART2に持ってくるのかな?


【子世代】


ルーナ(イヴァナ・リンチ)はやっぱり可愛いなぁ。ルーナ父・ゼノフィリウス(リス・エヴァンス)とのダンスでほのぼのし、ハリーと一緒にドビーを看取るシーンで涙しつつ癒されました。ドビーの目を閉じさせてあげるところとか、ほんとにいい子です。なんでジニーなのハリー…(まだ言ってる)


いやジニー(ボニー・ライト)はジニーで綺麗になったと思いますよ、うん。ストレートの長い髪が大人っぽく似合っていたし、映画ジニーは嫌いじゃないです。でもハリーと一緒にいるシーンで印象的なのは、ほとんどがルーナのシーンなんですよね。『死の秘宝』に限らず。
ハリーとのキスシーンでも、むしろ後ろで余裕綽々のジョージ(オリバー・フェルプス)が格好良くて、そっちのほうが気になってしまいました。フェルプス兄弟の格好良さは異常ですw


【屋敷しもべ妖精(ハウスエルフ)】


ドビーのシーンは展開がわかっていても泣いてしまいました…。ここは原作より良かったかも。美しい海の風景と、草の生い茂る丘……ハリーたちがテントを転々とするシーンでもそうですが、ほんと今作は景色が綺麗で素晴らしかったです。
クリーチャーのほうはかなり端折られて残念でした。しあわせそうなお母さんクリーチャーも見たかった…。ダドリーもですが、ツンツンしていたキャラがいつしかデレてくれるというのも長編作品の醍醐味ですよね。


ドビーもクリーチャーも初見では全然かわいくないのに、今では愛着も深く、その辺が面白いキャラだと思います。マンダンガス・フレッチャーを問い詰めるシーンでは二人を同時に見られたのも良かった。それぞれが言いたいこと言っててかわいいw


【そのほかの人たち】


魔法省の人間に扮して潜入するシーンは、暗い今作でも数少ないコミカルなシーンで面白かったです。きちんとした大人のはずの三人が挙動不審すぎて楽しいw
ついに出たグリンデルバルド(ジェイミー・キャンベル・バウアー)。ほんの一瞬ですが、予想通りのイケメンで嬉しかったですw
ナルシッサ(ヘレン・マックロリー)は『謎プリ』でも思ったんですが、もう少し若い人に演じてもらいたかったな。映画だとベラトリックス(ヘレナ・ボナム=カーター)の妹にはとても見えません。むしろベラ姉さんが若く見えすぎるのか。


【おまけ】

■ニコニコ動画 人形劇版ハリー・ポッター


これ見てからスネイプ♪スネイプ♪セ~ブルス・スネイプ♪とふとした拍子に口ずさんでる自分がいますw もーみんなかわいくてかわいくてw
そして抱腹絶倒のあとに、本編でもこうやって仲良くしてるこの人たちが見たかったなぁ……と切なくきゅーんとするんです。


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[ハリー・ポッター]映画 | 21:36:33 | コメント(2) | ▲TOP
■ コメント

* やっと映画観て来ました!
いや~危うく公開終了しちゃうとこでした。

はじめまして。

映画を観て、原作との違いにどんな意見があるかな?
と検索したら、こちらのブログがヒットしまして、
ハリポタに関するいくつかの記事を
大変楽しく読ませていただきました!

ハーマイオニーが主体となって話が進むと書かれていますが、
ロンとハーマイオニーなくしてハリポタシリーズなしだなぁと
つくづく感じています。

ハリーには確かに秀でてるところがあるけど、
できないこと、苦手なこともたくさんあるんですよね。
ロンとの喧嘩で自分のダメなとこを知り、自分と向き合い、
ハーマイオニーの知識や能力で乗り越えて行く…みたいな?

毎回ロンはちょっと情けないエピソードがあるわけですけど、
ルパート・グリント君が男らしく成長したのは、
映画的に棚ボタなのではないかと思います。
正直、ラドクリフ君にはもっと爽やかに成長して欲しかった…。

それにしても…ルーナいいですよね~。
ルーナは、周りに振り回されない強さと、
人の内面を見る心の目があると思っていますが、
そういう雰囲気が映画でちゃんと表れていて感激です。

なぜ…なぜルーナじゃなくてジニーなんでしょうか?
ジニーは素敵なキャラクターだとは思いますが、
ハリーがなぜジニーを選んだのか、さっぱり読み解けません。
ルーナの方がトキメキポイントが多いと思うのですよね~。

でもでも、今回の映画、
ドビーがとても重要視されていて感動でした。
ハリーを振り回すばっかりだったドビーが
自信を持って胸を張って「自由な妖精」と言う…か…感動!
直後、美しい自然の中で聞こえるドビーの儚い声…
胸がギュー!です。

スネイプ先生の記事には大変感動しました!
長文失礼しました~。
2011-02-15 火 18:01:12 | URL | おしず [ 編集]

* おしずさん、はじめまして! 熱いコメントをありがとうございます!
映画、私は12月に観てきたんですが、2月の今でもまだ公開しているところもあったんですね~。

ハリー、ロン、ハーマイオニーの三人はそれぞれがお互いの長所短所を補い合っていて、とてもいい関係ですよね。ケンカもよくするけど、ハリーはほんとあの二人がいてくれて救われているところも多いと思います。

ルパート・グリント君は、映画『賢者の石』の頃とは想像がつかないくらい、すっかり見違えましたね~! まさしく棚ぼたですね。
ダニエル・ラドクリフ君はそうですね~もう少し細めだとよかったんですが…
でもあの髪形も関係していると思うんですよね。あまり短くしすぎないで、原作のスタイルを意識してほしかったです。

映画ルーナは原作の良さを生かしつつ、さらに可愛く画面に映えますよね! 彼女が登場するだけで空気が変わるのってすごいことです(笑) 現れるたびにときめきますから。
ハーマイオニーを除けばどう見てもヒロインにしか見えないんですが、う~ん、色々ともったいないですよね……どうしてジニーなのか私にもさっぱりわかりません…。

ドビーのシーンは映像、音楽の良さも相まって感動的でしたね。映画で泣いたのは久しぶりでした。ああドビー!

スネイプ先生の記事も読んでくださったんですね。感動していただけて嬉しいです。ありがとうございます~。PART2も楽しみですね!
2011-02-15 火 20:32:23 | URL | どんぐり [ 編集]
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